
最後は、メテオチャンのサイドストーリー。
レッドメテオ 牡父:ステイゴールド 母:モトメチャン 母の父:アフリート
(美浦) 二ノ宮 敬宇 厩舎予定

伯父にG1愛ダービー、G1英2000ギニーを制した名馬中の名馬エルグランセニョール、
欧州最優秀2歳牡馬のトライマイベストを持つ名血馬フサイチパンドラは、
2005年2歳牝馬、2006年3歳牝馬戦線のトップクラスに位置する競走馬でした。
しかし、G1オークス2着、G3フラワーC2着、G1阪神ジュベナイルF3着、G1秋華賞3着など、
肝心のところで、あと一歩が足りず、G1戦制覇だけでなく、重賞制覇も達成できずにいたのです。
そんな状況のなかで迎えたのが、3歳11月のG1エリザベス女王杯。
一流古牝馬勢との初対決となった、この一戦で、勝ち味の遅さが敬遠されたのか、
フサイチパンドラは単勝26.2倍の7番人気という評価に止まりました。
レースで素晴らしい強さを見せたのは、フサイチパンドラと同世代のG1オークス、
G1秋華賞馬で、1番人気に推されていたカワカミプリンセス。
カワカミプリンセスは、他馬をねじ伏せる力強いレース振りを示し、先頭でゴールに飛び込んでいったのです。
4頭が横並びとなる大接戦の2着争いは、2番人気の5歳馬スイープトウショウ、4番人気の4歳馬ディアデラノビア、
5番人気の3歳馬アサヒライジングといった強敵を抑え、フサイチパンドラが制しました。
またも、大魚を逃したかに思えたフサイチパンドラでしたが、
長い審議の末に下された裁決が、大きな幸運をもたらします。
1着入線のカワカミプリンセスが進路妨害のために12着に降着し、
フサイチパンドラが繰り上がりの1着となったのです。
その後、強豪牡馬陣を相手にした4歳夏のG2札幌記念で重賞2勝目をマークしたフサイチパンドラは、
改めて、その高い能力を証明。
現在は繁殖牝馬として、産駒たちの活躍を待ち望んでいるところです。
フサイチパンドラの祖母セックスアピールを曾祖母に持つのが、
父に大物感産駒を出すことが最大の魅力となっているステイゴールドを得たレッドメテオ(モトメチャン11)。
G1宝塚記念に勝ち、仏G1凱旋門賞2着のナカヤマフェスタ、
G2中山記念などを制している現役馬ナカヤマナイトといった
ステイゴールド産駒の優駿たちを育て上げた、所属予定の二ノ宮敬宇調教師が、
「走るタイプのステイゴールド産駒」と評するレッドメテオには、
一族が誇る幸運も味方に、大仕事達成が期待されています。
《構成・文/関口隆哉》
メテオチャンのサイドストーリー、一見、なんの関係もないように思えた牝馬の活躍が前説となっています。
でも、読み進めていくと…、はっとしました。
いつか、友人とのお酒の席で、話に出てきた血縁。
ニホゴメっ仔に、偶然にも、セックスアピールの血を受け継ぐ愛馬が2頭いるということを教えてくれた話でした。
まさか、サイドストーリーで、その名に再び触れるなんて。
メテオチャンもその血を受け継ぐ仔として、大きな大きな活躍をしてくれることを期待せずにはいられませんね~

頑張ってくれますように。
