今日は土曜日、一般的な会社がお休みの日だ。
つまり、彼女に逢えない。
そんなことは当たり前だが、それだけで一日のモチベーションは変わるものだ。
ああ、月曜の朝が待ち遠しい。
カランカラン、と扉の音が鳴り、「いらっしゃいませ!」と声をあげる。
入ってきた女性は、キョロキョロと店内を見渡している。
カウンター越しに見つつ、誰かに似ているな、とぼんやり考える。
「テーブルは、お好きな席へどうぞ!」
「あ、こんにちは。今日はお店で頂きたくて来ました」
「んっ?あれ?!あーー!!」
彼女だ!!!!!
慌ててバタバタとカウンターから出て駆け寄った。
「いつもと雰囲気が違ってて気づきませんでした、すみません…!お休みまで来ていただいてありがとうございます!」
彼女はいつもまとめている髪をおろしていて、とても綺麗なロングヘアーだった。
そしてスーツじゃなくて清楚な服で、かわいい…あっ、じゃなくて接客!
「どの席でも良いんですけど、奥の方が落ち着きますかね?」
そう言いつつ、窓際の奥の席を指す。
「ありがとうございます、じゃ、あちらで」
「どうぞどうぞ」
俺は一度カウンターに戻って、水とおしぼりを席に運んだ。
今日は良い日になりそうだ!
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15061720