昨日のよこはま家のカップ食べて、やはりお店の物を食したくなった。

勿論資本系のチェーンじゃない、とはいえ近くに本家系統のお店は無く千葉へ行った方が多くあるくらいだ。

なのでインスパでも評判高い店主さんのこちらへ初めて行ってみた。

 

宮本製麺所さんはコロナ過の中昨年3月にオープンしたまだ若い店舗ですが。

その存在は開店前よりラオタに知れてオープン当初は連日の並びとなった。

それは超濃厚煮干しつけ麺でやはりオープン当初から注目された蒲田の煮干しつけ麺宮元さんの支店であったからです。

宮元さんは豚魚を松戸とみ田と共に世に広めた新小岩の一燈出身で。

一燈の休業日に間借りして濃厚煮干しつけ麺の店を営業、独立後現在の煮干しつけ麺宮元を蒲田にて展開し大盛況と。

そして昨年満を持して宮元氏の大好きな家系をインスパイヤしたこちらをオープンした。

 

 

場所はかなり悪い立地だ、周辺には駅は無い。

近隣は東西線の南砂町と都営新宿線の大島だが徒歩だと南砂町からだと30~40分、大島では40~50分はかかる様な立地です。

そんな場所では如何に宮元の旗印が有ってもそれ程の集客は難しいだろうと様子を見ていた訳です。

折角行った新店が1~2年で終わってしまうのって結構多いんですよね。

 

店の間口はこんな感じ、だが奥にかなり広くでビックリ。

カウンターはコロナ過からかかなり余裕で13席ですが、一部つけ麺の汁温めように電子レンジが置いてあり実質11席、テーブル席は大小6卓18席で計29席も有ります。

この日は13時半の来訪ですが先客は12人、普通のラーメン屋なら満杯になるか下手したら待ちだ、地元にしっかりと認知されているようですね。

感じとしては割烹なんかの居ぬきでしょうか、厨房がかなり広くてラーメン屋の物じゃない。

初報なので基本のラーメンを全部普通でオーダーです。

先客のオーダーが重なっていたようで、10分程で着丼しました。

 

 

ドーンと大きなチャーシュが鎮座する、ほうれん草に海苔と家系のスタンダードな具材だ。

ではスープ頂きましょう。

 

 

凄い、かなり濃厚でここまでトロミのある家系のスープは出会ったことが無い。

家系でも濃厚といわれる神田わいずや武蔵屋系列の武道家等よりも高濃度だし、家系では無い物の同じ豚骨醤油で残念ながら閉めてしまった中野の無鉄砲東京店のスープよりも濃度が有る。次元が違うドロ豚骨醤油スープですよー。

ここまで濃厚でも臭みがそれ程では無いのが流石、濃厚煮干しで養われたノウハウはこの豚骨にも存分に生かされているようだ。

こりゃ驚きだ、文句なく美味しー。

 

 

麺は何処製かは確認できませんでした、勿論太くて短い坂井製麺の物を範にした物。

ただ加水率がこちらの方が少し多いようでよりチュル感があるようで、この濃厚ドロスープには合っていると思う。

 

大きな腿チャーシューは薄いものの満足感は十分で、本家吉村家さんが現在燻蒸チャーシューなのとは違い割とオーソドックな物、私はこちらの方が好きですね。

ほうれん草も適量で海苔は厚くて上質な物、吉村家さんでいい海苔使っているなーと思いましたがこちらも負けず黒々とした厚い良い海苔を使っていますね。

 

卓上調味料も充実していて。

 

 

海老の辛みが気になりましたがもっと気になるものを発見。

 

 

山椒と書いてあるがこれどう見ても花椒、ホアジャウだ、それも痺れの強い赤花椒です。

独特の香りと痺れが大好きな私としては是非ともなのだが、これが濃厚豚骨と合う物かと一瞬躊躇。

だが次の瞬間には投入していた、、、(笑)。

 

 

結論はやはり合わないですね、豚骨の独特の風味をスポイルしてしまいちぐはぐです。

なのでさっさと食べ片付けてこちらを投入です。

 

 

やっぱり豚骨にはニンニクですよねー。

これを少しづつ溶かして後半を楽しみますよー、RED中村氏のようなことは致しませんです。

 

 

いゃー、これは本家のインスパでそれを模したものだという私の読みは見事に打ち砕かれましたぁ。

得意のドロニボのノウハウを生かしたドロ豚骨醤油とはお見事でしたね。

これで豚骨補給のお店が増えましたよ、しかも一番濃厚です。

ハイボールやサワー類が充実しているし、肉汁餃子や最強の唐揚げ、手作りメンマ等おつまみも充実しているから夜営業も繁盛しているのだろう。

こんな立地でも美味しくてまじめにやっていればお客は入るというのが判りましたね。

勿論土日休は宮元氏の名声でラオタが来るでしょうから当分は安泰なのでしょうかね。

 

家系インスパイヤでありながら範をとるだけでなくもう一段上を目指すという試み、宮本氏の才覚に魅了される一杯でした。

おいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーーー、、、、。

 

 

 

 

追記

こちらから歩いて2~3分くらいの所にひなたやさんというラーメン屋さんが有る。

優しい店主の優しいラーメン、ひなたやさん、、。 | redtylerのブログ (ameblo.jp)

こちらは私が行ってからもう10年くらい経っていて現在も営業されています。

塩ラーメンに梅塩昆布をトッピングするというスープがとっても美味しくて、醤油も色々なテイストが加わっててかなり美味しいラーメンを作り出している隠れた名店だ。

東京のラーメン屋さんは開店後1年で3割、5年後で6割、10年後には9割が無くなると統計が示すのですが。

こういうお店が残っているのも美味しくまじめに商売すればちゃんと認知されるという事なのでしょうね。