Reddened -29ページ目

Reddened

stories, and so forth.

 

 

 

 

 

 

 

 

幕間 -2- はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブレンドのLと、ホットドッグ一つ、テイクアウトで」

 

今日も今日とて、いつものお店で朝の調達だ。

 

「いつもありがとうございます!」

 

いつからか、ミルクと砂糖は伺いもなく入れてくれるようになった。

 

ここまできたら「ブレンドのL」なんて言わずとも「いつもの」で聞いてくれるかもしれないけれど、なんだか勝手に思い上がっているみたいになりそうなので、律儀に伝えるようにしている。

 

 

お金を支払ってから、コーヒーを淹れてもらうまで少し時間がある。

その間も、店内に漂うコーヒーの香りに酔いしれる。

本当にとても良い香りで、いつまでも居たくなるくらいだ。

 

今度、休みにでも中で食べに来ようかな?

 

 

「お待たせしました」

 

息子さんの声に、カウンターに近寄る。

すると彼は、耳打ちするように顔を近づけてきた。

 

「中に、試作品のマフィンを一緒に入れてますんで、よかったら食べて感想教えてくださいね」

 

突然近くで、優しく甘い声で囁かれ、私の心臓は跳ねあがった。

 

「いってらっしゃいませ!」

 

彼の眩しい笑顔もしっかり見れないまま、動揺しすぎな自分を鎮めるため、急いでお店を出てコーヒーを流し込んだ。

 

 

 

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