「先輩、その後彼女さんとはどうです?」
「彼女?ああ、まあまあだ」
「まあまあ、ですか。デートはしてるんですよね?」
「デートというか、下見はしている。委員会の」
「下見って…。デートをしてください」
「なんで君にそんなことを言われなきゃいけないんだ」
「心配なんです。先輩、恋愛に不器用っぽいし」
「ああ、それには何も言い返せないな」
「ゆう君とは正反対ですよね、そういうとこ。あ、こないだゆう君と行った水族館、お薦めですよ!」
「水族館なあ。イベントするのにはちょっとなぁ」
「デートとして行ってください!」
「あ、ああ…」
「水族館のいいところはですね、全体的に暗い所が多くて、みんな水槽を見てるから他の人の目があまり気にならないところですよ!」
「わかった、わかったから、落ちついて」
「先輩、ダブルデートしましょう」
「突然だな」
「心配なんです。ちゃんとラブラブできてるか確認したいし、応援したいんです」
「なんでそんな必死に…」
「だって未来のお義兄さんとお義姉さんの手助けはしたくなるものじゃないですか」
「話が飛躍するなぁ」
「それに彼女さん、前から素敵な人だなって思ってて。一度ちゃんとお話ししてみたいです」
「それは勝手に君らでやってくれ。ダブルデートは勘弁だ、弟がイチャついてる姿を見るのはなんか嫌だ」
「あ~、そうですよね。わかりました。じゃ、私は彼女さんに勝手に会って、もっとラブラブしたいって先輩が言ってたって勝手に伝えときますね」
「いつ言った、そんなこと」
「時にはでまかせも必要なんです。でも、先輩も思ってますよね?」
「そんなこと言っても、あいつも困るだけだろう」
「先輩、ちゃんと彼女さんのこと好きなんですか?」
「君は話がどんどん飛ぶなぁ」
「そんなんじゃ、彼女さん離れていっちゃいますよ?好きだって、ちゃんと伝えてるんですよね?」
「付き合ってくれとは言った」
「…言ってないんですね。先輩。言いましょう」
「そもそもあいつもそんなこと言っていないぞ」
「彼女さんはいいんです!だって、先輩のために予定空けてくれるとか、好きに決まってるじゃないですか!」
「・・・そうか」
「喜びを噛み締めていないで、ちゃんと言ってくださいね、好きって。来週また委員会で確認しますからね!」
「君みたいな子が弟の傍にいてくれると思うと安心するよ」
「話そらさないでください!約束ですからね!」
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