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アーユルヴェーダの智慧〜Re*etherだより〜

健やかに、そして幸せに生きるために。
アーユルヴェーダやインド哲学を中心に学んだことや、
日常のなかで気づいたことを綴っていきたいと思います。


こんにちは!

本来なら桜も満開で、お花見レジャー日和……な春ですが、
新型コロナウイルス感染拡大で自粛要請が出されましたね。

コロナが憎い……という気持ち、
コロナさえなければ……と思う方もたくさんいらっしゃると思います。
ですが、人類の歴史は伝染病との戦い。
アーユルヴェーダが生まれた時代でも、伝染病は外的な病因物質として記されていました。
そして、伝染病は人々の欲望から生じるものでもあると……。

欲がなければ生きてゆくことができませんが、
過ぎれば、それは異常気象や天変地異として反映される。
私たちを構成しているドーシャも、自然界にあるものも、
同じ5要素から成って、バランスをとっていると考えれば、
現代はバランスが崩れかけてしまっているのかもしれません。

ですが、そこで憎悪悲しみ、不安、執着欲望を生み出してしまうと
私たちがもつ病に打ち克つあらゆる力(体力、精神力、免疫力、生命力、智慧など)、
すなわちオージャスをも減らしつづけてしまいます。

オージャスを減らさず、むしろ増やして
新型コロナウイルスに罹らないようにする。

そのために、簡単にできる健康法を
ひとつずつ書いていきたいと思います。


*運動*


ちょうど季節も春でカパがあふれだしてくるので、
軽い運動はおすすめです。

ジムは避けて(リスクに近づかない)、
外でのランニングなども、寒い日や風が強い日、日射が強い日は避けたほうが無難です。

なぜなら、これらはドーシャを乱す要因となりえるから。
想像しただけでも、寒くて、風が強くて、太陽がガンガン照りつけて……って
なんとなく疲れそうな気象条件ですよね……えー?
疲れる=ドーシャバランスが崩れる=オージャスが減ることになるので、無理は禁物です。

では、どんな運動がいいのか?
今の状況を鑑みると……

○家のなかでできて
○激しすぎないもので
○毎日、無理なく続けられるもの

がよいかな、と思います。

たとえばヨガ
ヨガマット一枚分のスペースがあればできますし、
飛んだり跳ねたりができないマンションでも
下の階のおうちに迷惑かけずに行えます。
最初は、誰でも身体が硬いので、
少しずつゆっくりと、気持ちよく伸ばせる感覚で大丈夫!
もちろん、ヨガ以外の、自分が好きな運動があれば
それでもかまいません。
無理なく、毎日続けられることが一番大切です✨

また、こういった運動は
いつ新型コロナウイルスが収束するかという
先の見えない不安を和らげるのにも適しています。

これは、アーユルヴェーダだけではなく
仏教や脳科学でも言われていることですが、
人は動いているときには、自動的に小脳が知覚を抑制するそうです。
つまり、知覚自体は変わっていないのに
運動しているときは感覚が鈍る。
そのことによって、過度な不安も薄れてゆくので
オージャスの減少にストップをかけることができます。

ヨガは、また少し違うアプローチでとらえていて、
身体の各所に感覚、意識を集中させることによって
不安から意識の焦点をずらし
もっとも大切ないま、ここに意識をシフトすると考えています。
これは瞑想にもいえることなので、
ヨガと瞑想をセットで組み合わせてもよいかと思います。

ちょうど4月8日は、お釈迦さまの生まれた日、
灌仏会でもありますね。
そして、折しも二十四節気は清明。
若葉が萌え、花が咲き、鳥が気持ちよくさえずる、
生命が輝く季節の到来です。

不安にとらわれず、おうちの中で換気しながら身体を動かして、
ぜひ自らの生命力(オージャス)も輝かせてください照れ