「小間使の日記」とシネマのメイドファッション | la petite chambre

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illustrator ree*rosee art works

10月に入って既に1週間以上経ちましたが、今月のカレンダーガールは

グランド・ブダペスト・ホテル」のメイド、クロチルドのレア・セドゥ。

端役ながら、黒髪で貞淑な雰囲気のメイド姿がキュートでした。

 

同じメイドでも「あるメイドの密かな欲望」↓のレアはセクシー。

DVDでは「小間使いの日記」に改名されている模様)

「小間使の日記」のブノワ・ジャコ版のリメイクで、この作品では

ブロンドヘアで無意識に男を虜にする艶っぽいメイド。

 

メイドファッションも美しいけれど、メイド服以外の外出着も

デザインやシルエットが貴婦人のように気品がある装いで、
19世紀末のコスチュームファッションが堪能出来ます。


 

透けるような肌のレアの美しさと相まって目の保養。

ストーリーは淡々としてるけど、絵的に美しい作品です。

最先端のファッションにばっちりメイクのファッショニスタな彼女も

美しいけど、映像で見るすっぴんぽい薄化粧の方が色気あって好きだな。

 

ブニュエル版「小間使いの日記」(63年) を見たのが随分前でどんな

だったかと思って見直してみたら、結構アレンジされていた。

大まかな人物相関図は同じだけど、主人公のセレスティーヌと庭師の

ジョセフのキャラクターや関係性や結末が異なり、ブルジョワを

皮肉った群像劇ブラックコメディのブニュエル版に比べて新作は

シリアスでロマンスを秘めた作品だった。

新作のジョセフは無骨ながらセクシーさがあり、セレスティーヌも

ジャンヌ・モローはサバサバした感じだったけど、レアのメイド像は

気高く芯が強くてエロティック。
ブニュエル版以前に、46年のジャン・ルノワール版がありこちらは

未見なので、機会があれば見比べてみたいと思う。

 

レアはブノワ・ジャコ監督の「マリー・アントワネットに別れを告げて」

からの続投で(見たいと思いつつ未見)、この作品に出てたヴィルジニー・

ルドワイヤンの初期主演作「シングル・ガール」(多分初めて彼女を見た

映画で当時ナタリー・ポートマンに似てるなと思ってたのを覚えてる)も

ブノワ・ジャコ監督作だと今更知った。

余談ついでに、先日レアのご懐妊ニュースを知って驚いたけど、

若手女優と思ってた彼女ももうそんな年(アラサー)なんだな〜

 

話は戻って、昨年制作した「masquerade and thriller zine」でも

メイドファッションについて描きました。上左から、

「グランド・ブダペスト・ホテル」のクロチルド(レア・セドゥ)

輪舞」のローズ(アンナ・カリーナ)

8人の女たち」のルイーズ(エマニュエル・べアール)

「小間使の日記」のセレスティーヌ(ジャンヌ・モロー)

 =前述のレア主演のリメイク作品の60年代版オリジナル

 

zine

 

メイドファッションだけでなく、色々なコスチューム(変装)やスリラー

映画をテーマにしたzineで、ハロウィンに合わせて楽しめると思う1冊です。

creema や依託店で販売中で、ウェブショップ はただ今休止中ですが、

今月後半頃に限定オープンの予定で、こちらでも取り扱いしています。

 

星のステッキ   星のステッキ   星のステッキ   星のステッキ   星のステッキ   星のステッキ​   星のステッキ  

◎プチお知らせ1

今回私は不参加ですが、昨年と今春お世話になった Little House の

ハロウィンイベントが今月末、新たな会場で開催されます。

ご興味のある方は、ぜひチェックしてお出掛けしてみて下さいかぼちゃ 

イベント参加はしませんが、個人的にウェブショップで新作を少し

販売予定で、ただ今制作中。日程ははっきりしたらまたお知らせします!

 

◎プチお知らせ2

発売中の「LARME」最新号 は、4周年特別号の為(今月号の

中村里砂ちゃんの表紙可愛い!蜷川実花さんの撮影だそうです↓)

連載全てお休みで、シネマイラストページもお休みですが、

11月発売の次号から再開予定です。

次回は秋冬ファッションがキュートなシネマを描きました!お楽しみに♡

 

 

見た映画全部は書き切れていないのですが、なるべく忘れない新鮮な内に

備忘録的に、新旧作問わずシネマ感想メモをインスタでアップしています。

ご興味がありましたらこちらもチェックしてみて下さい→♥︎