ホウボゥと雨とアスファルト -5ページ目

CBGBとオ―プンマイク(後半)

ホウボゥと雨とアスファルト(第30回)


階段を降りると地下に少し広めの荷物置き場のようなところがあり、エントリーまでそこで待機してくれとのことだ。(中学の剣道場くらいの広さかな)

僕達もマルを置いて準備を始めた。…がそれにしてもうるさくてたまらん。

エントリーを待つ十数人がオープンマイク本番にむけて、それぞれ本気でギターを掻き鳴らし、本気でのどを鳴らしている。

部屋でテレビとラジオとCDプレイヤーとゲームボーイの電源をONにして、さらにカラオケと、さらに、超ハイテンションな親戚のオジン、オバンを15人くらい集めたらやっと再現出来るだろうとゆう程のヤカマシさ。と言えば分かるか…


うるささよりアホらしさが勝り、「ビールでも飲もか」と準備もほどほどに上へ上がると、ちょうど順番を決めるクジ引きが始まるところだった。

並んでクジを引いた。机に座っているのは「センセイ」だ。

「イイ番号や」

と親指を上に立て、残った指で握り拳を作り、グッド!と見せてくれた。この時は英語だった。

順番も決まったので、とりあえずビールを頼んで一息ついていると1人目の演奏が聞こえてきた。


「…ハチガツハアツイ~……」

「コウチョウセンセイ、ボクニヤスミヲクダサイィー!ア゛ァ~」


……!?!?


見に行くとセンセイが「8月のブルース」とゆうオリジナルのブルースを日本語で歌っていた。

回りの客や出演者はみんなキョトンとしていたが、それはとても素晴らしかった。隣にいたやつが僕に

「意味分かるんか?」

とうらやましそうに聞いてきたので

「アタリマエヤン」と言っておいた。


センセイは僕達がいるからとオープニングアクトで1曲歌ってくれたのだ。

センセイに続いて順番通りに出演者が演奏していく…が、いくら探してもあると聞いていたギターアンプもドラムセットも見当たらない。よく考えてみると今日来ている連中は皆1人で演奏している。

「オープンマイクってそうゆうことか!!」

ナットクナットク。
ないもんはしゃーないわ。

あのネエちゃんむっちゃ笑顔やったのになぁ~…と思いながらも、順番が回ってきたので、チビドラムをセット。ギターはPAシステムに直接つないだ。

センセイが演奏前に皆に「こいつらは日本から来たレッドスニーカーズや」と紹介してくれた。

「よっしゃやろか」

山本くんと目を合わせ頷き、アマイグレープフルーツとゆう曲を思いっきりやった。



曲が終わると見ている人達は一瞬「なんじゃこりゃ」とゆう表情を見せていた。山本くんの前にはチビドラムのセットがグチャグチャに散乱し、さらになぜかベチョベチョに濡れている。

少し遅れて大きな拍手と声援が聞こえてきた。

予定では2曲やるつもりだったけど、ドラムセットは散乱してそれどころではない。

帰ろうとすると

「もう終わり?もう1曲見せてくれよ!」とセンセイが言った。


お願いされたので断ることもない。もちろんもう1曲やってステージを降りた。



出演者全員が演奏を終えたので、帰ろうとするとセンセイが声をかけてきてくれた。


「3日後に出るはずのバンドがキャンセルしたから出―へん?」




CBGB…

ジョ―イ・ラモーン…


そしてセンセイ…



イエェ―――スッッ!!



今日もアスファルトは濡れている!

CBGBとオープンマイク(中半)

ホウボゥと雨とアスファルト(第29回)


「もちろんよ!心配しないで!夜7時にはエントリーが始まるから遅れないでね!」


時間、それとギターアンプとドラムセットがあるか、そして念願の爆音でロケンロールができるか?と確認をしたところ、褐色の肌がとてもイロっぽいバーカウンターのお姉さんは、全快の笑顔でそう答えてくれた。


エントリーまで約3時間。少し早く来すぎたみたいだ。


近くの公園で昼寝でもして時間潰そか…

公園には顔にピアスや落書きをしている、何日も風呂に入ってないような格好をしたヒッピ―達がそれぞれ犬を連れてなにやら楽しげに、怪しげに話をしている。

気になったことはヒッピ―達が連れている犬の毛並みがとてもキレイに手入れされていることぐらいで、あとは休日の奈良公園となんら変わらないほのぼのとした光景だ。

……

寝たり起きたりしていると予定の時間になった。

夕方になり空は薄暗くなり始め、隙間なく並んだ店はそれぞれにネオンを光らせ始めている。その色の鮮やかさはまるでアイスクリーム屋のショーウィンドウの中の四角い箱に並べられた、色とりどりの甘いアイスクリームたちのようだ。


中に入るとそれらしきギターをかかえた男女約20人くらいがエントリーを待っていた。

「ドウモハジメマシテ」
カタコトの日本語で話しかけてきたのはこの店のブッキングマネージャーをしているとゆう兄ちゃんだった。

短い黒髪をクシャッとこぎれいにセットして、シャレた黒ブチ眼鏡がとても印象的だ。

僕は彼を「センセイ」と呼ぶことにした。

理由は眼鏡をかけててエラい人に見えるから。ではなく、少し前まで日本で学校の先生をしていたと言うからだ。名前は覚えやすいほうがいい。


センセイはカタコトの日本語をまじえて今日のオープンマイクについて説明してれた。

クジびきで順番を決めてそれに従いそれぞれが演奏していく。持ち時間は15分だ。

説明を終えるとセンセイは「ワカッタ?ジャア、マタアトデ」と、くじ引きの準備をするため奥に消えていった。


場所はマンハッタン東「side walk cafe」だ。


後半へ続く…

イエスッ!!!

ホウボゥと雨とアスファルト(第?回)


みなさん、おはようございます。

改めて、レッドスニーカーズのギター担当のマエダヨウセイです。

今日はいつものお話とは少し違います。とゆうか簡単に言うとお知らせです。


先日23日の月曜日にレッドスニーカーズが新曲をレコーディングをしました。


僕が中学生のとき、ザ・ハイロウズの「罪と罰」とゆう2曲入りシングルが発売されました。

僕は朝起きてそれを聴き、イヤホンから流れるそれを自転車の上で聴き、ベッドの中で、夢の中でも毎日それを聴いていました。そして僕は「いつかこんな爽快なかっこいいロックレコード」を作りたいと思うようになりました。


少年の夢はロックンロールが作るもんだと思います。

今回の「イエス」はそんな少年の夢が叶ったロックレコードになりました。

そして今回初めて、女の子はこんなこと思ってるんちゃうかな~とゆう曲も書いています。

「イエス」(仮)
1、やんなっちゃう
2、ラモーンズ
3、イエス

3曲入り
1枚¥500です。


4月5日(日)の奈良ネバーランドで行われるバルボア主催イベント「火焔烈風」会場にて販売を予定しています。

お金がないけど、どうしても欲しい!とゆう場合はビールとぶつぶつ交換もしていますので、家の、または友達んちの冷蔵庫からビール1本もらってきて下さい。

もちろん盗みはダメですよ!

アルバムジャケットには奈良が誇るパンクアート画家「ハルナガ梅木」氏にお願いしていますのでそちらのほうもお楽しみに!

イエスッ!!!

それではみなさん今日も明日もあさっても、よい1日をお過ごしください。

レッドスニーカーズ
マエダヨウセイ