■フリーター生活172〜173日目
■書籍紹介
『福田稔の気血免疫療法』
福田稔・松田博公著
著者の経歴
福田稔:免疫学の安保徹氏と「福田ー安保理論」を打ち立て、1996年より自律神経免疫療法を始め、自律神経免疫治療研究会理事長を務める。2013年気血免疫療法会を設立。2014年4月7日逝去。
松田博公:現鍼灸ジャーナリスト。
ページ数:239P
オススメ度:☆☆☆☆(☆5満点)
中級者向け
出版社:株式会社静風社
発売日:2014年12月20日
■本書解説
本書では、アトピー性皮膚炎・がん・糖尿病・リウマチ・喘息・花粉症などの多くの病気・難病の治療法として福田稔氏が考案する「気血免疫療法」について紹介されています。
気血免疫療法とは
血液の流れを、鍼灸・指圧などで改善させ、自律神経のバランスを整え、免疫機能を正常にすることを目的とした治療法です。
簡単に気血免疫療法の効果の流れを説明すると
- 井穴(爪の生え際にあるツボ)頭のつむじに溜まった血を取り除く
- 血の流れが改善される
- 血の流れを司る自律神経のバランスも改善される
- 自律神経は免疫のバランスも調整しているため、免疫も正常になる
- 過剰な免疫の働きによって起こる「自己免疫疾患」や「アレルギー症状」が改善される
気血免疫療法は自己免疫不全などによって引き起こされる「アトピー性皮膚炎」の治療法として、高い効果が期待できます。
本書は、気血免疫療法の解説として14〜40Pまでに綴られており、それ以降は福田稔氏との対談、実際の患者さんの気血免疫療法による治療推移について語られています。
気血免疫療法についてだけ知りたいという方は、最初の数十ページを読むだけでもそのメカニズムと治療法を知ることができます。
少々、専門用語が使われていますが、そこまで多くはないので、ネットや辞書で数回調べれば、すぐに読み解けるでしょう。
■オススメしたい人
アトピー性皮膚炎で苦しむ方、パーキンソン病などの難病により治療法が見つからない方にオススメします!
アトピーやパーキンソンは、基本的に薬での完治は難しく、症状を和らげたり、進行を遅らせるための薬がほとんどです。
そんな中で、薬を使わずに刺絡で難病が治るのか?と疑問に思う方も多いと思います。
加えてその施術方法は「つむじに注射針を刺し、少量の血を抜き取る」というかなりショッキングなものです。
アトピー性皮膚炎の場合は、症状緩和のために病院で処方されたステロイドを塗布している方が多いでしょう。
気血免疫療法は、排毒によってこのステロイドを抜く必要があります。
その際に、普段以上のアトピー症状が現れ、症状が悪化したように見えます。
しかし、実際には気血免疫療法による効果で、排毒している最中になります。
その間には、体の中の悪いもの、ステロイドや毒素が、膿や汗、尿として出ている状態になります。
本書でも語られますが、気血免疫療法などの完治を目的とした治療法において、症状が強く出る現象を「瞑眩」と呼びます。
これは体自身が排毒による治癒を行なった結果であり、症状自体が悪化したわけではありません。
しかし、あまりにも瞑眩が強く出てしまうと、体への負担が心配されるので、刺絡の刺激を調整する必要があります。
■あとがき
私が本書と出会ったきっかけは、近くのデパートにて催されていた「交流磁気治療の体験会」なるものでした。
交流磁気治療とは
もみだまの付いていないマッサージチェアのようなものに、電磁石がついており、そこに30分座るだけで、血行が改善され、代謝が上がるというものでした。
私は、座りながら本が読めればどこでも良かったので、その体験会を利用して30分座り、当時買い込んだ小説を読み漁っていました。
その体験会にご自由にお読みくださいと置かれていた書籍が本書です。
交流磁気治療も本書の気血免疫療法と同じく、血行促進による健康増進を目指したものということで、置かれていたようでした。
私は持ち込んだ小説を読み終えてしまい、時間潰しとして本書を読んでいたのですが、その内容には目を見張るものがありました。
爪の生え際を揉むだけで、つむじをマッサージするだけで
高血圧・脳梗塞・心筋梗塞・ガン・糖尿病・リウマチ・アレルギー・アトピー性皮膚炎・花粉症・喘息・パーキンソン病が治療できると聞けば、本当か?と疑いたくもなります。
実際に医院での治療は、体験することは叶いませんが、本書では自分でできる気血免疫療法の施術法が載っているので、個人的に実施してみました。
爪の生え際のツボである「井穴」は、指で揉むだけでもかなり痛みを感じました。
医院ではここに注射針を打つのかと考えると、その痛みは想像以上でしょう。
私は当初、花粉症の症状が出ていましたが、今年は、薬を使うことなく過ごすことができました。
気血免疫療法の効果かな?と個人的には実感していますが、気血免疫療法以外にも、アレルギー症状を引き起こす『リーキーガット症候群』の対処もしていたの、相乗効果といったところでしょうか・・・
話は戻りますが、気血免疫療法をはじめとした、マッサージや刺絡の効果は、アレルギー症状だけでなく、体の冷えや、代謝の改善にも効果的であることは確かです。
実際に井穴を揉んだ後には、手足はポカポカとしてきます!
逆に、ツボを揉めていないと、痛くはありませんが、代謝も上がることはありません。
最初は痛気持ちいいくらいにとどめて、揉めるようになると良いと私は揉んでいて感じました。
長くなりましたが、難病治療として『気血免疫療法』を是非試したい!予防として、自分でツボを揉みたい!という方々は是非一読ください!!