二紀展(2023):絵画 1

二紀展(2023):造形

二紀展(2023):絵画 2

二紀展(2023):絵画 3

二紀展(2023):絵画 4

 

 

から引き続いて、の

 

去年(2023年)10月下旬の

母とのおでかけ記録

 

 

@六本木

国立新美術館にて

 

一般社団法人 二紀会 主催の

公募展「二紀展」鑑賞

 

 

基本的には、鑑賞順で

・タイトル

・作者名

敬称略で失礼します

 

 

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夏のおわり

榎本幸弘(準会員)

 

陰る表情のそこはかとない不穏に

しっかりと捕えられてしまう視線に

ドキドキしてしまう

 

両手の指の間で

張りつめているのは

あやとりの糸…?

 

その発光するような

鮮やかなグリーンに

対するようなオレンジ

秘められたブルー

そして、深度のある黒、の

均衡しあう力強い共演

 

 

 

 

ネットワーク

眞下典子(準会員)

 

ネットワーク、というのは

網のような描写があるからして

インターネットのこと

なのかしらん

 

それにしても

遠景の巨大なアイス(ダブル)に

中間にたたずむキリン

手前の、口内の時計をのぞかせている

アンコウのような生きもの、と

謎めく情景

 

点描のような筆致と

わらわらとした少女たちの

なんとも言えないグロテスクな表情に

ざわざわと足を留めてしまった

 

 

 

 

adolescence

辻泰子(準会員)

 

タイトルの「adolescence」は

ネット検索によると

思春期や、青年期の意味なのだそう

 

とすると

立ち並んでいるのは

その年代の少年たち

なのかしらん

 

パッと見の印象としては

ミュージシャン等の

なんらかのアーティストたち、で

 

このままCDジャケットに

なりそうだなぁ、と

 

 

 

 

無題 I

森内謙

 

あ、猫ちゃん!と惹かれつつ

 

よくよく見たらば

これ、車のダッシュボードに

猫ちゃん載ってる図、でしょうか

 

やん、可愛いけれども

その可愛さについつい目をやって

事故りそうでもある、うん

 

いや、でも、可愛い…

 

 

 

 

こねこ

菊地健(準会員)

 

期せずして、猫が続いて

でもこちらはまた全然

テイストが違い

 

ふわっとした

淡く混ざりあう色彩に

毛並みのうえを走る

紋様のような白い模様に

きゅるっと光るグリーンアイ

 

なんらかの

ファンタジー的世界の

キーとなる

(道を指し示すような?)

キャラクターのようでもあり

 

となるとまた

妄想が捗ってしまう

 

 

 

 

ライン 005

木和田美有

 

パキッとしたカラーにライン

 

目玉があちこち

生きもののかたち?

 

色使いからして

エマージェンシーな

シチュエーション?

 

白いものたちが赤く染まりゆく?

はたまた、これから

白が赤を凌駕していく情景なのか

 

白にパクッと食べられているような

赤がいるので、後者かしらん

 

とにもかくにも

パズルのように

組み合わさっている形の

おもしろさ

 

 

 

 

DREAMER II

杉森映徳

 

金属製のなにがしかの

機械? 装置?

 

でも、操作されるのではなくて

自らの意思で動いている

そんな風

 

空を飛んでいるのかな

どこへ行くんだろう

 

金属製の葉や花びらが

風を受けて、きぃきぃと軋む音が

聞こえてきそう

 

 

 

 

 

続く