錦糸町中華そばさん式(さんしょく)さんはその名の通り東京東部の繁華街錦糸町に有ります。

オープンは2022年6月とコロナ過の真っただ中でした。

確かに影響はかなりの物だったと思われますがそれでもオープン時から並びを作っていました。

それは修行先が文京区本郷にある名店ねむ瑠であったら、そしてその味はねむ瑠をさらにブラッシュアップさせて瞬く間に人気店になっています。

現在では落ち着いてきたようですが、それでも昼時や休日など並びが出る程です。

 

 

席数はカウンター5席にテーブル席4×4=16で21席あります、なので席数10席前後の店が並ぶのとは訳が違うんですね。

私はオープン当初より年に3回くらいのペースで訪れています、数少ないリピートするお店の一つです。

オーダーは勿論券売機左上のこいつなのですが。

 

 

またまた名前が変わっています、ここは結構改良を続けていてしばらく来ないと細かく内容が変わっている事がある。

そして今回はメニュー名も変えてきてます、以前は烏賊背脂煮干し中華そばだったのですが今回はイカと濃厚な煮干しの中華そばとなっています。

 

 

平日の2時近かったので先客はカウンターに2人とテーブル席に3人とランチタイムの喧騒の後だ。

出てきたものは濃厚そうな茶濁したスープだ、メニュー名通り以前浮いてた背脂は有りませんね。

乗せ物はほぼ同じですね、左側おろし生姜の下にあるのはイカの塩辛です、量は以前よりも増えていますね。

ではスープから行ってみましょう。

 

 

色見は前回食べたものと同じですがトロミは少なくなっているようです、以前のドロニボ感は薄まっていますが味の方は更に濃厚になっている。

これもメニュー名にあるように鰯の煮干しをより濃厚にしてきたようですね。

ただ烏賊の煮干しはその鰯に押されてか少なく感じます、この辺りは趣向ですが私は以前の方が烏賊がしっかりと感じられて好きですね。

この烏賊の煮干しの味というのが中々伝わらない、珍味で10センチくらいの烏賊が味付けして干してあるのを食べたことがあるでしょうか、姿のままワタも入って酒が進むやつです。

正にこの味なんですね、なので独特の風味が鰯の煮干しと合わさってとっても美味しい組み合わせだ。

それもベースの動物がしっかりとしているから、濃厚煮干しは豚鶏白湯との組み合わせが主流ですからこれがしっかりしないと強い煮干しを支えられませんからね。

 

この烏賊の煮干しを最初にラーメンに取り入れたのがこちらの修行先のねむ瑠さんなのですね。

ねむ瑠、それは濃厚な烏賊煮干しラーメンでした、、。 | redtylerのブログ

 

さん式さんは当初からねむ瑠さんをベースに烏賊を強めて人気になった、ねむ瑠の4倍使ってますと店主さんが言っていましたが、現在の物は果たして何倍になっているのでしょうかね。

それくらい濃厚でうまい、ただ煮干し自体が塩分高いですから濃くすればするほど塩分濃度は高くなります。

美味しくてスープ完飲したいのですが降圧剤を飲む身としては躊躇します、これは濃厚煮干しの宿命です。

材料自体の塩分ですから沢山使えばそうなりますよね。

良く濃厚ニボなスープだが塩分が高すぎるなんてレビューを書いている方見ますが、これは本質を全く見ていないという事になりますね。

 

 

麺は加水少なめの細麺です、濃厚ニボ系によくあるやつでこれでもかとスープを絡めてくる。

かん水も少なめでチュル感は少ない、いわいる歯にくっつくタイプで私が苦手なものなのだが。

やはりこの系には合うんですよね、どんどんと箸が進みます。

若干量を増やしてきたイカの塩辛はどうだろうか。

 

 

自家製とかの特別なものではない、みりんや化調で味付けされた市販のものだ。

これを麺に絡めて麺に絡めて食べてみる。

 

 

これがね、初めて食べた前回も思ったが合うんですねー、ベースにイカの煮干しが使われているから合わないわけがない。

生臭さは無いです、というか濃厚なのでかき消されているといった方が良いか。

別にスープに沈めておいたのもあります。

 

 

熱が通って柔くなってる、これも私がよくやる塩辛茶漬け(塩辛を白飯に乗せて熱湯をかけただけ)のごとくでますます麺によく合います。

スープが熱々な初めから沈めてしまった方が良いかと思う、次回はそうしましょう。

 

チャーシューは相変わらず奢ったものです。

 

 

引っ張り出すとこんなにデカイ、食べ応えも十分です。

赤みがありますが低温調理ではない、熱々スープに浸ってても色が変わらないのが証拠。

65度の低温調理より高い温度で沸騰させずに調理するとこんな感じになる、なのでスープが調理温度以下なら変色はしない。

ムチリとした食感になるのが特徴で私が大好きな〇政さんもこのタイプですね。

奥州白川ラーメン〇政さん、久しぶりだがやっぱり美味しい満足ですね。 | redtylerのブログ

作るには細かな温度管理と大きさにより調理時間の見極めなど勘と手間がかかります。

なのでこのタイプをわざわざ作っているところは少ないですね。

 

 

メンマは手で裂いているタイプ、食感が違うからこうしているのですが、これも手間のかかる作業です。

こちらがこういう努力をいとわないお店であるというのもこうした乗せ物でもわかりますね。

スープが命のラーメンですが乗せ物も良く見ると店主の気持ちが伝わってきますよー。

 

 

いゃあ美味しかったですねー、流石にコロナ過を生き延びて現在人気店になっているのが判ります。

帰りは2時を過ぎアイドルタイムでしたので店主さんと少しお話ができました。

やはり常にブラッシュアップは行っていて大きな変化の時にはメニュー名の変更と。

店主さんは常に自分のラーメンを考えているのが伝わります。

私の拙い話もしっかりと聞いてくれます、美味しいお店にはちゃんと訳があるのですね。

帰り店を出るときは店主さんと相方さんと共に、大きな圧力釜のシューシューという音と共に見送っていただきました。

美味しかったです、ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。