3/27(水)
@日比谷
TOHOシネマズ にて
デューン 砂の惑星 PART 2
2024年|アメリカ|166分
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作:フランク・ハーバート
音楽:ハンス・ジマー
出演:ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、デイヴ・バウティスタ、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥ、クリストファー・ウォーケン 他
2021年に PART 1 を観てから
楽しみにしていた PART 2
でも、仕事場の行き遭うと
映画の話をよくするMさんに
今週はこれを観に行く
という話をしたところ
あれ、めずらしいね、と
返ってきて
そうなんですよね、私、割と
ファンタジー系は苦手だったりして
でもこの作品はとても好きで
なんでだろう、と考えたのですが
・かなりの未来設定なのだけれども
ピカピカやハイテクとは真逆の
旧式の感がある荒涼とした世界観
・一面の砂の海
・その砂の下で蠢き、音を頼りに移動する
巨大なサンドワーム(砂虫)
・それを乗りこなしていたりする
砂に含まれる物質の影響で
青みがかった目をしている原住民(フレメン)
・虫を模したような形の
乗りものや採掘機、攻撃機
・坊主頭に白塗りの集団
と、この辺りでしょうか
最後の「坊主頭に白塗りの集団」に至っては
こちらも大好きな
彷彿としてしまったのですが
とすると、やっぱり、世界観と
ビジュアル的要素が全体的に
とても好み
ということなのかなぁ と
それから、今回も前回同様
IMAXで観たのですが
包みこまれる音響
耳だけでなく、肌を震わせ
直接心臓に振動が伝わってくるような
音の中で、どっぷりと堪能しました
一面の砂の海をはじめ
広大で壮大なスケール感なので
これはまさに
映画館で味わうべき作品
3時間近く尺があったけれども
まったく飽きることなく、世界に没入し
ずっと眺め続けていられる至福
特に個人的にワクワクしてしまったのは
砂の中を音を頼りに移動してくる
映画『トレマーズ』のグラボイドのような
いや、それよりもだいぶん巨大な
サンドワーム(砂虫)
(広告ビジュアルの下の方に写っているヤツ)
この迫力がまたすごくて
しかも、これを乗りこなしている
(というか、砂虫からしたら
蝿がとまっているくらいの感覚なのでは?
と思ったりもしたのだけれども)姿が
なんともカッコイイんですよね〜〜
私もぜひとも乗ってみたい…
そして、観ていて思ったのは
前回の PART 1 のときは
「何度も、ひとり静かに集中して
小説を読んでいるときのような
そんな感覚を覚え」と書いていたのですが
それと同じようなことを今回も思い
やっぱり、静か、なんですよね
静か、というか、なんだろう
一歩、引いて、描いているような
感情に寄り過ぎない写し撮り方というか
そんな感じがあって
そこのところの距離感もまた
好みの一因なのかな〜、という気が
もひとつ観ていて思ったのが
人間が創作している物語なので
当たり前と言えば、当たり前
なのかもしれないのだけれども
現実のあれこれが想起される状況が
複数あって
・砂に含まれている貴重な物質を巡っての争い
(=石油とか)
・それによって、土地を追われかけている原住民
(=ネイティブアメリカン)
・冷酷非道な恐怖政治をする一族
(=隣国を連想)
・予言の信奉、救世主と目される青年、
それによる求心によって
やがては戦争へ、という流れ
(=宗教による対立や戦争)
それから
上に立つもの、率いるもの
特殊能力を持つものの
苦悩と孤独
そうだ、私、2部作かと思っていたのですが
あれ、これ、続くのかな…?
という幕切れで
続いていくとしたらば、まさに
ティモシー・シャラメ演じるポールが
苦悩と孤独を深めていくことになる展開
だと思うので
ちょっとまたドキドキ としてしまう