ひとつ前のお話はこちら↓
あるひとつの前世(ビリー)⑦
・・・
どうして別れたの?
あの頃、友人に聞かれて、こう答えていた。
穏やかで幸せだったけど、老夫婦みたいな日々だった。
出会ったのが10年後だったら違う結果だったかもしれない。
でもわたしの人生、こうしてこのままずっと生きていくのは違うと思った。
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そしてわたしは、社会に戻ってきた。
わたしの今回の人生はどうやら、山にこもって修行をするようなのではないようだ。
どうやら今世は、人の世の中で修行をする。みたいだ。
あの頃のわたしはなんとなく観念して、そう思った。
・・
ビリーの人生を見て、あの時わたしが思ったことは、おおむね合っていたんだなと思う。
そうだよね。
社会から離れて、人を避けて、真理を探求する。
ほんとはそんな生き方に憧れがあった。
浮世離れしたような人が好きだった。
でもわたしの魂は、それを求めてはいなかったようだ。
・
さて、そろそろビリーの魂に戻ってみよう。
かつてビリーだった魂。
白いふわふわとした世界で、自分の人生の目的を思い出していたところ。
ビリーだった魂、
お母さんを笑わせたかったっていう目的を今回は果たせなかったが、
後悔や無念はぜんぜんなさそう。
けろっとして、笑っている。
さあビリーから今のわたしにメッセージをもらおう。
ビリー、何か伝えたいことはある?
するとビリーはやっぱりビリー。
「まあわりと好きに生きれて楽しかったから、あんたも好きに生きたらいいんじゃない?」
感動や浄化の涙はやっぱりなくて、わたしにもまた笑いが込み上げてくる。くくく。
こうして我が愛すべきビリーとの記念すべき邂逅は終わりを告げた。
また会うこともあるでしょう。
さよならビリー。
・・
だがしかし、まだ終わらなくて、
このあとわたしの魂で、このビリーの人生を振り返る。
何か今の人生との共通点はあっただろうか?
もちろんあった。
人を避けがちなところと、
でも人が好きで、人を助けたいと思うところ。
他には?
お母さんを笑わせたいと思っていたところ。
他には?
他には…
ああそうだ、あんまり認めたくないけど、人を見下しているところも、だ…
・・・
次のお話
あるひとつの前世(ビリー)
🕊️今日もありがとうございます🕊️
本題からそれるのでこちらに書きますが、
6年前くらいに絵日記を使って自分の心をみつめる講座に通っていたことがあり、
その頃に書いたわたしの絵日記の1ページがこれです⬇️
おかっぱの子がこどものわたし、椅子に座っているのはおそらく弟を妊娠中の母です。
「母を笑わせたい」がまさに書かれていました。