こんにちは!たっくです!

 

高齢者が住宅を選ぶポイントとして、

「浴室」

が挙げられます!

 

浴室は滑りやすいイメージがありますよね…

 

実はそうなんです…

 

 

こちらは住宅内で事故が起こる場所のランキングです

 

(引用:健康長寿ネット. 高齢者の住宅内の事故より)

 

 

65歳以上の方の事故発生場所として

浴室が第7位に上がっています。

 

意外と少ないなとも思いますが、

足場が滑りやすいなどで

転倒する危険が多いですねです。

 

 

ですが入浴は、毎日行う場所です

 

そのため、

なるべく安全な環境が求められます。

 

 

そこで今回は、

高齢者にとって安心な浴室環境に関するポイントを記載します!

 

また次回の記事では、

一般住宅を例に、安全なポイントと危険なポイントをご紹介させて頂きます!

 

 

今回の記事を読んで、

賃貸住宅を選ぶ際に少しでもご参考にしていただけると幸いです!

 

 

目次:

・高齢者になったら、どのような動作が危険になる?

・安全に過ごすために確認すべきポイント

・さいごに

 

 

  高齢者になったら、どのような動作が危険になる?

 

高齢者になったら、

 

足腰が弱くなる

バランス能力や注意力が低下する

視覚情報が衰える

 

などの心身機能的な影響が出てきます。

 

 

そのため、浴槽内での苦手な動作を考えると、

 

・段差の上り下り

・歩行や方向転換動作

・立ち座り動作

・片足立ち

・後ろ歩き 

 

などが挙げられます。

 

 

パッと考えただけでもこれだけあります。

たくさんありますよね…

 

これらの動作が衰えると…

 

・浴室内に入る際に段差があると不安

・浴室に入って体の向きを変える時にふらつく

・浴槽を跨ぐ際にふらつく

・浴槽に体を浸かる時や立ち上がる際にすべる

 

などの不安感や転倒の危険が潜んでいます。

 

 

そのため、

これらのリスクを少しでも減らすために、

浴室の環境は重要となってくるのです。

 

 

※ちなみに、

玄関での危険な動作もこちらの記事でまとめていますので、

もしよろしければご参照ください。

 

 

 

 

 

  安全に過ごすために確認すべきポイント

 

・浴室の出入り時に、段差は存在するか

 

従来、住宅の水回り関係の設備がある場所付近には、

段差が存在します。

 

そのため、

浴室と脱衣所の間にも段差が存在することが多くあります。

 

段差がある理由としては、排水管が関係しているのです。

 

※下記のブログでは、配管の勾配や改善方法を記載しておりますので、

ご興味のある方は、ご閲覧いただけると幸いです!

 

 

ですが中には、

段差が低い環境や、

段差がない住宅も存在します。

 

 

そのため、浴室を確認する際には、

 

まず段差があるのか、

あるとしてもなるべく低い段差環境

 

を確認しましょう!

 

 

仮に段差があったとしても、

工事を行わずに福祉用具を用いて手すりを取り付ける方法があるため、

そちらをご活用されても良いかと思われます。

 

 

・浴室の扉は引き戸か

 

扉の種類によっては、

転倒する危険度が変わってきます。

 

浴室は、ただでさえ滑りやすい場所です。

そのため、なるべく開け閉めしやすい扉を選択する必要があります!

 

この記事でも紹介していますが、

 

 

 

開けやすい扉は、

 

ズバリ引き戸です!

 

 

(引用:ac-illust)

 

開き戸だと、高齢者が苦手な動作である

 

体の回旋動作

後ろ歩き

 

などが必要となってきます。

 

 

ただ引き戸であれば、

立ち位置はそのままで横にスライドするだけでドアを開けることができます!

 

 

そのため、

開き戸と比べると、無駄な動作が少ないので、

転倒の危険が低下するといえます。

 

 

なので、引き戸の浴室を選びましょう!

 

 

・滑りにくい床になっているか?

 

浴室の床は、水や石鹸などで濡れた状態になるため、

滑って転びやすい要素が満載です。

 

また、

方向転換動作一歩後ろに足を出す動作など、

高齢者が苦手な動作が必要な場面が多々見られます。

 

そのため、少しでも滑りにくい床を選ぶことが重要です。

 

 

在来工法の床面は、タイル張りがほとんどです。

 

そのため、

滑りやすさ冷たさが問題点として挙げられます。

 

また、タイルは硬い素材となっているので、

もし転倒した場合に怪我につながりやすいのです。

 

 

そのため、浴室の床を確認しておくことは重要なのです。

 

 

滑りにくい床として、

樹脂素材のものや、表面が凹凸になっているか、

また水はけが良い床をお勧めします!

 

 

・浴槽の深さはどうか

 

浴槽が深いと、どのような問題があるのか?

 

 

それは、浴槽の縁が高くなることにより、

浴槽の縁を跨ぐ際に、高く足を上げる必要があります。

 

この際に、バランスを崩して転倒する高齢者が多く存在します。

 

 

また無事に浴槽に入りお湯に浸かることができても、

今度立ち上がりにくくなるのです。

 

 

そのため、浴槽の深さは要チェックです!

 

 

また現在は、ユニットバスが主流となり、

深さが48~50cmに設置されていることが多いです。

この高さだと、跨ぎやすく浴槽から立ち上がりやすいです。

 

 

また、浅すぎる浴槽は、肩まで浸かることができない恐れがありますが、

この高さだと、肩までお湯に浸かることができます。

 

また、浴槽内の一部が浅く、

座る部分が深い浴槽も存在します。

 

 

 

浴槽を確認する際は、これらのポイントもチェックすると良いでしょう。

 

 

・手すりなど持つところはあるか

 

先ほども申し上げた通り、

浴室内は転倒する危険が多く存在します。

 

そのため、転倒を予防するために、

手すりなど周りに支えとなる場所があるのかを

確認する必要があります。

 

 

チェックポイントは、

 

・浴室内に入ってすぐに持つところがあるか

・体を洗って立ち上がる際に持つところがあるか

・浴槽に出入りする際に壁側に手すりがあるか

・浴槽から立ち上がる際に持つところがあるのか

 

 

  さいごに

 

浴室内で安全に過ごすためには、

さまざまなポイントを確認する必要があります。

 

しかし、全ての条件が整っている住宅を探すことは、

かなり難しいかと思われます。

 

そのため、

浴室内で使用する福祉用具

(手すり・シャワーチェアー・バスボード・浴槽台など)を活用し、

快適な浴槽環境を整える必要があると考えます!

 

 

また今回は取り上げていませんが、

浴室と脱衣所の温度変化による危険(ヒートショック)

というのも存在しています!

 

詳しくは、こちらの記事をご参照ください!

 

 

次回の記事では、

一般住宅を例に、安全なポイントと危険なポイントをご紹介させて頂きます!

 

今回はこれで終わります!

ありがとうございました!

 

 

(参考・引用)

・”高齢者の住宅内の事故”. 健康長寿ネット, 2024/2/15. https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-sumai/koreisha-jutakunaijiko.html(参照2024/2/26)

・”浴室タイル床の「ツルッと」も「ひやっと」も、リフォームで解決!. 転倒予防ナビ 大切な人を転倒から守る, 2018/7/13. https://tentouyobounavi.com/goods/2025(参照2024/2/26)