6/19(水)

 

 

@新宿

シネマート にて

 

 

 

 

ソイレント・グリーン

 

 

1973年|アメリカ| 97分

 

監督:リチャード・フライシャー

脚本:スタンリー・R・グリーンバーグ

原作:ハリー・ハリソン『人間がいっぱい』

出演:チャールトン・ヘストン、リー・テイラー=ヤング、チャック・コナーズ、ブロック・ピーターズ、ポーラ・ケリー、エドワード・G・ロビンソン、スティーヴン・ヤング、ジョゼフ・コットン 他

 

 

 

ブロ友さんの記事で知り

気になっていた

50年ほど前の作品の

デジタル・リマスター

 

 

舞台は2022年(!)

 

人口の増加

 

 ハリー・ハリソンによる

 原作タイトルは『人間がいっぱい』

 

と、環境破壊、温暖化

貧富の著しい格差等によって

 

住むところを持てない人々が

路上にあふれ

 

肉や野菜は超高級品で

ごく一部の富裕層が買えるのみ

 

それ以外の人々は

配給制の水や代替フードで

どうにか生き延びている世界

 

そんな世界の、超富裕層

(代替フードをつくっている会社の幹部)が

自宅で殺され、その捜査をする刑事

(チャールトン・ヘストン)が主役

 

この刑事もまた

事件現場である超高級住宅室内で

石鹸、タオル、肉、野菜、酒、等々

ものを失敬しまくるし

 

その超高級住宅には

「家具」と呼ばれている女性が

付属品として付いていたり、と

 

そうだ、安楽死の展開もあったりし

 

そんなディストピア感満載の

近未来世界を舞台に

 

殺人事件を追いつつ

代替フードの新商品

ソイレント・グリーンの

秘密に迫っていくストーリー

 

 

私たぶん、この映画の影響を

受けていたんじゃないかな

と思われる短編漫画を

読んだことがあったので

あ、あの話と同じだな〜、と

オチは割と早々に

予測はついてしまったのだけれども

 

そして、これぞまさしくSDGs?

循環型社会? なんて、ブラックなことを

思ってしまったりなんかして 

 

予測といえば

50年も前の作品(未来予想)で

そうなっていない部分もあるけれど

いまやその通りを通り越しているような

部分もあって

 

映画の中では、温暖化の影響で

皆、汗をかきかきしているのだけれども

「30度を超えたぞ」と言っていて

 

いまや、30度を通り越し

40度の現実…

 

その暑さによって

露地栽培の野菜等も

影響を受けているようですし

 

そうそう、我が家のベランダでは

数年前までは、プランターに種を蒔けば

夏の間、朝顔の花が楽しめたのが

 

いまや、芽は出ても

(最近はとうとう芽すら出なくなった…)

日中の暑さにやられて、蔓をのばす前に

しおしおと枯れてしまう始末

 

海水温の上昇によって

魚の生態にも影響が出ているようですし

 

あながち、この

自然食材(肉・野菜)が超高級品に

という未来、あり得る

(そう遠くなかったりする)のでは…

という気もして、空恐ろしく

 

ほんとに、戦争とか

誇示のためにミサイル撃ったりとか

している場合じゃないと

思うのだけれども キョロキョロ

(駄目な人間がいっぱいだ…)

 

 

主役である刑事の同居人であり

捜査に協力する相棒でもある老人が

「家具」ならぬ「本」と呼ばれていて

 

人間の「本」化といえば

フランソワ・トリュフォーの

華氏451』を彷彿とし

(1966年なので、この作品の7年前)

 

どちらの作品も

その年代でつくられたならではの

空気感があるので

それを楽しみました