■カウンセラー生活69日目
■書籍紹介
『免疫は発酵食品でぐんぐんあがる』
金城実・作間由美子著
著者の経歴
金城実:医学博士、一般社団法人日本予防医療協会代表理事。予防医療プログラム「Dr .セルフチェック」を開発し、企業や病院、フィットネスクラブなどを中心に展開。2014年、実践的予防医療の人材育成のため日本予防医療協会設立。
作間由美子:発酵プロフェッショナル 発酵マイスター 上級認定講師として、一般社団法人 日本発酵文化協会に所属。
ページ数:189P
オススメ度:☆☆☆(☆5満点)
中級者向け
出版社:株式会社プレジデント社
発売日:2021年3月2日
■本書解説
本書ではコロナウイルス・インフルエンザなどの感染症に対して、自己免疫力を高めることで予防することを提案した書籍です。
免疫・粘膜をはじめとした自己免疫力を高める方法として、日本食における「発酵食品」が効果的であるとともに、そのメカニズムと発酵食品ごとの特色が解説されています。
■オススメしたい人
- コロナウイルス、インフルエンザの対策として日々の生活を見直したい人
- 健康に良いと聞く、発酵食品にはどのような種類があるのか知りたい人
- マスクはコロナの感染に対して、本当に効果があるのか
- 感染、発症、PCR陽性は同じ意味ではないのか?(実は違います)
■あとがき
ですの、私は実際に金城実氏と対面して講座を受けた身になります。そんな私が、金城氏の著書を紹介するのだから何か裏が!?と思われる方もいるでしょう。
本書を取るきっかけになったのは、以前「日本免疫研究会」に出向いた際に、勧められたからというのがあります。私自身、発酵食品に関する健康効果について、記事にすることもあり、より深く知りたいということもあり購入しました。上記のオススメ度を見ていただければお分かりの通り、そこまで高い評価を付けませんでした。確かに発酵食品の中には、健康を促進するものが多く、納豆やヨーグルトなど腸内環境に対して、良い影響を与えるものも多く存在します。
しかし、食べれば食べるほど健康が増進するものばかりではありません。例えば甘酒は、米を麹で発酵させた食品ですが、甘酒100gに対して含まれる糖質は18.3gです。甘い飲料の代表であるコーラは100gに対して糖質11.3gになります。つまり、甘酒はとても多くの糖質を含み、肥満をはじめとした生活習慣病の原因になり得ます。
また、本書では日本食が健康的であることが世界的に知られていること。栄養バランスが優れていることが紹介されていますが、栄養バランスの具体的な比率が示されていません。
「日本食は健康的」「発酵食品はどれも自己免疫力を高める」という良い情報を全面に押し出しすぎて、それに伴うリスクや注意点などが欠けていると感じました。
こんなこと書いたら日免研の人に怒られるかな💦と思いながらも、研究会に気を使ってブログを覗きにきてくれている方々に迷惑をかけるのは違うと思うので、正直な気持ちで書きました😅