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内皮細胞とはどのような働きをしているのでしょうか?

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よくあるご質問(FAQ)

内皮細胞とはどのような働きをしているのでしょうか?


内皮細胞の役割は、「バリア機能」と「活性化酸素」の2つに分けられます。


 血管内の構造については、以前の質問で回答をしました。血管は、外側から外膜、中膜、内膜の3層で成り立っており、血管の健康度を大きく左右するのが、内膜にある内皮細胞であるという話についても以前に回答をしています。

 では、内皮細胞の働きについて具体的に説明をしましょう。

 内皮細胞の役割は、「バリア機能」と「活性化酸素」の2つに分けられます。

 「バリア機能」は、「防壁機能」とも呼ばれるものでなんとなく想像がつくかと思いますが、血液中に存在する成分が血管壁内に侵入するのを防いでくれています。川の水があふれないよう保ち、よどみない流れを促す堤防のようなものです。

 「活性化酸素機能」については、内皮細胞自身がつくる物質に関係しています。血管を健康に保つための物質をみずからが生み出し、活用しているのです。その主な物質が「NO(一酸化窒素)」です。内皮細胞からつくられるNOは、血管壁によい刺激を与え、血管壁を広げるよう働きます。血管壁が広がることで、血管への負担が減り、血圧が下がります。血流を増加させたり、血の固まりができにくくもなるのです。

 内皮細胞が疲れている状態であれば、本来の役割を果たせないことで血管の老化が早まってしまいます。血管を若く保つには、内皮細胞をケアし、若々しく保つことが必要なのです。

 大病を引き起こす恐れのある動脈硬化は、内皮細胞が弱くもろくなり、血管を守るバリア機能が十分に働かないことで進行します。内皮細胞が弱いと、プラーク(血管内のこぶ状のふくらみ)が大きくなり、脳卒中や心筋梗塞に襲われる危険性が増してしまうのです。

 以前、内皮細胞のターンオーバーについて話しましたが、内皮細胞が入れ替わり生まれ変わることで血管壁のバリア機能が回復すると、プラークを形成するコレステロールや脂肪などが血管内壁に入り込みにくくなります。また、内皮細胞が若返ることによりNOの放出量が増えるため、血管の健康度がますます高まるのです。