●潰瘍性大腸炎/クローン病)今後が期待される安価なチオプリン製剤 | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

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▼ 慶應義塾大学病院

東京にある慶應義塾大学病院消化器内科は、2020年現在、約2,200名の潰瘍性大腸炎の患者を抱え、全国ではトップです。

 

ホームページでは、生物学的製剤など、治療薬に関する患者サイドに立ったわかりやすい図を提供しています。

 

◎ 治療薬の投与期間

多数の薬剤の投与時期の比較図、初めて見ました。いずれも治療費が高いことから、1年間の合計金額が気になります。

 

 

 

◎ 慶応義塾大学病院で実施されている潰瘍性大腸炎の治験と件数

チオプリン製剤の治験数が多い。チオプリンは1969年から使われている薬。なんで?? なにか変化が起きた?

 

 

▼ チオプリン製剤

チオプリン製剤は、潰瘍性大腸炎患者の1~3割程度で使用されており、症状の再燃予防効果は高く、長期間安定して使用している患者が多い。

 

チオプリン製剤: 商品名 アザニン®、イムラン®、保険適用外のロイケリン®

潰瘍性大腸炎、クローン病での使用目的:

  • ステロイド離脱
  • 5-ASA製剤だと寛解が難しい場合の維持
  • 5-ASAアレルギーの患者生物学的製剤の二次無効(最初はよく効いていた薬剤が徐々に効かなくなっていく状態)を予防

 

核酸の合成を阻害し、白血球などの細胞増殖や蛋白合成を阻害することで、腸管粘膜の免疫異常を調節する。

特に欧米では、治療効果が高く、ステロイド依存性の難治例に対する第一選択薬となっている。

ステロイドだけでなく、他の代替療法の維持療法としても高い評価を得ている。

 

ところが、日本では、欧米ほど普及していない。これは、チオプリン製剤を使用すると、日本人の100人に1.2人くらいの割合で、服用開始初期に急激な骨髄抑制や、欧米人にはかなり低い割合でしか起こらない白血球低下症や貧血になるという重篤な副作用、リスクがあるため。

 

そんなチオプリン製剤の重篤な副作用を防ぐための革命的な検査キットが、日本で発明、開発され、2020年から販売されたことがきっかけで、チオプリンの治験が実施されるようになった!

 

 

 


が、免疫抑制作用があるため注意すべき副作用が幾つかある(表2)。特に注意が必要なのが、服用開始初期に起こる急激な骨髄抑制(白血球減少や貧血)だ。

 

 

 

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/nisshoshi/117/3/117_208/_pdf

 

 

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/press_20180629_NUDT15.pdf