臼井レイキマスター4aコース受講を終えて
体験談:中村 昭子(西宮市)
昨日、私は晴れてレイドウレイキ第185番目の臼井レイキマスターになることが出来ました。
楽しみながらレイキを学ばせていただいて、とうとうここまで来れたことをとても
うれしく思いつつ、同時に、去年の夏前までの私には想像だに出来なかった新しい人生がスタートしていることをひしひしと感じています。そして何より、この道こそ、8年前に始まった私の心の旅路を一筋の光の線で貫く道だったことにも気づかされ、心から深い感動に包まれています。
思い起こせば8年前、私は突然ある不思議な体験をしたことから、自分探しの旅を始めることになりました。
導かれるように手に取った本の、「汝、自身を知れ」というソクラテスの言葉を旅路の出発点に、以後の私は「何をすべきか」「いかに生きるべきなのか」を求めて、まさに七転八倒の苦しい旅を続けることになりました。
50歳を過ぎて大学で勉強し直したり、哲学や思想本を読みあさったり…
しかし、これといって筋道の見えぬまま数年をやり過ごし、ようやくその答えを見出すきっかけとなったのが主人の病気であったとは、何とも意味深いことだと思わずにはいられません。まさに、病気に感謝、主人に感謝の心境です。
ソクラテスの「汝、自身を知れ」という言葉の究極の意味は
「人生で何が大切かをよくよく考えなさい」
「自分が大事だと思うことをとことん追求しなさい」ということだと思います。
私にとって、何よりもそれはレイキを通じて到りうる真理でした。
自分の本質を知ること…
道元もまた「仏道をならふというは自己をならふなり」と書いています。
仏道を追求することは自己を追求することだというのです。
そしてその後に、「自己をならふというは、自己をわするるなり」とも続きます。自己を知るには、最終的には自己を捨て去ること。
その時にこそ、真理が見えてくる…私の大好きな言葉です。
自分を知ることが真理に通じる道であることは、古今東西の多くの宗教や学問の教えでもありますが、それこそが世界平和へ通じる究極の方法だと私は信じます。
レイキによって、私は自分探しを深めることが出来ました。そしてまた、レイキを通じて、自分が世の中に発信できることがあることにも気づきました。
ソクラテスがデルフォイの神殿に書かれていたこの言葉の真の意味を知ったのは70歳の時だと言われています。かの大哲人でさえ70歳を過ぎて真理に目覚めうるとは、人生とはナント意味のある、なんと素晴らしいものなのでしょう。
私がレイキに出会えたのは後半生になりましたが、青木先生や小川先生も
「人生、遅いということはありません」
「中村さんは‘今’だったから良かったのです」とも言ってくださいました。
その言葉を大切に、これから私は本当の第2の人生のスタートを切ろうと思います。
これまでの仕事とは全く違う未知なる道行きですが、意外にも心安らかなのは
「最もよく生きることは、善く生きること」としたソクラテスの言葉に叶う生き方だと心底信じられるからでしょうか。
これからは、マスターとしての修行の日々が待っています。
まだほんの入り口ですが、いつかの過去世で修行尼だったに違いないと確信する私にとって、なかなか似合いの選択だと思っています。
願わくば、今生では、苦行ではなく楽しみながら修行したいと思っていますけれど…。
青木先生、小川先生、そしてご同行の皆々さま、これからもどうぞご指導よろしくお願いいたします。