朝ドラ『カーネーション』の再放送が今日で終了したけれど、『おむすび』も あと残すところ1週間(5回)となった。
主人公の米田結はハシカンが演じ、福岡弁を話すキャラ。
「可愛い方言」として上位に君臨していた福岡弁なのに、なんと このドラマのせいで嫌われ始めている(?)
まぁ厳密に言えば方言が嫌われているというより、このキャラが嫌われている模様。
結は病院勤務の管理栄養士。
そこで食事をとらない(とれない)患者に、あれやこれや工夫を凝らした食事を「食べり」と勧める。
この「食べり」が問題なのだ。
公式Xよりスクショしています(以下同じ)
私も福岡の人間なので日常的に「食べり」と言う。
「食べり」「起きり」「寝り」・・・語尾に「り」をつける。
「~しなさい」という意味。
(私が一番多く使うのは「寝り」なんだけれど、夫からは「なんなん?『ねり』って何を練るん?そんな言葉 聞いたことない」と言われる。いや、普通に福岡の言葉ですが。
ま、どちらかと言えば女性言葉なのかな?男性はあんまり使わないかも。普通に「食べろ(食え)」「起きろ」「寝ろ」って言うかな)
ドラマ内ではギャルと言うことでタメ語、親しみを込めて「食べり」を使っているのだろうが、この言い方が確かに冷たくて押しつけがましい気がする。
元々のハシカンの声質、サバサバした物言い、そして終盤はコロナ禍などでマスクをするようになって表情が見えず余計に怖さに拍車がかかっている。
宮崎美子さん演じる結の祖母が言った「食べりぃ」は本当に優しくて温かく感じたのにな。
結局は演者の演技(表現)力によって違うってことかな?
ま、そもそも患者に言う言葉遣いではないという根本的なシナリオの問題があるのだけれど
昨日『ランドセル』に関する記事を書いたけれど、福岡ではランドセルやカバンなどを背負うことを一般的に「からう」と言う(らしい)。
私は「かるう」なんだよなぁ。
福岡県では福岡、北九州、筑後、筑豊と主に4つに分かれ方言もそれぞれ違うけれど
私が育った北九州は5つの市が合併して出来た町なので市内であっても東と西で言葉が明確に違う(元々の国(藩)が違うため)。
なので区が違うと言葉が違うのは解るんだけれど同じ小倉北区でも友人は「ランドセルをからう」と言っていたようで
大人になって(県外に出て)方言が通用しなかったという話を友人同士で集まった際にしていたんだけれど「同じ区内ですら違うのか?Σ(・ω・ノ)ノ!」と思った次第。
そもそも うちの両親が小倉の人間ではないので、私もほぼ小倉弁を喋っているとはいえ“完璧な小倉弁”でもないのかも??
でも学校(少なくとも小学校)では「かるう」って言っていたような気がするんだけどな。
方言って不思議で面白い。