『ライチ☆光クラブ』の漫画を読んで
「次は映画だな」と思っていたのですが
なんとYouTubeに舞台版(2012年)&
ミュージカル版(2015年。厳密に言えばミュージカルではない)がUPされていたので
消される前に仕事そっちのけで視聴。
舞台版(ゼラ:木村了)
舞台版はセリフも かなりアレンジされて
ギャグパートが多く、現代風です。
客席も存分に使って、お客さんを巻き込んだつくり。
ミュージカル版(ゼラ:中村倫也)
ミュージカル版は原作に忠実で、笑い一切なし。
ダンスや歌もクールでキレッキレでクオリティが高い。
小学生時代のシーンも長くて
内容が より分かりやすかったかな。
圧倒的に こちらのミュージカル版に軍配が上がります。
(もちろん舞台版の役者さんたちも頑張っていたけれどね)
主演の木村了はゼラの神経質そうな感じ、
中村倫也は帝王っぷりが見事でした。
観て、まず思ったのが
「芝居後、大変だろうなぁ・・(片付けが)。
これ毎回やるの、しんどいだろうなぁ・・・」
だったのですがw
大量の血しぶき(血糊)が噴出して
最後、全員真っ赤。
おまけにラスト水も舞台に落ちてきて
もうグチャグチャ![]()
最初の見せ場である女教師の腹裂きのくだりは
さすがに腸を引きずり出すわけにはいかず
取り出した後の物体(作り物感 満載)が舞台上に・・って演出でしたね。
ゼラとジャイボの行為や、ダフの射精などの性描写も
大胆に(舞台版では誇張され、
ミュージカル版では よりリアルに)描かれていました。
ライチ(機械)が光クラブの面々を処刑するシーンは
舞台版は原作通りでしたが
ミュージカル版では舞台の都合(演出)上
殺し方がだいぶ変わっていましたね。
カネダとか「(体が逆に折れ曲がるの)どうするんだろう?」と思ったけど
(舞台版は)台をうまく使ったなぁと思いました。
最後の見せ場、ゼラの便器ぶっ刺し(ぶっ刺され?)は
ミュージカル版のは分かりにくかったなぁ。
それまでが良い出来だったので、ちょっと残念。
まぁ現実的にも絶対 物理的に無理なのでしょうがないけど。
(便器を体に貫通させるとか、どんな力なんだ。
しかもニコは瀕死の状態なのに)
映像ならCGとか、見せる角度とかで
どうにでも出来そうだけど(映画ではどうなっているのか楽しみ)。
ともあれ楽しく (というと語弊があるけど、舞台に惹きこまれ 作品の出来に満足という意味) 視聴できました。
まさにグランギニョル(残酷劇)でございました。

