久々に物語シリーズ

怪異に関わり騒動に巻き込まれ続けた阿良々木暦の1年間。

その合間に怪異と言えるほどでもない

ちょっとした出来事にも出会ったりした。

そんな最後の3月に姿を現したのは・・・。

12人もヒロインいたっけ?ってなりましたが

きっかり12人、いました・・・ここまで計算して

ここでこの短編集を持ってきたのならさすが西尾先生。


一ヶ月ずつで暦くん自身の成長も感じられるし

それぞれのキャラとの関係の変化も

ちゃんとした上で

一編一編がちゃんと面白い。

そしてちょっと不思議な日常ミステリーの

幅にとどめているこのバランス。

すごいとしか言えないですね。


そして後半に行くにつれ

不思議な日常の奥に潜むある黒幕の影。

多分あの人なんでしょうけど・・・

と思ってたら。

衝撃すぎるラストが待っていた。


はっきり言って番外編だろうな〜くらいの

感覚でいつも以上に気楽に読んでいたのに

文字通りそんな気分を叩っ斬られました。


こりゃすぐにファイナル(だったはずの)シーズン

読まないとね!


ちなみに好きだったのは妹ちゃん二人の絡んだ

「こよみツリー」と「こよみティー」。

人間社会のあるあるをうまく消化して

少し、本当に少しだけ不思議な「現象」

にしてしまってました。


毒のよく効いた会話劇もご馳走様でした。


次は海外ドラマ

パーソン・オブ・インタレスト シーズン5

第10話「完全なる孤立」の感想です。


物語シリーズ過去感想は

こちらのページより。