面白くて“じんわり”染みる作品でした。香川、岸部等ベテランが上手いのは当然として、セガールが意外に上手くて驚きました。みれいゆも良かったです。
 この作品は現在の後進国的な地上波TVで放送されることはありませんが、べつに誰とでも普通に観ることのできる映画です。子供に見せられない、というのは建前論だと思います。貧乏や境遇の不幸から最下層の生活をしている人達にも、人生を楽しんだり、人の優しさにふれて自分もやさしくなれることはある。普通のことです。子供と一緒に観て、作品のことを一緒に話せばお互いの理解が深まるでしょう。子供が下品な言葉を好んで使ったり、大人の気を引きたくて汚い言葉を使うことは普通です。逆にナゼ人前でそういうことを言ってはイケナイのか教育できない大人に問題があります。
 なぜ、こんなに話の本筋から逸れたようなことを考えたかというと、この作品中に出てくる主にTV業界に対する皮肉や反骨を感じたからです。タイトルからして「地上波では放送できない? 上等だ」みたいな制作者の声が聞こえました(少し思い込み)。
 最近では知っている人も増えてきたけれど「放送禁止用語」に法的な強制力はありません。あくまでTV業界が勝手に作った自主規制です。でも、旧世代の価値から脱皮しないと、くだらない規制や法律は変わらないし、それを受ける我々が成熟しないと無理なんだな、とこの映画からは脱線しつつ考えました。
 脱線ついでに書きますが、地上波TVが3年以上かけて一大キャンペーン(洗脳)を繰り広げている「地デジ」が最近やけに気になります(オレだけかなぁ)。そんなに全国的全国民的に重大なことかな? 地上波TVが観れなくなるって。アンテナとかチューナーとか、TV本体まで買い替えて対応しなければならないことかな? 近所に住む知り合いの婆さんは「法律」だと思い込んでいました。たしかに、あれだけCMを流し続ければそう思い込む人がいても不思議じゃありません。なんか「いまそこにある危機」とか「陰謀のセオリー」を思い出しました。広義ではCMは洗脳の一種ですが、地デジにに関しては作為的で腹黒いものを感じます。こんなことを書くとオレも抹殺されたりするのかな……(2010年に書いている)