1/27(木)

 

 

@有楽町

ヒューマントラストシネマ にて

 

 

 

 

ザ・フォッグ

 

 

1980年|アメリカ|89分

 

監督・脚本・音楽:ジョン・カーペンター

出演:エイドリアン・バーボー、ジェイミー・リー・カーティス、ジョン・ハウスマン、ジャネット・リー、ハル・ホルブルック 他

 

 

 

ジョン・カーペンター

レトロスペクティブ 2022 の

ラインナップのうちのひとつ

 

「ゼイリブ()」の空気感が

なんだか不思議に

クセになる感じだったので

 

せっかく映画館で観られるこの機会

その他の作品も!と行ってきました

 

 

 

こちらは正統的なホラー

 

私はこれは

雰囲気を楽しむ作品かなと思うので

ネタバレも含めて書いてしまうと

 

 

舞台は

誕生100周年の記念祭に沸く

港町アントニオ・ベイ

 

けれどこの町には

誕生したその100年前に

 

ハンセン病を患い、町への移住を求めて

一族郎党とともに大金を積んでやってきた

富豪の船を、町の人たち数名が画策し

座礁させ、乗員は皆殺しにし

 

そのときに奪った財産によって

発展を遂げたという

血塗られた、忌まわしい過去があり

 

そうして、その殺され

財産を奪われたものたちが怨霊となって

100年の時を超え、霧とともに襲来

 

この怨みはらさでおくべきか…と

復讐戦を展開し、町は恐怖に陥る

というお話

 

 

 

冒頭に

エドガー・アラン・ポーの言葉が

引用されているのですが

 

まさにそのエドガー・アラン・ポーの

小説のような雰囲気に筋立てで

これはちょっと小説で読んでみたいぞ

と思ってしまう

 

 

監督であるジョン・カーペンター自身が

担当しているという音楽は

ちょっとダリオ・アルジェントの映画を

彷彿とするような感じで

独特な雰囲気があり

 

 

でもなんだかチープなんですよね

(けなしているわけではなく)

 

この教会のステンドグラスをぶち破る

怨霊の腕とか

 

※ 予告編のスクリーンショット

 

怖いというよりも

ちょっとクスッとしてしまうような感じがあって

 

これは80年代製作だからなのか?

とも思うけれども

 

いや「ゼイリブ」も含めると

監督の色というか味なのでは?

というような気もして

(でもまだ2作品なので判断つかず)

 

 

この腕↑と同様に

亡霊たちの姿も、ちゃちいというか

おもちゃのようなというか(返す返すも

けなしているわけでは決してアリマセン)

 

※ 画像はお借りしました

 

赤く光る目にこのシルエット

ダースベイダーぽくもあり

 

なんだろう、いい感じにどこか

抜けている気がするんですよね

(これこそがこの監督の味なのでは

と睨んでいるのですが)

 

だからジャンル的には

間違いなくホラーなんだけれども

ちっとも怖くない、という

 

 

オチ(ラストシーン)の感じも

思わずクスッとしてしまったのですが

 

キャラクター(亡霊)的には

たとえ返却されたとしても、それはそれ

 

とにもかくにも、やっぱり

許すまじ………!なんだろうなぁ、と

 

でもどうにもこうにも

どこか抜けている空気が漂っていて

クスクスしてしまい

 

そこがまた好みであったりもして

 

いやぁ、なんともなんとも