ミニ6穴サイズのシステム手帳をCreemaにて購入して頂きました。
アリゾナのブラック×ワインの組み合わせです。
手帳の在庫が無くなってしまったので新しく作る事にしたのですが、オーダー品ではないので私自身の好きな革を使うことにしました。
ブラック×ワインの組み合わせと同じくらいターコイズ×ブラウンの組み合わせも好きなのでそちらで作ります。
御客様にも好評な色で、これは密かにカワセミカラーと呼んでいます。
以前犬の散歩中に偶然カワセミを見かけて以来、その美しい姿に惚れ込んでしまい一番好きな鳥なのです。
因みにこちらは過去に作ったカワセミカラーの二つ折り財布です。
そしてこちらは通帳や保険証、印鑑等の貴重品をひとまとめに収納するマルチケースです。
今回作成した手帳はこちらです。
アリゾナのターコイズにエルバマットのラディッシュブラウンを合わせて作りました。
コンパクトながらずっしりとした革の質感が伝わってきます。
色だけでなく、もっと踏み込んだ表現をしてみたいと思いカワセミが羽ばたく姿をデザインに取り込んでみました。
このカワセミですが全長は実際のカワセミと同じサイズの17センチにしています。
但し、実物は翼開長が25センチあるので手帳のサイズに合わせて多少のデフォルメを効かせました。
以前作成した猪鹿帳ではデザイン優先で作ったためミニ6穴サイズながらバイブルサイズとほぼ同じ大きさになりました。
今回の革せみ手帳ではミニ6穴サイズをキープしたままで作成する事にしました。
サイズの制限さえ無ければもっと大きく、翼開長まで実物大で再現出来るのですが、日常で使いやすい一般的なサイズの中で如何にデザインを昇華させるかという自分なりのテーマをクリアするためです。
モチーフは獲物を狙って飛び立った瞬間の姿です。
そして反対側はカワセミの入水によって波立つ水面にしました。
どこにも存在しないデザインを取り入れつつ、手帳としてはごくオーソドックスな使い勝手です。
この手帳が売れるか売れないか分かりません...勿論売れて欲しいですが(^-^;
しかしながら、カワセミ好きとしてはこのデザインを万が一誰かが先に作ってしまったら後悔してもしきれない、自分こそが世に出さなければならないのだ!という謎の使命感で作りました。
左側にカード・名刺ポケットとフリーポケットです。
右側にはオープンポケットとフリーポケット、ペンホルダーとしおりが付きます。
しおりは表をターコイズ、裏をブラウンにして貼り合わせています。
リングガードはカワセミの嘴をモチーフにしています。
今回、ステッチには久しぶりに橋印ラミーの16/3を使ってみました。
いつも使っているリネンと比べるとハリが有って若干太く、優しい雰囲気が今回の作風にぴったりだと思います。
リネンとラミー、そしてヘンプも同じ麻糸ですが、リネンは主にヨーロッパ、ラミーはアジア産でヘンプは世界各地で生産されるようです。
3種の麻糸のうち一番強度があるのがラミーで、天然繊維中最強だそうです。
以前自分でステッチを染色していた頃は良く使っていたのですが、今後も作品によっては使ってみようと思います。
因みに目打ちのピッチは3.38ミリです。
このあたりは縫製する順番に気を付ける必要が有り慎重に手順を検討しました。
コバはいつも通り丁寧に磨いて仕上げました。少しだけ染料を入れて整えています。
今回この手帳を作成するにあたって参考にした書籍です。
貴重な画像が多数掲載されており、とても良い勉強になりました。
この画像をデザインのベースにさせて頂きました。
こちらの手帳はBase及びCreemaにて販売中ですので是非御覧下さい。
オーダー品の納期は4~6週間程度です。
詳細はreilather@gmail.comまで御問い合わせ下さい。
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