「人生を考えるのに遅すぎるということはない」(講談社) | 魔法の国語 新館

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中受の国語中心の家庭教師でした。
現在はすでに引退しています。
合格実績は東海(特奨)、滝(特待)、南女など
県外は開成、聖光、洛南、東大寺、西大和など。
進学先は東大理三、旧帝医、最難関私立医など。

「人生を考えるのに遅すぎるという

ことはない」(講談社)

 

この本は「15歳の寺子屋」という

若い人向けの叢書から選ばれた

10人の賢人の10作品を

まとめた本です。

 

10人の中には

中学受験でもお馴染みの

 

金田一秀穂(言語学者)

山極寿一(人類学・霊長類学者)

日野原重明(医師)

 

といった方々も含まれています。

 

私が個人的に好きなのは

 

安藤忠雄(建築家)

三國清三(洋食研究科)

 

です。

 

中学受験の国語を教えていた時に

感じたのは、「伝記」のような作品が

ないのがもったいない、ということでした。

 

生徒に教えていてもあまり読んでいない、

本棚にもない、ということでした。

 

「こんな人になりたい」

「こんな風に生きたい」

と思える人と出会う機会がないのは

寂しいように感じます。

 

この作品集で興味を持ったら、

その人の書いた別の本を

どんどん読んで欲しいですね。

 

安藤忠雄さんの学歴は

工業高校卒ですが、

独学で建築を学んで

東大の教授にもなってますしね。

元プロボクサーでもあります。

 

小さい頃に

「色んな生き方があるんだ」ということに

触れるのも本当に大切だと思います。

 

今日で8月も終わりです。

9月は秋の夜長に読書でも

いかがでしょうか。

 

 

ちなみに三國シェフも

めちゃめちゃ面白い人です。

 

 

昔の「情熱大陸」はYouTubeで見られます。

 

この若い頃は怖いですね(笑)

 

15歳で家を出て、

札幌のホテルに潜り込んでバイトから

這い上がる。

 

東京の帝国ホテルへ行ったはいいが、

また皿洗いから出直しでも腐らない。

 

その姿を見ていた当時のフランス料理界の

第一人者である村上信夫さんに認められます。

 

帝国ホテルでは一皿も作っていなかったのに、

いきなりスイスのジュネーブの日本大使館の

料理長に抜擢されるなど、興味深いエピソードが

たくさんあります。

 

三國清三シェフの本は

「15歳の寺子屋 前進力」

「三流シェフ」

が面白かったです。

 

三國さんの

「三流シェフ」を読むと、

ミシュランの星を取れていないことへの

思いを率直に語っていて驚きました。

 

ミシュランガイドに載っているお店を

見るのは楽しいですが、

シェフの生き様を知ると

また違って見えてくると思います。

 

 

村上信夫さんの

「帝国ホテル厨房物語」

も面白かったです。

 

徴兵中の話、

1964年の東京オリンピックの選手村の話、

エリザベス女王が来日された時の話

などなど。

 

当時の様子を知ることができて

興味深いです。