前回紹介した映画『カリガリ博士』
多くの映画監督やアーティストが影響を受けていると書きましたが
ティム・バートン監督も その一人。
映画『シザーハンズ』の主人公エドワード(ジョニー・デップ)の格好
(全身タイツのような真っ黒な衣装に目の周りのクマ)は
確かに眠り男のそれと類似しています。
この作品ほんと好き
久々にビデオ(↑VHS)観てみようかな。
Rob Zombie 『Living Dead Girl』
『カリガリ博士』の見世物小屋のワンシーンを
そっくりそのまま再現。
Red Hot Chili Peppers『Otherside』
直線的かつ歪んだモノクロのセットが
『カリガリ博士』の世界観と共通。
The Vampire Lestat『Forsaken』
(クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイアより)
モノクロで絵画的なセットと
眠り男(↑ではヴァンパイア)が女性を運んでいるシーンや
ナイフで殺そうとする(けど殺さない)シーンが
『カリガリ博士』そのまま。
“ドイツ表現主義”(客観的表現を排して内面の主観的な表現に主眼をおくこと)の
代表的な作品とも言われる『カリガリ博士』ですが
こうやって見ると、本当にどれだけ この映画が前衛的で
今なお多くの人々を虜にしているかが よく分かりますね。