LARME025号最新号の見本誌が届きました。
前号は4周年記念号で連載のシネマイラストはお休みだったので、
少しお久しぶりですが、今号からまた連載再開しました。
今回はガス・ヴァン・サントの爽やかな青春映画「永遠の僕たち」の
アナベルのキュートでレトロな秋冬ファッションを描きました。
LARME 025号 cinema fashion room vol.16 永遠の僕たち / Restless
どのファッションもキュートだけど(前半の少年ぽいというか
おじさんぽいファッションも可愛い)爽やかなピクシーカットの
ミアが最高に可愛くて、どのファッションにもマッチしてます。
挿入歌の pink martiniの 'sympathic' (サンパティク ※リンク先動画)
も印象的。
難病だけど人生を謳歌するアナベルに相応しく明るい曲調でピッタリ。
パリの語学学校の初級クラスで、初歩的な単語が多く初心者向きで
習った歌ということもあり、想い出のある歌です。
初心者向けとして習ったものの、未だに歌詞は全部覚えてなくて、
サビの 'je ne veux pas traviller, je ne veux pas dejeuner〜'
(働きたくないし、昼ご飯も食べたくない) ぐらいしか覚えてないけど、
PV見たら確かに当時習った単語がチラホラ出て来る歌です。
記事内の関連作品で挙げた「ぼくとアールと彼女のさよなら」も、
哀しみもあるけど爽やかな良い映画です。
今回この作品について描きたいとも思ったけど、ファッションを描くなら
「永遠の僕たち」の方がシーズン的にも可愛いし向いてるかなと思って。
「ぼくとアールと〜」はヒロインの可愛い部屋や映画オタク少年たちの
オマージュ作品が面白いので、こちらも描いてみたい題材です。
販売中の2017年カレンダーやステッカーでもアナベルのファッション
を少し使っています(一部委託店、又はcreemaにて取扱中)
☆カレンダー(2月)
☆ステッカー
ガス・ヴァン・サント繋がりで、最近DVD観賞した対照的な新旧2作。
近作は「追憶の森」で、キャスト的にハリウッド系だけど(マシュー・
マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツ)やはり森が舞台で、樹海なので
怖さもあるけれど自然が美しく描写されている。
人生に絶望し命を絶つ為に日本の樹海に入ったアメリカ人の男アーサー
(マコノヒー)が、自殺を思い止まり樹海から脱出しようとしている
日本人の男、中村(渡辺)と出会い、アーサーが樹海に来るまでに至った
回想シーンが描かれる。
サスペンス系かと思ったら、崩壊して行く夫婦の行く末が描かれるが、
大人のファンタジーが入っていて、終盤に何となくわかって来て
そういうことか〜という少し驚きがあり、哀しみもありつつ爽やかな
印象が残る作品。
ナオミ・ワッツは遅咲きだったけどブレイクしてから息が長いし、
メジャー作品も個性派監督作品も、シリアスもコメディも演じる幅広い
魅力を持った女優でやっぱりいいなと思えた。
最近だと「ヤング・アダルトニューヨーク」でベン・スティラーにも
負けてない掛け合いがコミカルで面白かった。
旧作はデビュー作「マラノーチェ」。監督の性的趣向が強く偏っていて、
メジャーデビュー前らしいインディペンデントな作品。
ガス・ヴァン・サントの淡々とした作風は好きだし、モノクロ映像は
きれいだけど、ユル過ぎて退屈でハマれず。。
ところで、今回届いた見本誌 (LARME) を見て、編集長が変わってて
ちょっと驚きました…
前号は連載お休みだったけど見本誌を届いてたので、記念号だし気合い
入ってるなーと思ってたのですが、改めて見返したら、最後のページや
対談ページにそれらしきニュアンスの言葉がチラホラあって、
そういうことだったのか〜と。中郡編集長が携わった最後の号として
集大成的なものだったんだなーと今更ながら気付きました。
創刊号を自身で立ち上げてから4年以上携わって来られたので、
お疲れさまでした!
次号のシネマのテーマも決定して、ガーリーでミステリアスな作品。
次号は来年1月17日発売予定です。お楽しみに!