ヒーローは存在するのか

3人の特殊な能力を持つ男たちが捕縛され、

ある研究が行われる。

不死身の肉体をもつデヴィット、

24人の人格を持つケヴィン、

そして特別な頭脳と壊れやすい体を持つイライジャ。

彼らを集めた研究の目的とは。



アンブレイカブル、スプリットに続く三部作ラスト。

ブルース・ウィリスに関しては・・・

よくこの作品間に合ったな・・・と今は思います😭


特殊な能力を持つ者たちを集め

「それは思い込みだ」と思い込ませる研究者たち。

善意のように見えますが、何かが怪しい。


アメコミを読みすぎた厨二病扱いされるのは

どうもイライラしますが・・・。

ヒーロー、悪役、黒幕をカウンセリングという

形は新しいなと思いました。


誰がその力を、精神を、頭脳を証明する?


その地味ながらも深遠を見せる物語を演じる3人。

特に今回、前作より多くの人格を演じた

マカヴォイの演技は素晴らしかったです。

お気に入りのパトリシアさんが

多めに出てくれて嬉しかったですね。

そして人格が変わるたびに

全身から感じ取れる「雰囲気」が一変する。

これぞ演技だと思いました。


もちろん燻し銀のブルース・ウィリスも

深い闇を感じさせるサミュエル・L・ジャクソンも

お見事でした。


この「研究」の本当の目的は

必要性は理解できるけど

ヒーローたちの人格を生き様を命を

丸っと無視するもので。


底を強烈にひっくり返すラストは

寂しい中にカタルシスがありました。


三部作のラスト、その結論を

しっかり見せていただきました。


多くのヒーローを演じてきたブルースへの

餞でもあったかもしれません。


ありがとう、あなたはヒーローだった。


【アンブレイカブル三部作 過去感想】

アンブレイカブル

スプリット