いじめ(という名の明確な犯罪行為)被害により地獄と化した中学校を紙一重で卒業した私。高校を選んだ基準は、中学の同級生がなるべく行かない高校。その一点であった。とにかく人間関係をリセットしたかった。親から私立へはやれんと言われていたので、電車で三駅の公立高校へ入学した。いわゆる低偏差値校であったが、そんなことはどうでも良かった。目的はただ一つ、平穏な学校生活を送る。それのみだった。
不安を抱きながら入学したが、幸運にも早い段階で気の合う友人ができた。本当に気持ちが楽になった。彼には今でも感謝している。
そんな中、クラス担任となったのが若い男性教諭、Y先生である。
第一印象は結構ガタイも良く、少し怖い印象で、体育教師だったら嫌だなと思っていたが、実際は国語の教師だった。
クラスは思いのほか荒れているというような事は無く、私は多少今で言ういじられる程度の事はあったが、中学時代と比較したら天国のようなものであった。
だがさすがに多少は宮城弁で言う「おだってる」者もおり、Y先生は厳しく対応していた。
思い出す事がある、友人が机に悪口を書かれていたようで、訴えを聞いたY先生は放課後、加害生徒が名乗り出るまでクラス全員帰さないと言った。どれだけの長い沈黙の時間が流れただろうか。結局その場で名乗り出た者はおらず、後日どうやら名乗り出たらしい。野暮だと思い当事者であった友人には深く聞いたりはしなかった。
そのY先生の指導について他にも今では問題になる可能性もある指導を多少していたが、その対応の是非について今論じるつもりは無い。
ただ生徒の評判は芳しく無かった。学校が担任についてのアンケートをとったのだ。我がクラスだけなのか全クラスにだったかは覚えていないが、私は恐らく無難な回答をしたと思われる。
その結果、二年に進級した私達のクラス担任は変わった。どうやら生徒に不信任されたらしい。
その2へ続く