「生と死」のワークショップと蝶 |  レイキと共に歩む青木文紀(レイドウレイキ主宰)

 レイキと共に歩む青木文紀(レイドウレイキ主宰)

東京都品川区大井町レイドウレイキ主宰、ヒューマン&トラスト研究所
レイキ専任でいよいよ32年目を迎える、レイキヒーリング施療とレイキヒーラー養成講座。信頼のレイキ療法、西洋レイキと伝統霊気の融合であるレイドウレイキの活動。

8/19はレイドウレイキワークショップが満席で行われました。
今回は「生と死」をテーマにしたワークショップで参加者はワークに取り組む準備を十分持て来られました。
     「われらはここ 死の領域に近し」
    道を異にする人々は このことわりを 知るに由なし 
   このことわりを知る人々にこそ かくしていさかいは止まん
レイキの探究の道は人間を「死の側」から見るか「生の側」から見るかで、その人の死生観は全く変わるものです。
現在ではレイキはいろいろな考えに基づいて展開されていますが、臼井先生の靈氣療法の指導ではどのような「死生観」があったのかを学び、ワークは始まりました。
高瀬広居さんの「法句経からのメッセージ」の言葉はお借りして、上記の課題を少しだけ紐解いてみましょう。
「ここ死の領域に近し」とは、人間が死と隣り合わせに生きているということです。人は誰か身近な人か、自らのさし迫った死に直面しない限り、あまり死を想うことが少ない。ほとんどの人は、おれは生きてる、おれはここにいる、と言いきかせながら「死への実感」を抱かずに、死の淵に呑み込まれていく。それがごくあたりまえの人生でしょう。「道を異にする人々」とはそうした死をつねに自覚的にもち、「死」から生の尊さを思う人と、「生を愛するがゆえに」死を忘れ恐れる人々との違いを指しているのです。

最近レイドウレイキの英語テキストを翻訳をしている中でフォーベス智香さんと西欧の死生観について話し合う機会がありました。
人間と動植物とは決定的に違う人間優位の思想があるそうです、だからレイキをユニバーサルライフエナジーとは考えないでしょうと教えていただきました。
レイキ発祥の地、日本人は「人間と動植物」との両者がいかに共存できるか、人間は自然の一部ではないかと言う思想を持ち、あらゆるものの死と生の垣根を乗り越えて人間と動植物の一体性を求めてきました、これは釈迦の説く万物一如の教えでもあります。
大自然の一部分である人間は誰一人として逃れることの出来ぬ「死」をいずれ迎えるでしょう、そのとき私はどのような人生の終焉を迎えることが出来るでしょうか、そのときの自分から見て今日一日を如何に過ごしているかを観じてみる深いワークとなりました。

その翌日のことですセンターへの道すがら川崎の町を歩いていると、空から急降下で何か物体が落ちてきました。
それは暑さで力尽きたのか?美しい色の蝶でした。
人ごみの多い町並み、そのままでいればきっと踏み潰されるでしょう。
蝶は最後の力を振り絞り飛ぼうとしてその到着地がなんと私の腕でした。
止まり木のように私の腕にしがみついています、レイキヒーラーの腕に着地した蝶に出来ることはエネルギーをチャージしてあげることです。
エネルギーを受けているときは死から蘇るようにしばらく静かにしていました。
その時の蝶を携帯で写真を撮ったものです、それは僅かな時間の分ち合いでしたが命を吹き返した美しい蝶は元気に大空に羽ばたいていきました。