後生川うつ専門研究所
後生川礼子です。
先日、クライアント様のご自宅へ
訪問した際、こんなお話になりました。
※この日はご家族と対話…
「近所にも ご迷惑かけるかもしれないし
病気のこと説明したほうがいいでしょうか」
私個人の考えとしては
「ご近所さんに 説明しなくていい」
家族はすっきりするかもしれませんが
当事者はとてもツライのです。
当事者や家族が抱く期待と裏腹に
世間では無言の偏見があります。
「普通なら、配慮してくれるはず」
「きっと理解してくれるはず」
「こんな優しい言葉を返してくれるはず」
自分が期待した通りの
優しい反応なんてほぼありませんよ。
それが、事実。
現実です。
カミングアウトした方が生きやすいなら
自己満足でも、OKだと思う。
でも、余計に生きにくくなるとすれば
もうデメリットしかないわけで…
私がカミングアウトした時は
ネット上で「作り話」と書かれてました。
なぜなら超元気だからです
「躁状態」とも言われました。
その方々は私の「経過・背景」を知らない。
だから「今ここ」だけ見て解釈されて
「うつ病は治らない病気なのに
こんなに すぐ元気になるはずない」
そう、言われてしまうわけです。
待合室でも駐車場にはいる時でも
知り合いに会わないかな…とビクビク。
治った方は誰もオモテに出てこないから
「治った人、どこにもいないじゃないか」
「やっぱり不治の病だ」
と言われてしまう。
看護師へ復職する際にも
履歴書空白部分への質問に対して
わたしは嘘の返答をしましたね。
たぶん、落ちるから。
医療従事者であっても人間ですから
精神疾患に偏見を持つ人間はいます。
あのまま看護師を続けていたら
うつを自ら語ることは無かっただろうし
1冊目の商業出版が叶わないままだったら
静かな別の人生があったんだよな…
と、改めて思う。
９年前の自分に 有難うと言いたい。
私は、実はこう見えてメンタル強いので
匿名批判や偏見には耐えられたけど
（今では応援の声が多い）
多くの方は、耐えられないのではと感じます。
※ 他人の為にストレス抱えて再発するのが
バカバカしくて完全スルーしていました。
バレたら仕方ないとして
わざわざ言わなくてもと思ってしまいます。
冒頭の話に戻りますが…
「ご近所さん」という関係性も曖昧だし
田舎ほど、噂は広まります。
理解のない方々へ理解してもらおうと
努力するエネルギーは無駄かもしれない。
理解できない・したいとも思ってない方へ
こちらが100億万回説明しても
やっぱり理解できない方々だからです。
疲れますよ、まじで。
相手の理解能力に合わせて
こちらも出方を見極めたほうがいい。
ただ、ちゃんと分かってくれる方々も
確実におられますからね
希望を失わずに行きましょ！
まぁ、それでも何か言われたら
こう返しましょう。
だけん、なん（何）？
ひとり言でした。
今日も１日よろしくお願いいたします
後生川礼子
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