小野リサの新譜ASIAを購入した。
- ASIA/小野リサ
タイトル通りアジア各国で生まれた名曲を小野リサがボサノバ的な解釈でカバーしている。
「夜来香」、「何日君再来」、「アリラン」などの有名な曲もあるのだが、インドやタイ、モンゴルなどの楽曲も収録されている。
インターネットで小野リサの中国公園の内容などを見ていると、香港の歌手である張學友の「祝福」という僕も好きな名曲を演奏しているのだそうだ。そこまでするというのは、凄く中国のマーケットを意識したものなのだと思う。
僕の好きなマレーシア、インドネシアの「ラサ・サヤン」、「ブンガワンソロ」なんて曲も入っていて嬉しい。中でも、
「ラサ・サヤン」は、いろいろ想い出がある曲なのだが、最初に知ったのは、Dick Leeというシンガポールの歌手が歌っていたものだ。マレーシア、インドネシアあたりではみんなが知っている曲である。
90年代の前半、Dick Leeと久保田真琴はそのコラボレーションにより、アジアの音楽を日本に広めていた。その中で、久保田真琴がプロデュースしたSandiiという歌手が僕のお気に入りだった。Sandii&The Sunsetzというバンドは、YMOファミリーとして海外でも高評価だったのだが、Sunsetzが解散してソロになったSandiiはアジアを向いていて、ヒップホップなどの要素を加えたダンスミュージックとしてアジア音楽をカバーしていた。さらに、ダンドゥットというインドネシア、マレーシアの音楽だけのアルバムも出していて、マレーシアの音楽大賞のようなものまで受賞している。
- MERCY/SANDII
そのSandiiは、アジアを主としたアルバムを数枚リリース、その後、「Watashi」というブラジル音楽のアルバムをリリースした後、ハワイ音楽へと傾倒していくのだが、それまでの数年間に出した数枚のソロアルバムはいまだに輝いていると思う。
- WATASHI/SANDII
- あれから20年弱。今度は、ボサノバの世界からアジアを目指す小野リサ。
かつて久保田真琴たちが目指したのは、全く認知されていなかったアジアの音楽を日本へ紹介したものだったが、日本の力がすっかり落ちてしまっている今、、マーケットとしてのアジアを目指そうとしているのだと思う。
時代の流れを感じるとともに、自分の年齢にも改めて気づかせてくれたアルバムである。