ありがとう おばあちゃん③ | おばあちゃんとりんごの庭

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認知症+胃ろうのおばあちゃんの在宅介護を経験

現在は失語症の父の介護中

なんてことない日常
だけど大切な日々のあれこれ

自分らしく色々綴っていきます♪

無事に火葬・葬儀も終わり

叔母さん夫婦と一緒に菩提寺へ

ここにはおばあちゃんの実家のお墓もあり

我が家のお墓にはおじいちゃんが眠っています

元々は隣町にある実家のお墓に納骨されていましたが、私が生まれる頃にこちらへ改葬

病気で亡くなったのは半世紀以上前

今の私と変わらないくらいの年齢で

おばあちゃんは女手一つで2人の子供を育てていくことに

行政の支援も今ほど充実していなかったと思います

母親として そして父親の代わりとして

しっかりしなければならないと強く思ったことでしょう

そうやって逞しく生き抜いてきたおばあちゃんのこと

おじいちゃんはどんな風に見守っていたのでしょうか?


法要後 初めて骨壷を持ちました
(火葬後は長女である叔母さんが持っていました)

両腕で簡単に抱きしめられるくらい

こんなにも軽くて小さくなってしまった

ただただ涙が出ました

納骨室には薄茶色になったおじいちゃんの骨壷

その隣に真っ白なおばあちゃんの骨壷

長い間ずっと離れ離れになっていた

その2人がやっと一緒になれた

悲しみの中にあっても、どこかホッとしたところがありました


「石の下から じいさん迎えに来っから」

生前おばあちゃんが言っていた言葉

「まだ迎えに来ないよ」
「口うるさく怒る人は まだ来なくていいって」

その時は冗談でそんな風に返しました

きっとおじいちゃんは迎えに来てくれたと思います

母ちゃんよく頑張ったなって

迷わないように先に還ったみんなの所に連れて行ってくれたと思います


そんな風に思う一方で

寂しさや虚しさが込み上げてきました

この世のどこにも

おばあちゃんはいないんだ

どんなに大切に想っていても

どんなに愛していても

もうその体に触れることはできない

どうしようもない現実を受け入れるしかありませんでした