今日は、征也君の透析についてのお話しをしたいと思います。

「透析」「腎不全」のお話しですが、
病気の事ですから、

どうしても重たいイメージを持つ方も多いかもしれません。

でも、征也君本人はとても明るく、
今の自分の人生をしっかり受け入れながら生きています。

というか、私からはそう見えます。

もちろんここまで来るまでの間、
たくさんのことを経験してきたと思います。

経験しなくてもいい事もたくさん。

それでも今の彼は、
悲観的になるのではなく、
自分の体と向き合いながら、
自分の時間を大切に生きているんですよね。

なので、皆さんもあまり重く捉えず、
「こういう生き方もあるんだな」
そんな感じで読んでいただけたら嬉しいです。


征也君は大学を卒業し、
就職、結婚を経て、
「林業をやりたい」という思いから、
長野県の大桑村と言う、

檜がたくさんの村に奥さまと移住しました。

 

Iターンというやつ。

そんな言葉が話題になったのを思い出します。


そして林業の会社に就職したのですが、
働き始めて3年ほど経った頃、
会社の経営がうまくいかなくなり、
社長が夜逃げという形で、
突然会社が倒産してしまったそうです。

夜逃げって。。。

ちょっとビックリですよね。。。

 


その頃から体調が悪く、
病院へ行ったところ、
「尿毒症」と診断され、
透析が始まったそうです。

 

会社の倒産のストレス。

もちろん病気の原因はそれだけではないかもしれませんが、

普通に考えてもメンタルやられますよね。


実は、私は今まで病気に縁のない人間でした。(笑)

なので病気の事はよくわかりませんでした。

透析のことも、
腎不全のことも。

でも、征也君からいろいろな話を聞くうちに、
少しずつ理解するようになり、

結構詳しくなりました。(笑)

簡単に説明すると、

腎不全というのは、
腎臓がうまく働かなくなる状態です。

本来、腎臓は体の中の毒素をろ過して、
おしっことして外へ出してくれています。

その機能が働かないと毒素を排出出来ず、

体の中に溜まり続けてしまう。

すると、体調がどんどん悪くなっていく。

ほおっておくと命の危険ももちろんある。

そこで行うのが透析です。

血液を体の外へ出して、
機械で毒素を取り除き、
また体へ戻す。

その繰り返しで、
血液をきれいにしていきます。

最初の頃征也君は、
一般的な4時間透析をしていました。

でも、そのうち体の痛みがとても強くなり、
「これはおかしい」と感じるようになったそうです。

そこで長時間透析へ切り替えました。

4時間から8時間へ。

すると、
激痛で苦しんでいた体の痛みが、
半月ほどで驚くほど軽くなったそうです。

その経験から、
「自分には4時間では足りない」
という結果にいたりました。

つまり、
4時間では血液が十分にきれいになりきる前に、
透析が終わっていたという事。

それ以来、
征也君は長時間透析を続けています。

血液を出して、
洗って、
また戻す。

その作業を何時間もかけて繰り返す。

それが、

4時間なのか、
8時間なのか。

その違いで、
体の状態は大きく変わるそうです。

今、一般的には4時間透析が主流だそうですが、
征也君は、
「自分の体は自分で守る」
という考えで、
自分に合った透析方法を選び続けています。

現在は週に3日、
1回7時間の透析。

30年近く、
それを続けています。

透析というと、
「大変」「かわいそう」
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。

でも実際の征也君は、
自分で病院へ行き、
自分ひとりでしっかりと生活しています。



ただ、人生の多くの時間を、
透析に使わなければならない。

それは簡単なことではないと思います。

でも彼は、
今の自分の人生をちゃんと受け入れて、
その中で、
自分の好きなことを見つけ、
自分の時間を大切に生きています。

そんな姿を見ていると、
本当に強い人だなと思います。

そして、
長い時間をかけて、
いろいろな経験をしてきたからこそなのか、
とても優しい人でもあります。

もし自分が同じ立場だったら、
私はどう感じるんだろう。
どう生きるんだろう。

そんなことを考えると、
「すごい人だな」
という言葉しか出てきません。

私が征也君と出会ったのは、
透析を始めて30年近く経った現在。今。

長時間透析を続けながら、
仕事をリタイアし、
「これからは残りの時間を、
自分の好きなことに使っていく」
そう決めたタイミングでした。

人生って、
本当に不思議なタイミングで、
人と人を出会わせるものなんだなと思います。