■カウンセラー生活日記653日目
2023年も1月が終わり、2月に突入しました!!今月も頑張っていきます!!・・・何を??となってしまわないように、私ごとですが💦書き記しておこうかな。
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- 資格の合格!
■食品添加物の神様
今回お話しするのは、参考書籍に挙げさせていただいた『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』の著者 安倍司氏のお話です。
ドロドロの肉でビルが建った!
安倍司氏は食品添加物の元トップセールスマンで地元のか加工食品業者さんや食品さんたちからは「困った時の安倍頼み」と相談を受けいつしか「歩く添加物辞典」「食品添加物の神様」と呼ばれるほどになったそうです。
そんな安倍氏が手がけたものの一つにとある「ミートボール」があります。そのミートボールはスーパーの特売用商品としてあるメーカーから依頼されたものでした。発端はそのメーカーが「端肉」を安く大量に仕入れたことがきっかけでした。端肉は牛の骨から削りとる肉とも言えない部分で、現在はペットフードに利用されているとのこと。このままではミンチにもならないし、味もしない。なんとかこの端肉で何か作れないか?との相談だったそうです。
元の状態は水っぽく、味はしないし、ドロドロしていて食べられる代物ではありません。そこでまずは、安い廃鶏(卵を産まなくなった鶏)のミンチ肉を加えて増量し、ソフト感を出すために「組織状大豆たんぱく」というものを加えたとのこと。これは「人造肉」とも言われ安いハンバーグなどには必ず使われているとのこと。
ここまででベースが出来上がりましたが、味はまだありません。そこで「ビーフエキス」「化学調味料」を大量に使用して味をつけます。
さらに歯触りを良くするため「ラード」「加工でんぷん」を加えるとのこと。また、機械で大量に生産するために「結着剤」「乳化剤」を加え作業性を良くするとのこと。
色を良くするために「着色料」、保存性を上げるために「保存料」「pH調整剤」、色褪せを防ぐために「酸化防止剤」も使用したとのこと。これでミートボールの本体が完成です。
そこにソースとケチャップをからませれば出来上がりですが、そのソースとケチャップも市販のものは使用しないそうです。市販のものを使うと採算が合わず、値段を安くできなくなるからだそうです。コストを抑えるために、それっぽいものを添加物で作れるとのこと。
まず氷酢酸を薄め、カラメルで黒くします。それに「化学調味料」を加え、ソースもどきを作れるそうです。ケチャップはトマトペーストに「着色料」で色をつけ「酸味料」を加え、「増粘多糖類」でとろみをつけ、ケチャップもどきの完成。
このソースとミートボールをからめて真空パックに詰めて、加熱殺菌すれば商品の完成です。添加物を20~30種類ほど使用し、食べることなんてかなわない端肉を食品としてミートボールに仕上げたということです。
このミートボールは売値が1パック100円弱で原価は20~30円ほどだったそうです。その安さに販売を開始するやいなや、たちまち大ヒット商品に!!そのメーカーはミートノールの売れ行きだけでビルが建ったと言われたほどだったそうです。
誇りが罪悪感に変わる
本来なら使い道のなかった廃棄されるような端肉が食品として生きる。環境にも優しく、1円でも安いものを求める主婦にとっては救いの神だとさえ、安倍氏は思っていたそうです。添加物が世の中に必要なものであり、メーカーや職人の悩みを解決する自分は救世主であるとさえ思っており、食品業界の発展に貢献しているという自負を持っていたとのことです。
そんな誇りが崩れたのが、娘さんの3歳の誕生日だったそうです。安倍氏は当時絵に描いたようなサラリーマンで家で食事をとることは滅多になく、だからこそのその埋め合わせに娘さんの誕生日くらいは一緒に過ごしたく仕事を早々と切り上げて帰宅したそうです。
食卓には奥さんが用意したご馳走がずらりと並び、その中から可愛らしいミッキーマウスの楊枝がささった料理をつまみ口に運んだその瞬間、凍りついたそうです。
それは安倍氏が開発したミートボールでした。奥さん曰く「このミートボール安いし、娘が好きだからよく買うのよ。これを出すと子どもたち取り合いになるのよ」子どもたちの様子を見ると、実に美味しそうにミートボールを頬張っていたそうです。安倍氏は慌ててミートボールの皿を両手で覆ったとのこと。
ドロドロのクズ肉に添加物を投入して作ったミートボールを、我が子が大喜びで食べているという現実。それを直視したときに感じたのは「このミートボールは自分の子どもたちには食べてほしくないもの」という思いだったそうです。
今まで自分は「作る側」「売る側」の認識しかなかったが、「買う側」でもあったということに今更ながら気がついたとのことでした。
子どもには自分の食べるものを選ぶ権利がありません。親の出したものをそのまま、なんの疑いもなく口に入れます。ただそれでも、安倍氏は法を犯したわけではありません。国の定める基準にきちんと従い、添加物を使用してきました。使い方も量も基準を守ったし、ラベルにも正当に表示してきたとのこと。そう考えても罪悪感はぬぐえなかったそうです。
そこから目が覚めた安倍氏は会社を辞め、食品添加物の講演を開き、自分の中に蓄積されたものや添加物の現状を一人でも多くの人に伝えることこそが、使命であると、それがせめてもの罪滅ぼしになるのではないかと活動しています。
今後も添加物のお話を投稿!
何気なく買っている食品、そこにどれだけの添加物が含まれ、それがどのような理由で投入されているのか・・・そこまで考えている方がどれだけいるでしょうか?
そしてそれら添加物がどれだけ健康に影響を与えるのか?今後も『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』を参考書籍に挙げさせていただきながら、気になる情報を発信していきますので、ぜひ!また記事を覗きにきてください!!