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Reddened

stories, and so forth.

 

 

 

 

 

 

幕間 -7- はこちら

 

 

 

 

 

 

 

俺の店は、表通りから北へ少し入ったところにある。

 

表通りをもうちょっと先へ行くとオフィス街なので、朝は駅からそちらに向かうビジネスマンの行列が出来る。

俺の想い人も同じ道を通りつつ、毎朝列を抜けてうちに来てくれているのだろう。

 

だとしたら、帰りも同じく表通りを通っていくのではないか。

 

今までなぜ俺はこんな簡単なことに気づかなかったんだろう、そう思いながら、掃除用具を持って外へ出たのがさっきだ。

 

なにせ今朝は、せっかく彼女が来店してくれたのに、常連さんの相手で全く顔も見れなかった。

ただ、親父と何やら楽しそうに会話しているのだけはわかった。

 

実の父親にジェラシーを覚えるなんて、そうないことだろう。

 

 

そういうわけで、帰り間際の彼女を見かけられないかと、掃除を口実に表に出ている。

 

だがしかし。

 

彼女が何時に仕事を終えるかなんて、全く知らない。

ましてや同じ道を帰る保証もない。

 

もしこの、俺が掃除している間に会えたら、それはもう運命といっても過言ではないんじゃないか。

 

そんなことを考えつつ手を動かしていると、店の前はすっかりきれいになってしまった。

 

ああ・・残念だ・・・と、俺は一つため息をついた。

 

もう店に入ろうと、名残惜しく表通りを見たその時だった。

 

 

彼女だ!!!

 

 

彼女が笑いながら表通りを歩いている…!

 

――隣りに、男性を連れて。

 

 

とても親しげに見える彼女らは、腕は組んではいないものの、笑い合う声がこちらにも聞こえてきそうなくらい楽しげだった。

 

 

そうだ、俺は何を思い上がっていたのだろう。

 

彼女には彼女の職場なりプライベートなり世界があるし、ただの“店員”と“客”という関係の、それ以上何があるというのか。

 

親父の、彼女が今朝俺に会えなくて寂しそうだった、なんて言葉を真に受けなければよかった。

 

運命だなんて、おこがましい。

 

 

ああ、今日は厄日だ。

 

 

 

≪幕間 -9- へ≫

 

 

 

 

 

19061720