二字熟語を逆さに見れば視野が拡がる。a | barsoは自由に

barsoは自由に

世の中に人生ほど面白いものは無し。いろいろな考えを知るは愉快なり痛快なり。
毎週土曜日更新。FC2にも姉妹ブログを持っています。タイトルは 『バーソは自由に』 。
http://barso.blog134.fc2.com/

子供の頃、カレーライスと呼ぶか、ライスカレーと呼ぶか。

語順が争論のタネとなり、友だちと論争したことがないですか。 

カレーとライスが別々に出てくるのがカレーライスだという意見がありますが、 

ライスを先に言うほうが “rice” が “lice”に聴こえないように発音できそうです。 

 

二字熟語には、可逆語と言って、逆さに読んでも意味が通じるものがあります。 

そんな熟語を130組以上入れ込んだこの例文は、駄文の文例のようなものです。 

無駄に長いだけで、意義も意味も有益も国益も不利益も何も問題もありません。 

途中中途か志半ばか道途中で読むのをやめても、全然ちっともかまいません。 

 

ただ、私は、この種の「くだらない」は「面白い」と同義と思っていましてね。

 

           ____________________ 

 

逆さに読めば、「家出の子弟」が「出家とその弟子」になるような話です。 

1. 

本日日本は、晴天なり、天晴なり。 

われ、上船して船上の人となり、外海に出でて海外にいる気分になれり。 

潮風に吹かれつつ時代の風潮外国国外の趨勢をつらつら考えるに、 

王国には国王がいて、女王王女は、乳母母乳育成され、生育している。 

レディファーストの民主国にはファーストレデイがおり、 

室内では内室と呼ばれ、息子子息様様と祭り上げられ、次期大統領になる。 

議会では会議が開かれ、利権権利を争って、論議議論されて白熱し、 

趣意を述べると意趣返しがされ、白黒を付けようとししても黒白は付かず 

良い政策の実現現実には困難のようだ。 

 

2. 

国中中国のような大国もあれば、圧政で人民を制圧している小国もある。 

組織の上に立つ者は質素そうな素質を見せかけているかもしれぬが、 

下部にいる部下が成果を上げても、金賞は与えるが賞金は渡さない。 

そんな目上の人を上目づかいで仔細に観察すれば、 

卑下して謙遜のようで、下卑た尊大な個性であると分かるだろう。 

しかし笑顔でうまく世辞が言えなければ辞世の句を詠まされることになる。 

あな、怖ろしや怖ろしや。 

比べれば、日本国はまだ平和である。

 

3. 

運命命運になる危険を思い、慌てて陸上上陸せり。 

社会にはいろんな会社と業界が存在し、個人の習慣は国民の慣習となり、 

明文化されるなどして文明となり、民族性を形作っている。 

名家では家名が重んじられ、名人人名が知られており、 

年中中年が馬車馬のごとく働いて、年少少年を養っている。 

少年は、消しゴムを使うかゴム消しを使うかでぐずぐず迷っている。 

少年よ、たいしたことないとの精神を抱け。さっさと削除キーを押せ。 

 

4. 

令和の世になっても親父と呼ばれる、頭の旧い父親がいる。 

瓶ビールを飲んではビール瓶を散らかすのが毎晩の仕事であり、行事である。 

体を熱くして室温温室ほどに上げる親なら、家出して出家したほうがいい。 

住職になれば職住接近となるか近接となる。 

お布施を奮発されたければ発奮することだ。 

相手手相も観れば、仏事の当日日当として万札をいただける。 

寺の青緑の屋根は緑青が増え、預金も増えていくことであろう。 

 

5. 数人人数で、回数数回ほど、線路を走る電車の路線を選んで乗車せり。 

東北北東のほうは、山里離れた里山をさびしく通り越し、 

庭石ばかりの石庭がある寺はわびしく通り過ぎ、 

事故故事のある付近は瞑目しながら通り過ぎ、 

湯女のいる女湯がある地帯は瞠目しながら通り過ぎ、 

馬子子馬といる牧場を見た時は、馬子とは人間の大人だよなと思いつつ、 

牛乳を出す乳牛を見た時は、松坂慶子と母乳と輪廻転生の逸話を思い出し、 

山手線の目黒駅に着いたはいいが、お目当ての黒目のサンマは見当たらず、 

目白駅に着いても、白目のメジロも見当たらず、 

気味が悪くないのはいいが、味気ないことおびただしい。 

せめては肉牛牛肉盛大大盛された牛丼でも食って気を取り直したい。

 

  nomu4.jpg  https://twitter.com/isseinomura/status/1112560917865099264 

 

6. 外車で遠乗りして車外に出たら、原野野原で、地平まで平地であった。 

木立立木ばかりの所には、人家はあるが家人の暮らす跡形形跡もない。 

女子子女たちが、優男男優中心心中でもしたのだろうか。 

情事などの事情があって、身分高き方の分身でも住まっておられるのだろうか。 

愛情情愛が絡み、敬愛愛敬がごっちゃになり、感性性感を取り違え、 

人情情人になったようなひとたちが、この住居居住しているのだろうか。 

あるいは色気があっても気色の悪い、悪性性悪な根性の者たちがいて、 

番茶を飲みながら茶番劇でも企んでいるのだろうか。 

ああ、なんにしても世も末である。 

 

7. 

国立の大学に入って立国の志を遂げたい者は、大阪阪大がいい。 

科学学科が不得意で、学力力学がうまく機能しなくても、心配は無用。 

口利がなくても利口であれば、あとは試験に受かればいいだけの話である。 

裏口から登校する場合でも口裏を守衛さんと合わせなくてよい。 

若くして良い転機を得たければ機転を働かせるのがコツである。 

手元元手が沢山あっても、人生の階段段階を経て上がっていくべきだ。 

そうすれば栄光を受け、光栄です自分を褒めてあげたいと清々しく言える。 

 

8. 

対人関係で覚えておきたいのは、面体悪き者は体面を非常に気にすることだ。 

所長長所があると思い違いをして、下手に下手に出れば手下のように扱われ、 

先手を打てば副社長の手先かと疑われ、 

性急に動けば急性の疾患疾病に陥ることになるやもしれぬ。 

しかしながら「サヨナラ」だけが人生ダ。 

嫌な人間がいても、そのうち別離もあれば離別もあるので安心せよ。 

それまでは徳利からナミナミと注いで飲めば気持ち的には利徳がある。 

蜜蜂蜂蜜体液もたぶん甘い液体で、二日酔いに良いかもしれないが、 

体重が過ぎれば重体になり、血流が悪ければ流血騒ぎになるから注意せよ。 

 

9. 

物干にて干物を食べながら、花火火花を散らすのを見るのもまた一興なり。 

星図なしに図星で星々の名を当てるのも、これまた知的で、かつ愉快なり。 

音楽の達人と呼ばれる人達は、名曲曲名をイントロだけで当てられる。 

著名な作家は名著を著し、 

画家は色彩をきれいに彩色し、 

科学者は分子子分の学生に分析させ、 

通人は柳川のそばで川柳を考える。 

幽霊も 手持ち無沙汰な 枯れ柳。 

柳の下に怪物でもいれば物怪の幸い、と大儲けを思いつくなら商売人である。 

 

10. 

世の中には数奇なことは奇数ある。だから事実は小説より奇なりと言う。 

定規のように規定どおりにはいかないのが世の常である。 

もし雷魚魚雷になるようなことがあれば、これぞ世の終わりの兆候なり。 

やがて風神も現れて神風が吹き荒れ、 

戦艦も登場して艦戦が勃発し、火砲から砲火の炎が噴出する。 

国敗れて、惨があり。放火三月に連なり、箇所板金に当たる。 

物事はまずは観客として客観的に見るのが最善手である。 

さすれば問題は明解解明できるはずである。 

さすればとあっても、すぐさま足腰をさすらないように。 

 

11. 

検索のため、机の末端にある端末作動させたが、動作は順調である。 

しかしシャットダウンのことを、電源を「落とす」と言うのは、どうしてか。 

ダウンよりシャットに意味があるのだから、「断つ」と言うべきではないか。 

電源は落としてばかりいたら器具が壊れるのではないか。 

右から読んでも山本山、左から読んでも山本山。 

時代が変われど、定評ありと評定されたものは生き抜ける。 

時には、事象を逆さに見てみよう。 

視点が変われば、考え方が変わり、世界は変わらなくとも、人生は変わる。

 

  nomu8.jpg 

 逆さにすれば「挑戦」が「勝利」に変わる佐賀県唐津競艇場ポスター。 

 

ここまで読んでくださった奇特な兄貴に、否、貴兄に深く感謝しております。 

後生だから生後は死ぬまで危篤なしに生きていただきたいと願っております。 

 

※こういう場合の「貴兄」とは尊称であり、女性や年下の方もすべて包含しています。 

 

補足―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

●二字熟語の可逆語は3種類あるようです。

(1)後の字のほうに比重が掛かっている=乳牛/牛乳、女王/王女、外国/国外、蜜蜂/蜂蜜 

(2)意味が違う言葉になる=世辞/辞世、潮風/風潮、相手/手相、国中/中国、星図/図星 

(3)ほぼ同じ意味=白黒/黒白、愛情/情愛、習慣/慣習、途中/中途、息子/子息、外国/国外 

※「黒白」はくろしろと読めば「白黒」の逆ですが、こくびゃくと読めば「正邪」の意となります。 

●画像は野村一晟さんの作。美術講師をしながら、画家兼アングラム作家として活動されています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――