私が幼少期のころ、母子家庭で育ってきた中で感じたのは、

当時まだ女性の社会進出が現在のように進んでいなかった中で、女手一つで子育てする母の姿。

母は多くの愛情を注いてくれましたが、時には経済的なことなどで苦労も多かったのも事実。

 

しかし、同時に地域の温かみも感じることが出来ました。

それは、商店街や地域の人からの「おかえり」などの声かけによる見守り。

かつては当たり前だった人間関係や古き良き伝統が時代の流れによって変化しつつあります。

 

 住みよいまちづくりには、新しいものを取り入れていくだけでなく、これまで培ってきた知識や伝統を重んじて『人に優しい練馬』となるよう区民目線を第一に今後も取り組んでいきたいと考えております。

 

なかでも、私自身二人の子供(長女2014年生まれ、長男2017年生まれ)を出産し、子育てを実際に経験している中で、

子育てしやすいまちづくりとは、どうしていくべきか。

をテーマとして活動をしています。

 

子育て施策というと、子育て中の方だけに向けた施策と思われがちですが、私はそうではないと感じております。

 

練馬区の人口は1947年(S22年)の独立時は約11万人でしたが、現在も練馬区の人口は増加傾向にあります。

 しかし、今後は練馬区も少子化の波は避けられず人口減少へと転じていく予測です。

少子化対策・子育て支援施策の充実は今後の日本を見据えた中で、子育て中の方だけの問題ではないと考えます。

人口減少、少子化が加速し、生産年齢人口の減少が進行すると、

労働力不足、経済活力の縮小、税収減など、区としても将来的に行政サービスに大きな影響を及ぼすからです。

 

全国的にも深刻的な人口減少・少子化に対し、社会を支える基盤が揺らぐことがないよう

練馬区としても少子化対策・子育て支援施策を充実させ、結婚や出産に対し応えられる環境整備を整えていくべきであると考えます。

 

 核家族化や地域との繋がりの希薄化が増え、育児の孤立(孤育て)や負担が増えていることから、

妊娠期から就学期まで継続的な支援を行う必要があります。

また、不妊治療に対しても充実した支援が必要です。

 

 

出産しやすい環境の整備

 

 

そこで、これまでに活動してきていること、

練馬区としてやらなくてはならない事として区議会を通じて意見しているものの一つとして、

出産しやすい環境の整備を提案しています。

 

東京都内での分娩代の平均費用は約60万円。そのため、出産育児一時金との差額は自己負担しなくてはならず、経済的なことを理由に出産を諦めざるを得ない方もいます。

他の自治体では、出産育児一時金に上乗せ助成(限度額60万円で出産育児一時金との差額を助成)の制度が既に導入されており、練馬区としても出産しやすい環境のひとつとして経済的負担軽減となるよう独自の助成制度を導入すべきです。

また、妊娠期からの相談体制も強化し、産後を支える産後ケア施設の整備も推進していくべきと考えています。

 

 

保育所待機児童問題

 

出産した後には、当然子育てがスタートします。

現代では、女性の社会進出が進み、結婚や出産後も仕事をされる女性は多くいます。

そこでやはり重要であるのが、保育所の問題です。

 

これまで、待機児童対策を進めて行くべきと待機児童解消に向け活動を進めてきて、

練馬区の保育所の待機児童数は令和3年度、4年度、5年度の4月入園の待機児童ゼロを達成しました。(国の算定基準)

待機児童解消を維持するためには地域の状況を的確に捉え、対応を進めていかなければなりません。

(2023年4月13日練馬区・保育所待機児童ゼロ3年連続達成!のブログをご覧ください。)

 

さらに、少子化でありながらも、女性の社会進出が進んでいることから保育に対するニーズは多様化し増加しています。

様々なニーズに応えられる保育所の在り方、待機児童の解消はもちろんのこと、

保育の質の確保に欠かせない保育士確保、処遇改善も行い、安心して大切なお子さんを預けられる環境を作っていくべきです。

 

 

子育てには継続的な支援やサービスが求められます。

 

 

その代表として挙げられるのが『学童クラブ』です。

保活を経て職場復帰が出来たのにも関わらず、小学校入学時に学童クラブに入れないがために仕事を辞めなくてはならないことを『小1の壁』と言います。

解消に向けては、ねりっこクラブや民間学童クラブの整備をして早期改善を図る必要があります。

 

子育ては、決められた枠などありません。

子供たちの個性や親たちのそれぞれの価値観を尊重し、時代に沿った子育て支援策を講じていくことが

『子育てしやすい練馬区』に繋がると思っています。

 

生活に寄り添っている地方自治体である練馬区であるからこそ、細やかなところにまで配慮され

この地で出産し、子育てして良かったと言われるよう

私自身の経験はもちろんのこと、いま子育て中の方や子育ての先輩、人生の先輩、地域の方々の声を

直接区政に届けていきたいと考えております。

 

 

子供にツケをまわさない

~子供を産み育てやすい練馬へ~