正しい血管年齢がわかる方法について教えて下さい。
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よくあるご質問(FAQ)
正しい血管年齢がわかる方法について教えて下さい。 |
最近では人間ドッグの検査で血管年齢を測定できる医療機関が増えています。
よくあるご質問「血管年齢で血管の健康状態がわかると聞きましたが?」の中で血管年齢について簡単にご紹介しました。
この血管年齢を測定するための方法ですが、最近では人間ドッグ等の検査で血管年齢を測定できる医療機関が増えています。
血管年齢を測定するための最も簡単な検査にABI(Ankle Brachial Pressure Index 足関節上腕血圧比)検査というものがあります。これはベッドの上で横になり、両足首と両腕の4ヶ所の血圧を同時に測定するものです。検査にあまり馴染みがない方は足首の血圧を計測するイメージがわきづらいかもしれませんが、一般的に、足首の血圧は腕の血圧とほぼ同じが少し高くなります。
ただ、下半身の血管で動脈硬化が進行している場合はこの足首の血圧と腕の血圧の比率が若干異なります。足と手だけでなく、左右の血圧差からも動脈硬化の進み具合を把握することができます。
簡易的な検査方法であるABI検査と比較して、より精度の高い検査方法がPWV検査と呼ばれるものです。PWVとは(Pules Wave Velocity 脈波伝播速度)の略で、血管のしなやかさを測定する検査方法です。
物理の世界では、硬い物質であればあるほど振動が速く伝わるという法則があります。PWV検査はこの法則を応用しています。以前、血管は身体に張り巡らされた長いパイプであり、そのパイプに勢い良く血液を送り出すためにも、そのポンプとなる心臓が大切な役割をする。
という話をご紹介したことがあります。
心臓がポンプのように伸び縮みすることによって、血液は血管内に送り出されていきます。この際、ポンプである心臓から押し出される血液によって生じる拍動(脈波)の伝わる速度(PWV)を測ることで血管のしなやかさを測定することができます。しなやかで速度が遅くなればなるほど健康な血管と言え、反対に硬く、速度は速くなればなるほど動脈硬化が進んでいる疑いが持たれます。
ここまでご紹介してきたABIやPWVといった検査はあくまで「推定」の血管年齢を計測する方法です。これらの方法は現在ではあくまで補助的な検査となっています。最近の研究では血管の硬さとプラーク(血管内にできる垢のようなもの)の有無は相関関係がないことが医学的に明らかになっています。
推定で血管年齢を計測するABIやPWV検査に代わり、現在主流となりつつあるのが顎動脈エコー検査です。顎動脈とは、首の部分に位置する脳へとつながる太い動脈のことです。この血管内部の様子を超音波を用いて直接観察することで、動脈硬化の進行状況を把握するのです。
顎動脈エコー検査は、血管年齢の測定はもちろんのこと、血液が詰まる原因となる血管内のプラークの有無や、プラークの厚さまで把握することができる検査です。
日本循環器学会でも超音波装置による顎動脈エコー検査は動脈硬化の進み具合を測定できる検査として臨床的にたいへん重要な指標と認められています。
メリットの多い顎動脈エコー検査ですが、検査には熟練した技術が必要であり、検査技術のない循環器科の医師も多く存在しているのも事実です。これは日本において、カテーテル手術などの心臓治療に重きが置かれ、血管を視野に入れている循環器専門の医師がまだまだ少ないためです。
前述のように、心臓は身体中に血液を送り出すポンプの役割を果たしますが、送り出された血液が身体中を駆け巡るためのインフラである血管にまで医療の目が行き届いていない現状は手抜き管理といっても過言ではありません。