とある広告会社の調査によると、人が1日に目にする広告の数はおよそ1000~
5000件あるとのこと。それらの広告が日々私達の目の前を光の如く駆け抜けて行く。
それは、ドラマの最中に、特にいい場面でこれでもかとたたみ込むように流され、
返ってヒンシュクを買うテレビCMであったり、記事よりもスペースを割く新聞の広告
であったり、折込チラシであったり、電車に乗っていると否応なしに目に飛び込んで
来る中刷り広告であったり、あるいは週刊誌、雑誌に掲載された広告であったりと実に
様々な媒体を通して私達の目に飛び込んで来る。
特に最近では、国民(特に若い世代)のテレビ離れ、新聞離れが進むにつれてWEB
での広告が重要な役割を担うようになって来た。WEB上では、既に500億以上の
サイトが存在すると言われ、ネットサーフィンをする者にとってはまさしく宇宙を思
わせるほどの無限の情報世界が広がっている。
情報の世界に飛び出すと言う事は、無限に広がる宇宙へと飛び出して行くような
もの。次々と足を止めてしまうコピーに出会い、そこを覗く。そしてまた次の興味
を引くコピーに出会いそこを覗く。
本来目的地があって漕ぎ出した船が意図しない方向へ流れて行ってしまう、まさしく
ネットの漂流民が誕生する瞬間と言える。
それでは何故、意図しない方向へと導かれてしまうのか?。
自分自身が覗いてしまうサイトの条件として、先ずはいかにも宣伝と思われるサイトは
先ず読もうとは思わない。もし、自分が欲しいと思っている商品のサイトの広告であれ
ば別だが、普通にネットサーフィンしている時に出会った広告には先ず目もくれない。
次につい覗いてしまうサイトだが、私みたいな(一般的な)人間は、先程も述べたが
広告と分かるものは余りクリックしない。それは単に興味がないと言うのと、自分に
は関係がなく、時間の無駄だと分かるからだ。
それに比べて、記事風な広告はついつい目を止めて読んでしまう。
これが正しく、「気を引く」「目を止めさせる」キャッチコピーと言うものだろう。
①「主婦のヘソクリに税金が?、知らないと損をする相続の落とし穴」
②「海外で恥ずかしい日本人の行動とは?」
③「ディズニーリゾート崩壊?、異常な行列、次々倒れるキャスト、大混乱の飲食店
に客がクレーム」
④「自称・猫と話せる男の猫と話すテクニックとは?」
どうだろうか?、上記は私がネットサーフィンをしていて見つけた思わず目
を止めてしまったキャッチコピーの数々。
ネット上に於いてはあらゆる種類のサイトが存在すると言ったが、それだけ
あると、おのずと読まれるサイト、読まれないサイトと言う物が出て来る。
どんなに内容の素晴らしいサイトであったとしても、そこでユーザーの足を
止め中を覗き込んでくれない限りは、その良さが全く伝わらないと言う事になる。
つまりそのサイトに検索者をぐっと惹きつけるためには、先程の例を見るように
人が思わず覗いて見たくなる、キャッチーなコピーが必要になってくると言う訳だ。
それでは、どのようなキャッチコピーに人は心奪われ思わず足を止めてしまうのか?。
1.いかにも宣伝くさいコピーにしない
※先程の私のように、宣伝(広告)だと分かったら人は覗いてくれない。
2.相手が知らないと損をすると思うようなコピーにする
※この記事を読むと、年に○円得しますよ。と言うものより、この記事を読まないと
年に○円損をしますよ。と言う風に書いた方が読まれやすい。
①のヘソクリの例
②の海外旅行の例(知らないと恥じをかくと思われる)
②の海外旅行の例(知らないと恥じをかくと思われる)
3.「え、そうなの?知らなかった」と思わせるコピーにする。
※人は自分が今まで思っていた概念が覆されるような言葉に出会った時についつい
足を止めて確認したくなります。
③のディズニーリゾートの例
4.「えー、そんな事あるの?」と思ってしまうコピーにする。
※自分の常識外のちょっと胡散臭い出来事に対しては、ウソだろと思いつつ確かめて
見たいと言う欲求が働きます。
④自称・猫と話せる男の話しの例
とまあ、他にも色々とあるが、私がネット上でついつい目を止めてしまった
キャッチコピーを例にして書いて見た。
皆さんもネットサーフィンをしていて、気になる記事があった場合、ついつい見てしまう
だけではなく、「私は何故この記事に興味を持ってしまったのか?」と考えて見ると言う
事をして見てはどうだろうか。
そうする事により、あなたのサイトの記事もきっと今以上に多くの人の目に留まり、
多くの人に読まれる事になりだろう。
しかし、ここで一つ問題がある。
例え、目に留まりサイト内の記事を読んでもらったとしても、もしそのサイトに
訪れてくれた人が「読んで良かったぁ」と思えるような記事がなければ後が悲惨な
事になる。そう、その人は二度とあなたのサイトを訪れる事がなくなると言う事だ。
そのためにも、内容が充実していると言う事は最低条件。
何か一つでも訪れた人が「気付き」を得て、出来れば「お気に入り」に登録して
もらえるような内容にしないといけない。
と言う事で、私も再び仕入れのためにネット世界への旅に出ようと思う。
それでは、また次回。