ユニコーンが主題歌を担当したということだけで観ました、映画『あまろっく』
ドタバタ ホームコメディかと思いきや、いやー ほんと思いのほか良かった、泣いた、心が温かくなった
大爆笑したり大号泣したりするような映画ではないけれど、じ~んわり ぽかぽかする感じ。
温かい家族と・・・これから新たに家族になっていく人々の物語でした
江口のりこさんは もちろんのこと、中条あやみちゃんが良かったな。
舞台が尼崎で関西弁(本人が関西人)なので、普段より やりやすかったのかな?
優秀だけど協調性がなく人付き合いが苦手な独身アラフォーの優子(江口のりこ)
妻(中村ゆり)を亡くし、20歳の若妻と結婚した父・竜太郎(笑福亭鶴瓶)
いつも明るいけれど家族愛に飢えている 年下の継母・早希(中条あやみ)
「まさか こんなに早くお父ちゃんが死ぬなんて!!」と、ビックリ
「残された二人(優子と早希)、どうなっちゃうの?」とヤキモキしていると、そこから二人が本当の家族になっていく様が丁寧に描かれていきます。
早希の妊娠、優子のお見合い相手との結婚問題、父が遺した鉄工所のこれから。
台風や阪神淡路大震災などのエピソードを交えながら優子と早希、そして優子と父の‟わだかまり”がとけ 絆が強固なものになっていく。
(※終盤、震災の映像が流れるので実際に被災された方などは、ちょっと観るのに覚悟がいるかも?)
せっかくのプロポーズを断り「あーやっぱり、そんな結末になったか・・残念」と思っていたところ、まさかまさかの展開で大団円になりました
京大卒の優秀な二人が町工場で働くのは日本にとっても世界にとっても大きな損失になるような気がしないでもないけど、それが彼らにとっては最善だったということですね。
(※町工場を軽視しているつもりはないけど、あまりに二人がグローバルで優秀過ぎるので。でもこの二人+継母とだったら将来、とてつもない会社にできるんじゃないかな?)
妊娠・出産、結婚、一度は売り払おうとしていた鉄工所も安泰 めでたし めでたし!!と、久々ハッピーエンドな作品で良かったです(私がよく観る作品は大抵バッド(鬱)エンドなので)。
ちなみに『尼ロック』というのは尼崎に作られたパナマ運河方式の閘門のことで、それが出来るまでは海抜0mの街は洪水の被害が大きかったそう。
こちらの記事から画像を
スクショさせて頂いています
尼ロック:滅多に動かないけど役に立つ = 父・竜太郎:普段は寝てばかりいるけど、ここぞ!と言うときは役に立つ・・ということで
「俺は『尼ロック』や」と、いつも口癖のように言っていた父の言葉を最後は優子が「あんたらの『尼ロック』になったる!」と早希(と お腹の子)に伝えたシーンは痺れました。
子どもの頃から少し疎ましく思っていた だらしない父のことも (直近で知った真実があれど)なんだかんだ思い出も多くて本当は大好きだったんだなぁ。
ちなみに鶴瓶師匠の実子(駿河太郎)も出演していましたが一緒のシーンはなく、一貫して優子のよき相談相手でした。
なにげに優子にプロポーズしてたけど、聞かれていなかったパターンw
結婚相手も めちゃめちゃ良い人だったけど、こちらの幼馴染とも お似合いだったんだけどねぇ。