娘のために人を殺した父の手記

17歳の娘、頼子が殺された。

父親は娘の仇と目された男を殺すことを決め、実行した。

そんな内容の手記を父から見せられた

ミステリー作家の法月綸太郎は、

手記の娘が通っていた名門女子校の理事長、そして

理事長の兄である政治家の伝手で

この事件の捜査を頼まれる。

渋々手記を読んだ綸太郎だが、ある違和感を感じ・・・

実に9年ぶりに法月先生、読みました。

何冊か積読してるんですが、久々に読んでみると。

ほぼ一気読みでした。面白く読みやすかったです。


妻は半身不随となっており

二人で大事にしていた娘が突然殺される。

しかも彼女は妊娠しており・・・というお話。


そこに政治的な要素を絡めてくるかと思いきや

ここは単に主人公を事件に関わらせる

ためのものでした。

まあ下手に絡めるとややこしくなるだけだったので

よかったと思います。


今回重要なのはホワイダニットですね。

それは最初から明らかなようで。

でもそこに大きな秘密が・・・。


私はというと序章の手記の違和感は

「全く」わかりませんでした(レベル低め読者)

だから法月先生におんぶにだっこw


そして法月先生、確信するタイプの

探偵さんじゃ無いので

一緒にあっちこっちします。

彼が出会う人の印象は分かりやすくて

イメージしやすい。


娘・頼子と父・西村の周囲の人々の話を

聞きながら、途中までそんなに変わらず

どう着地するのかなと思っていたイメージが


ある人の登場で急展開。


父・母・娘。

3人のそれぞれの思いが・・・

やるせない・・・


でもここまで〇を○○○○させてしまった

〇と〇よ。やっぱり〇が1番可哀想でした。

(ネタバレ防止が雑)


誰も救えない話でした・・・

面白かったですけどね。


さて今回の名台詞はこちら。

頼子さんの母、西村海絵さんから。

「ー私は自分のことを観念の化け物だと思っています」


自虐が過ぎるのではと思ったけれど・・・ね。


次は海外ドラマ

ウェンズデー シーズン1

第8話「闇の中の殺意」の感想です。


【法月綸太郎シリーズ 過去感想】

誰彼