マグネシウムのブログ -5ページ目

マグネシウムのブログ

ブログの説明を入力します。


内田樹の『疲れすぎて眠れぬ夜のために』を読みました。

最近の私にうってつけのタイトルではないか~。

哲学専門の方ですが、 語り下ろし調でわかりやすい文章でした。
現代に生きる、ちょっと疲れた人向けの内田流人生指南書といったところですかね。

印象に残ったフレーズが幾つかありました。

利己的であろうということ。これはわがままという意味では勿論なく、結果的に自分に得になるように行動する長期的な生存戦略のこと。
目先の欲得や感情に振り回されては自分をスポイルするんですね。

有限の可能性。一杯一杯まで頑張って疲労困憊して身も心もボロボロになっても、どうにもならなくなる。
可能性は有限だと認識して、身の丈にあった努力をするのが壊れない生き方なんですね。

背中の意識。武道の実践者らしい言葉ですね。五感を研ぎ澄ませた危機感の持ちようを語ってます。
自分でも外国に行くと不穏な気配を察知する能力が高まるのを感じます。
現代人は危機を感知するセンサーが鈍っているのではとの指摘。
仕事や日常生活にも思わぬ危険が潜んでいるもの。このセンサーは鈍磨させず磨いていきたいものです。

多くのテーマが語られており、著者の考えに賛成できる部分、疑問符がつく部分いろいろありますが、非常にユニークな文筆家だと思います。
次回は政治哲学が語られてる本でも読んでみよう。

影響受けたわけではありませんが今は、レヴィ・ストロースの『悲しき熱帯』を読んでます。昔から気になってた本なので。