十六味地黄保命酒【保命酒16種の成分】 | 鞆の浦二千年の歴史を紐解く“鞆の浦研究室”/Discovery! 鞆の浦

十六味地黄保命酒【保命酒16種の成分】

1659(万治2)年、上方大坂の漢方医・中村吉兵衛によって
元々、備後鞆の浦で醸されていた吉備の旨酒(現在の味醂酒に準ずる)に、
中国産の生薬十六種を浸け込んで造られた薬酒。
その後、複数の醸造元が誕生し、藩の重要な特産品として備後福山藩の保護も受け
独占販売権を持ち、全国的に名が広がった。
頼山陽は何度も鞆を訪れ、保命酒を愛飲し、その事を漢詩で歌っている。

また、江戸時代に鞆の浦には必ず立ち寄っていた朝鮮通信使や公卿三条実美の一行も
この保命酒を呑み感歎し、詩文を残す。
七代福山藩主阿部正弘により歴代将軍への献上品となり諸大名間の贈答用や
参勤交代にも盛んに用いられるようになった。
幕末の日米和親条約締結に際して、アメリカ艦隊ペリーやハリスが来航した際の
幕府主催による饗宴にも”保命酒”は食前酒として出されている。

その際、保命酒の味が非常に評判であったと記録に残っている。
1867年のパリ万国博覧会にも日本国代表の産品のひとつとして出品され好評を博した。

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【保命酒(ほめいしゅ/ほうめいしゅ)
広島県福山市鞆の浦が名産の薬用酒である。

正式名称:十六味地黄保命酒
アルコール度数:約14%。

生薬を含むお酒であることから養命酒などとよく酷似していて、
「瀬戸内の養命酒」などと考えられるが、
養命酒とは異なり、この保命酒には、酒類のみがラインナップされていて、
医薬品としての保命酒は存在しない。
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【主な主成分と製法・効能】
味醂(みりん)やもち米、米麹、焼酎をベースに
中国産の16種類の生薬十六種を原酒に浸し、
充分な月日をかけてゆっくりと成分を浸出させて醸造浸け込んで造られる。
健康薬味酒で滋養強壮効果があるとして販売されている。

【生薬の主な内訳一覧】
◎高麗人参
◎桂皮
◎陳皮
◎地黄
◎菊花
◎山の芋
◎甘草
◎サフラン
◎枸杞子
◎黄精
◎丁字
◎当帰
◎規那
◎山椒
◎黄精
◎ソウジュツ
◎ニホンマムシ
◎防風

を主成分とするが添加物は一切使用していない

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【効能】
酒中に溶け込んだ薬味成分はアルコールにより体内への吸収も早くなり効率的。
冬にはお湯割りで呑むと体が温まり、
夏はオンザロックや水割り・炭酸割りで呑むと夏バテ予防になるという。
その他、
◎疲労
◎冷え症(四肢冷え)
◎頻尿
◎尿減少
◎しびれ
◎かすみ目

などによく効く

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【その他】
保命酒や醸造時に出る酒粕を用いたジェラート、
ゼリー、アイスキャンディー、飴玉などの菓子類、
保命酒を梅酒とで割ったものなども作られていて大変好評を博している。
また福山市のマロンドール洋菓子店の保命酒を使ったケーキ”仙酔仙人”
モンドセレクションのリカー・パウンドケーキ部門で、最高位の特別金賞を受賞した。
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【販売店紹介】
鞆の浦の醸造元から直接買うのが一番風情があって良いが、
JR福山駅や広島空港などの市内の土産物店や酒屋で販売されている。
なお通販も行われている。
また現在も保命酒醸造・製造している酒蔵は以下の通り。


◎入江豊三郎本店http://www.iriehonten.jp/
◎岡本亀太郎本店http://www.honke-houmeishu.com/
◎八田保命酒舗http://houmeishu.jp/
◎保命酒屋(鞆酒造)http://tomonoura.jp/
<敬称略/50音順>
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仙酔仙人


保命酒を使ったケーキ”仙酔仙人”

仙酔仙人



モンドセレクション

モンドセレクションのリカー・パウンドケーキ部門で、最高位の特別金賞を受賞

マロドール

福山市のマロンドール洋菓子店



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