LEDサインメーカーの域を超えろ!快適創造プロデューサー高倉博のブログ -234ページ目

商売の三要素「人・モノ・金」について 金(上)

僕の、お金についての考え方は、経営者としての成長とともに変化してきました。


最初はゴールでした。

何百万円の仕事が取りたい、一年に何億円売り上げたい、という「目標設定」ための目盛りです。 


社長になりたいと思い始めた頃には、社長になるイコール金持ちになる、でした。

金持ちになってどうするのかは考えていませんでした。
金持ちになること、つまりはお金自体が目標になっていたわけです。


次に、お金は道具なんだと思う時期がやってきました。

人生を豊かにするため、人を動かすため、お金を道具として使うという意識です。


いま「お金はありがとうの対価である」と思っています。


お客様から「ありがとう」をいただいてお金をいただく…
工場にありがとうをあげてお金をあげる…


お金は人と人の間に交わされる「ありがとう」なんですね。
それをいっぱい集めたいと思っています。


この考え方になってから、遣うことにも慎重になりました。

変な意味でのお金に対する興味が薄れた、といったらいいでしょうか。

いい車に乗りたい、いいものを着たい、おいしいものを食べたい、
そのためにお金が必要だ、そのためにお金を遣いたい、という気持ちがなくなったんです。


そんな目先の自己満足に費やすのではなく、ほんとうに意味のあることに遣おう。

なぜなら、これはお客様からいただいた「ありがとう」なのだから。


お金自身が喜ぶような遣い方を考えるのが、いまの僕には楽しいのです。

商売の三要素「人・モノ・金」について モノ(下)

商品に惚れているって、具体的にはどんなことでしょう。


僕の場合は「看板を見て一杯飲める」かどうかですね。
看板を眺めながら飲む酒が旨いかどうか。


会社の若い子が「恋人連れていって看板見てきました」なんて報告してくれると、よしよし、と思います。

恋人に見せたくなるのは、看板を恋人に匹敵するくらい大事に思っている証拠です。

男ってそういうものじゃないですか。

徹夜して、寝ないで怒られながらつけた看板だと思うと、いとおしくなりますね。


でも、それが一時のものであってはよくないんです。

看板見て、この先もずっと一杯飲めるのか、と問うていかないと。

慣れてくる、当たり前になってくると、もう旨い酒は飲めない。


自分が初心を忘れず、同じテンションを保てているか、意識しつづけていないと怖いですね。


新しく入ってきた社員には、仕事がくるのは当たり前かも知れません。

でも、創業当時は、電話が鳴るだけでみんなで喜んでいたんです。

いまは電話に追われている状態で、とてもありがたいのですが、当時の感動を社内にキープしていくことが大切だと思っています。



商売の三要素「人・モノ・金」について モノ(上)

LEDを扱いはじめる前には、営業として商品は売れればいいと思っていました。

面白ければいい、儲かればいいと。


LEDを知り、メーカーの立場で売るようになってから、自信を持って売れるものを、と思うようになったんです。

そこが変わってきました。


人に作らせて利益が上がればいい、というのではなく、自分で深く関わり、商品に魂を込める。

それがほんとの商売なんだと、とくに最近は強く意識しています。


判断基準は、その商品が好きか嫌いか、その商品に惚れているのか。

その商品が好きでその商売をやっているのか、ほんとうに人に使ってもらいたいものなのか…

つねに自分に問いかけています。


LEDについて、答えはいつもYesです。


「安全、安心、綺麗」はレガーロがこれまで必須としてきたことですが、次のテーマは「安い」だと考えています。


「安全、安心、綺麗」なLEDが安ければ、もっといいよね、と。


そのためには多くのお客様に買っていただくと、ロットが回ってコストが下がるわけです。

ただ、価格を下げるために、判断基準は曲げたくありません。


好きでいられる、惚れていられる商品で、商売を続けていきたいと思っています。