「誇りとは与えられるものではなく、自らの内に見出していくもの」
――――デスラー総統（宇宙戦艦ヤマト）
「誇り」は自尊心と思えば必要な特質ですが、極端になると危険です。
「誇り」の気持ちが強すぎると傲慢になって他者を見下すようになり、逆に弱いと自信を失って卑屈になりがちです。[1]
この「誇り」は、自己中心的ではなく、いつも客観的な視点で事実をベースに良否や成果などを考えていると、自分の内にバランスよく培っていけそうです。
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日本人は誇りを持っていいのでしょうか。海外の客観的な評価をまとめました。
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■まず、日本の国土は東アジア最大。先進国には日本より狭い国があります。
日本列島は本州（世界7位の島）・北海道・四国・九州の四大島と約7000の島々で成り、海岸線の長さは３万km以上でアメリカ合衆国より長い国です。
日本と比べると、ドイツは0.95倍。イタリアは0.8倍。英国は0.64倍で本州より少し広い程度。韓国は0.27倍で本州の半分以下。オランダは0.11倍です。
https://www.jice.or.jp/knowledge/japan/commentary02
■日本は経済力・世界貢献度・軍事力では世界有数の国です。
日本は天然資源もないのに、GDPは米中に次ぐ世界３位。国連分担金支払は常任理事国の英仏を上回る世界３位。軍事力は英仏独より上の世界５位。じつは世界では堂々と胸を張ってもいい経済・援助・軍事大国なのです。[2]
https://koumu.in/articles/210702s
■日本はノーベル賞受賞者数でも世界トップクラスです。 白人種はアジア人より容姿端麗かつ高身長なので、知能が高そうに見えますが、日本人は学術面では劣っていません
「ノーベル賞受賞者ランキング」では、日本は米英独仏瑞露に次ぐ世界７位。
ヨーロッパから見たら極東に位置し、言語がラテン文字（アルファベット）ではないハンディを考えると、そんなに捨てたものではありません。
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/160095/4
■「世界のIQ（知能指数）ランキング2021」では日本はナンバーワンです。
下の表は左上の148位から始まり、2段目の右下が1位となっていますが、1位はJapan。日本は世界148か国中で堂々のトップです。右の数字はIQの数値です。[3]
https://www.unz.com/jthompson/world-iq-82/
注目すべきは上位6位で、東アジア勢が独占しています。[4]
1位は日本（IQ:107）、2位台湾（106）、3位シンガポール（106）、4位香港（105）、5位中国（104）、６位韓国（102）となっています。
他の主要な国では、フィンランド8位（101）、ドイツ10位（101）、英国20位（99）、米国27位（97）、フランス30位（97）、ロシア33位（96）、イスラエル44位（92）と皆たいしたことないのです。 →自分で出来る簡単IQテスト
■「世界最高の国ランキング2021」では日本は2位です。
米誌『USニュース&ワールド・リポート』の発表によると、日本は世界76か国中、カナダに次いで２番目に良い国と評価されています。
なお、３位はドイツ、４位スイス、５位オーストラリアです。
https://www.usnews.com/media/best-countries/overall-rankings-2021.pdf
■「世界の住みやすい都市ランキング2021」では、大阪２位、東京５位。
街にはコンビニとトイレ（無料）があちこちにあり、夜一人で歩いても危険ではなく、食べるものは安くて豊富で、日本は住みやすい国と評価されています。
データに出にくいモラル面でも、例えばマクドナルド店内でバッグを席に置いたままトイレに行くのは考えられない、と外国人旅行客に感心されるほど、日本人の倫理観は優秀です
https://www.travelvoice.jp/20210611-148983
■「世界の安全な都市ランキング2021」では、東京が5位。
ただし、2015年、2017年、2019年は3回連続で総合１位でした。日本の治安はダントツにいいのですが、地震や台風が多いので評価が下がっているようです。
https://yamatogokoro.jp/inbound_data/44129/
（以上、良い点ばかり挙げたのは、何かにつけてすぐ、日本は劣る、欧米を見倣えと言うメディアや知識人が多いので、もっと日本人であることに「誇り」を持ってほしいからですが、むろん改善すべき点も多々あるのは言うまでもありません）
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■改善すべき一つの点は「収入」で、日本は20年間も停滞しています。
日本は物価が安いので目立たないのですが、下図では過去20年間で各国の所得は大幅に上昇したのに対し、日本だけ “ほぼ横ばい” という特異状況にあるのが分かります。韓国が一番低いところから大躍進して日本を抜いたのも目立ちます。
「平均年収ランキング」では、日本は世界24位です（右表）。
主要国の平均年収
1位ルクセンブルグ（720万円）
2位アイスランド（714万円）
3位スイス（699万円）
4位米国（691万円）
5位デンマーク（600万円）
11位ドイツ（563万円）
14位英国（496万円）
16位フランス（488万円）
19位韓国（444万円）
22位イタリア（411万円）
23位スペイン（407万円）
24位日本（405万円）
https://mymo-ibank.com/money/4273
https://www.asahi.com/articles/ASPBM54P1PBCULFA023.html
日本の経済停滞の主原因は、政府の「緊縮財政」と度重なる「消費税値上げ」のせいだと言われています。
しかし自国通貨建ての国債を発行している国は、通貨を自由に発行して返済に充てることができるので、過度のインフレにならないよう制御しながら円（お札）を刷れば債務不履行にはなることはなく、それゆえに「日本に財政問題は存在しない（西田昌司参院議員）」とか「政府の負債は（借金ではなく）国民の資産だ（山本太郎衆院議員）」と明言する人もいます。
一方で、｢このままでは国家財政は破綻する｣と矢野財務次官が『文春』に寄稿したように反対意見もあるのですが、しかし当の財務省は「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」と公文書に書いています。[5]
なので政府が方針を変えれば、日本はまた「ジャパン・アズ・ナンバーワン」になるかもしれません。
《備考》――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[1] 青年研究所の調査によると、日本人の中高生の「自己肯定感」は、世界最低レベルのようです。「自分自身に満足しているか」との質問に、英国83.1％、フランス82.7％、ドイツ80.9％、スウェーデン74.4％、韓国71.5％が「はい」と答えているのに対し、日本は45.8％と50％を割っています。
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html
[2] 中国政府系メディアは、「核兵器以外のすべての武器・兵器を生産する能力があり、軍事力ランキングに表れない「潜在的軍事力」で見れば、日本は間違いなく世界一だ」と評価しています。
https://koumu.in/articles/210702s
[3] 英国のポータルサイト「Vouchercloud」が発表した「世界で最も賢い国ランキング2019」では、ノーベル賞獲得者数・国民平均IQ・小学生の成績という3つの基準で評価すると日本が1位でした。
https://www.forbes.com/sites/duncanmadden/2019/01/11/ranked-the-25-smartest-countries-in-the-world/?sh=6ba9d3b8163f
パリに本社を置く大手調査会社イプソスの「国家ブランド指数ランキング2021」は、国民性・観光・文化・輸出・・ガバナンス・移住・投資の6つの分野における魅力度を評価してランク付けしていますが、世界60か国中、ドイツ、カナダに次いで、日本が3位となっています。
https://yamatogokoro.jp/inbound_data/44846/
[4] 下図は「地域別世界IQ図」ですが、色が赤→黄→緑→青になるほどIQの数値が高くなっています。アフリカはほぼ真っ赤。南米と中米は黄色。北米とヨーロッパとロシアは黄緑。ところが日本と東アジアは濃い目の緑。新型コロナにも強いので頭脳身体ともに優秀のようです。
https://www.unz.com/jthompson/world-iq-82/
[5] 財務省『外国格付け会社宛意見書要旨』の（１）
https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm
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