友人達‥

ここ三ヶ月体が空かない‥いわゆる忙しい。会社は創立15年を迎え難しい時期に入った。‥会社は20年で過度期‥倒れるモノはここで消滅する。‥運よく乗り越えて30年！これでとりあえず上がりである（笑）オレの歳では40スタートの70上がりとなる。順風満帆で行けるはずはなく様々な試練が道を阻む‥人生と同調してしかるべき道程を行くのだから喜怒哀楽に満ちてまたしかりである。今日は20年来の友人達に会ってきた‥彼らはオレより歳は下だが充分大人で上品で常識がある‥だが二人はバツイチだ（笑）イヤつまりッ、男の苦労もしていると、そういうことサ。バツがある奴は女好きなのか、嫌われるのかァ微妙なとこだがまぁいいか‥。やっぱり自分を昔から知っててくれる人間には妙に素直というか、正直に事が話せる‥浄化するんだな。たまに彼らに会って元気に老けて行く姿をお互いに見せ合う事でシンパシィを感じる‥幸福感とでも言おうか、「あぁ、オマエ元気ね！良かったぁ」みたいな（笑）逆に毎日会う奴らは「元気ねぇなぁ‥
大丈夫かぁ」（笑）悪いトコ目ぇ行っちゃってこっちまで気が滅入るゥ〓（笑）って。友達は久しぶりに会うに限るネ飽きたら財産失うゾッ！

拳銃の街ラストシーン

トミーテリーが念仏のように言う「クスリ、ポルノ、マリファナ、オッオンナァ‥クスリィ、シャブゥ、ポルノ‥オンナァ‥、‥」完全にいっちゃってる（笑）こいつ一人くらいならベレッタさえ盗っちゃえばなんとかなる‥京都のＳとアイコンタクト‥あとはタイミングだ、オレはトミーテリーに調子を合わせようとタイ語を並べ立て「サワディ、カップ、サバイのメダイメダイ‥」アァッ！しまったぁ〓「美味い、美味い言っちゃってるゥ～」‥テリーが薄ら笑いでオレの腕掴んでもっと薄暗い路地に誘う‥だが暗闇を見てゾッとした！テリーの仲間の目ん玉が30ケ位光ってこっちを睨んでる、テリーの引く袖を振り払うが払った左手のデイトナも光っちゃってサァ大変！腹のベレッタに手をかけながらオレとＳをフラフラで追ってくる、仲間達もその後だ！‥「ウワァ～絶対に殺られるぞォ〓リムジンどこだァ〓」「アの車ガラス防弾かぁ～」「違うでしょう」「なんでだぁ～ア」人はパニックになると喧嘩するらしい（笑）20メートル走った時運よくリムジンがビルの陰から迎
えにきた、バキュとドアを開けてシートに駆け込んだ後になんとフラフラのテリーが追い付いて拳銃持ってドアを開けて入ろうとしてる、オレが蹴飛ばそうとするとテリーの後ろにいたＳがテリーの両肩押さえて引きずり落とし自分が飛び乗ってきた、直ぐに車は発車した。‥心臓バクバクで話しができない二人‥全身汗びっしょりで口ん中砂漠‥。なぜか家族の肖像が頭を過ぎった。「明日ガンストリート行ってマシンガンかってリベンジいくぞォォォ〓」やせ我慢ギリギリの名台詞だった（笑）「良かったなぁこれくらいの武勇伝つくらなきゃあ男じゃないよ～ッ」生きて帰れた歓喜の言葉だった。「もうあんなガラの悪いとこ二度と行かないよ！タイ最低～！」正直な感想だった。ホテルに着いたらボディガードＫが走りよってきて〓「社長ォ～無事でしたかぁ、みんなも無事着いてますからご安心をォ、リムジン行ったでしょ、僕が指示しときましたので！」‥『じやあなんでオマエ乗ってなかったのォ？』と心でツッコミ入れたけど（笑）ヤレヤレの拳銃の街だった（笑）

拳銃の街続き〓

パッポンストリートへ繰り出した我々！昔不良チーム‥（現役はいない）バカ見物を終えて一本路地を入った‥嫌な空気だった‥オレのカッコはどう見ても一発当てた不動産屋か金融屋（笑）上から下までガシャガシャのGOLDコレクション、金無垢のデイトナが眩しい（笑）タイ人ならコレ1ケで一年は笑って暮らせる。‥そこへ旦那が盲目の老夫婦がギターを抱えて（？）登場、どうやら物乞いらしいが‥ババアの差し出す汚い紙コップにオレの得意の1000バーツチップ炸裂！いきなりジジィの目が開きなんとババアと奪い合いの喧嘩が始ったァ（笑）‥どうやら収まった頃‥近づく殺気に気がついた‥「社長‥ヤバイですッ」オレの金でボディガード役で来てるはずのＫが駆け足で消えた、オレは客で来てる仲間を散らせながら構えた！隣には京都の友人（‥こいつはヤンチャな根性もん）ギンギラギンなヤクザ眼でやはり構えた！さてここで、この後登場するタイ式ギャングを紹介しますゥ、名前はァ知りません、顔はトミーリージョーンズを少し若くしてナイフで10
ケ所位切り刻んで縫った跡がまだ痛いみたいな‥チビだがガッチリ体型で頭が異常にデカイ！目は覚醒剤を目薬に使ってるのかァ〓のようにギシャギシャで手術前のテリーさんみたいな外斜視、そして、腹に馬鹿でかいステンレス製のベレッタM92F（通称スコーピオン）をザクゥッと差し込んでいる！‥そんな人。いくらクソ暑いバンコックでも腹冷えるって（笑）オレもＳも動けない‥背中に氷を入れられ、アソコをフェザータッチされたように下っ腹がシビレ始めていた‥続く。

拳銃の街続き‥

タイバーツは1000バーツが約3500円なのだが現地の体感価値では10倍の35000円というとこ‥一ヶ月暮らせる！オレは知らないから札束ポッケに入れてホテルのチップは全部1000円感覚で1000バーツ（笑）部屋の外はホテル従業員の行列で各自がツマンナイモノ1ケ抱えてニコニコしてる（笑）オレは「さすが世界一のオリエンタル！す 、凄いサービスダァーッ！」って大感激！！（笑）後で友人Ｆが呆れ顔で「だめだよ金ばらまいちゃ～危ないよ」‥「だってオレ知らないじゃん‥オマエ貨幣価値ちゃんと教えろバカヤロォ～」って（笑）でね、いよいよバンコックナイトスポットツアー！GO!GO!TO〓パッポンSTREET！！
8メートルのリムジンがエントランスで待機、先ずドライバーにやっぱり1000バーツ（笑）行くゾォ～ッ！！‥事件はこの後だ‥続く。

拳銃の街

十年程前、仲間12人とタイへ大名旅行に出かけた。チンケなタイエアーのファーストで空港着、親友Ｆのプロデュースで警察と軍に顔のきくタイ人が用意したリンカーンのストレッチリムジンとベンツ4台が空港玄関の首相専用パーキングに停車していた。30メートルの車の行列が4代の白バイに囲まれてハイウェイからダウンタウンを全て優先通行（信号は強制無視）で一気に世界一のホテル、ホテルマンダリンオリエンタルバンコックへ滑り込んだ。ナントカという世界的作家が泊まりこんで小説を書いたとされるとんでもない部屋に通されてオレは夢心地だった‥この日の夜が悪夢になる事も知らずに‥。 つづく