日本人は古来、多様性を持つ民族である。
いろいろな思想や文化を吸収し、それを日本独自のものに発展させてきた。
特に日本語は単純な語にも多様な読みや意味を与えることで、生活に幅と奥行きと広がりを持たせてきた。
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日本語は4種類ある。漢字、ひらがな、カタカナに、横文字までもある。
普段使う常用漢字は2136字だが、漢字には音読みと訓読みがあり、音読みにしても呉音読み・漢音読み・唐音(宋音)読みの3種があり、それを読み分けてきた。
「何々ホールディングス」という会社が増えたように、英語の日本語化には甚だしいものがあり、モノやプランのネーミングはやたらに横文字が使われている。
しかしながら逆に言うと、日本語は単語一つでも意味や読みが違う場合があるために外人さんは悩んでいる。例えばこんな平凡な文章が読みにくいそうだ。
今日、三月一日は日曜日で、祝日、日本晴れの日でした。
このように「日」の字一つをとっても様々な読み方がある。さらには「今日」は「こんにち」、「一日」は「いっぴ」、「日本」は「にっぽん」とも読む。
日本人がこんなに多様性のある言語を苦もなく咀嚼し、使用しているということは、日本人に多様性を包含できる柔軟な能力があることを示している。
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日本語は語調やアクセントによっても意味が違う場合がある。
この『X』を書いた外人さんは日本語がえらくうまい。目の付け所に感心する。同じ語が肯定語が否定語になったりして、「嫌よ嫌よも好きのうち」と言われる微妙な心情の襞がよく分かる。
口をつむったまま一語で言える最も単純な受け言葉「(う)ん」は、語調やアクセント、また表情や身振りをちょっと変える小ワザにより、多様な意味に使える便利言葉に変化したのだろう。多様性は無理に変えないでも、時代の変化とともに自然に表れてくるのだ。
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「はぁ」という感嘆詞も、いろいろな意味合いを秘めている。
このカードは、いろんな状況の違いを「はぁ」の発声と表情で表現するゲーム。Bの「力をためる『はぁ』は難易度が高そうだ。私はHの溜息が得意である。
『はぁって言うゲーム』(幻冬舎) https://www.gentosha.co.jp/s/haa-game/
なお、感嘆詞は「は行」の一語だけで間に合う。「は~」「へ~」「ほ~」は、ちょっと意外だったり感動したときに発し、「ひ~」「ふ~」は悲しいときや疲れたときに使える。
語尾上げに発音して「はぁ?(それがなにか?)」と言われると小馬鹿にされている感があるが、これも日本語の微妙な小ワザの一つ。日本人は普段、自分では意識せず、言葉をうまく使い分けているのだ。
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「方言」も、文脈や発音、アクセントの違いで意味が違ってくる。
青森県の津軽語辞書には「け」だけで、なんと12の意味が登録されている。
弘前経済新聞 https://hirosaki.keizai.biz/photoflash/2746/
津軽弁は、口をあまり開かない、短い、濁音が多いそうで、現地の人も「文字にするのは難しい」そうだ。この表を見たら、「けけけけけけけけけけけけーっ」と驚愕の感嘆詞を発し、「そったらさのんのりあらのけ」と悩む。
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度を超した多様性重視は、バベル(混乱)の塔社会になり得る。
昨今はダイバーシティ(diversity)と横文字で「多様性」重視が叫ばれている。
この語は「バー」に強いアクセントを置いて発音しないと「潜水夫の都市」と思ってしまうが、ともあれ、何でもかんでも無節操に受け入れていると「マッドマックス」の世界になり、平和と安全を望む人々は地上の混乱を避けて天空の塔の中で暮らさないといけなくなる。
Image Creator
紳士の街ロンドンでは白人は64.4%しかいなくなり、街も汚くなったそうだが、日本も外国人の労働者や不法滞在者が増えると、やがて高齢化する彼らへの生活保護も増え、経済成長は先進国最低で物価上昇中の日本人の生活はさらに圧迫され、世界最高レベルの日本の治安は間違いなく悪化するだろう。
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政治家の「公約」は、その解釈にかなり多様性があると思ったほうがいい。
都知事選では、現職の小池氏は前回、電柱ゼロ待機児童ゼロなど七つの公約を掲げていたが、それらは実質ゼロ達成だった。蓮舫氏がいた民主党政権時代の公約もほとんど達成されず、だから「悪夢の民主党政権」と言われ、政権交代となった。
一方、石丸伸二氏は安芸高田市の市長時代に議会と激しくバトルしながら、不必要な経費を削ってきた。氏には、政治屋特有の脂っぽさ、ふてぶてしさ、偽善感がなく、記者会見では作った笑顔で作った声を出す女性二人に比べると、汚れのない白に見える。
現時点で見る限り、石丸氏は純粋に論理的な思考で、効率的また合理的に都政改革を行なっていくように思える。
私は消去法でも石丸都知事。氏と都議会の熱いバトルを見てみたい。(笑)