えー最後にちょっと言いたい事を書こうと思います。


このエントリーでは俺の思った事を書こうと思ってるだけですので、技術的な事は全く出てきません


むしろ私的見解で気分害されるような事も書いてると思いますので、愚痴っぽい物もあり、


リアルで活動されてる職業ではないボイス関連の人は見ないほうがいいかもしれません


そこんとこだけ理解して読んでください。











さて、このエントリーだけでなく、この録音講座を書こうと思った発端にもなった事なんですが


最近の音声録音関連の流行は目覚しい物があるように思います。


言わずもがなではありますが、その背景にはインターネットの普及に伴う発表の場の発生が


あげられると思います。インターネットになら自分の声をアップして発表し、あわよくばネット声優として


活動の機会を貰うことが出来る場がある。これはかなりこういった活動に対して活性化する


原動になっている様に思います。


これが一昔前、インターネットが無い当時ならどうです!


自室で一人こもって録音して自分の声聞いてにんまり。


端から見られて「ヤバイ」と思われてもしょうがないかと…




閑話休題、ちょっと脱線しましたが、一方でいつもどうしても頭から抜けない事があります。


この活動をやるにあたって

今現状の業界の状態を考えたことはある人はどれだけ居るでしょうか




以前僕はいくつかアフレコサークルに所属していた事がありました。


ここでの状態は一方的な愚痴になるのも嫌なので多くは語りませんが、少々目に余る物が多かった様に


感じました。ただ一つどうしても理解できなかったのが、声優として出たいと言って参加している人の中に


何人かはただ「マイクの前で喋るだけ」に参加していたように感じた事が多くありました。


要するに



発声が出来ていない


演技が出来ていない


録音のいろはが判っていない


録音に関する知識が無い



と言うような参加者が多かったように思います。


要するに知識と練習が足りてないのです




サークルとして一つの組織でやる中で


「作品が、音声が悪いのは録音する奴のせいだ」


「俺は、私は声優だから、機材の事とか言われてもよく判らない」


「プロじゃないんだから仕方が無いよね」


なんて一部の人間が言ってたのを覚えています。




実はこれは現状で一部のネット声優・ボイスコーポレーターさんにも言える様に思います。


特に音声録音の知識が無い中で「俺の仕事は声を出す事だ!」なんて言う奴は正直腹が立ちます


声を出すだけなら、マイクの前で喋るだけなら誰でも出来るんですから。


これがプロの声優ともなれば声のマイクへの通し方も勉強します


本気でプロになる事を勉強必要最低限だけ勉強する機会がある分、


養成所に行った方が遥かに覚えるべき知識量は減るでしょうが。たぶん


いずれにしても覚えなければならない最低限の知識はあると言う事です。


それを踏まえて、一つだけ言いたい事が


今現在「活動」をされている方々の仲で、どれ位の人が必要知識を勉強する意識があるのか


と言う事です。ここまで読んでくださった皆さんは基本的に問題はないとは思うんですが。


勿論このブログなんてちょっと書いただけなんでこれだけで全部だなんて事は無いですよ


俺声優志望じゃないからそっち方面知らないし、あくまでも素人知識だし(逃




あとやるからには素人だ、ネット声優だと生半可な事は言わず、精一杯プロを目指して欲しい。


と言うのは僕の個人的価値観です。勿論年齢や環境、学費のあるなしで養成所に行けないという人も


いらっしゃるでしょうけど…


ただ、素人と自分で銘打っている人が新人声優の仕事をただ同然で奪っている現状がある事


を自覚して欲しい。素人は所詮素人ですから、どうしても勉強した人間よりも知識量・実力のつけ方に


ムラがあるのは殆どの場合否めませんからね。多くの養成所ではその為、


ネットや同人での金銭の絡む一切の活動を禁じるところも出始めてると聞きます。


それ位業界的に危機感を与えていると言う事を自覚して欲しいです。


演技力にムラがあればヘタクソな演技しかできませんし、声圧にムラがあれば録音音声にムラが出来ます




出来ればプロを目指して欲しい。やりたいならば中途半端にはやらないで欲しい。


中途半端に活動をしてしまうと、場合によっては今後の声優業界にダメージを与えかねないと言う事


それだけは自覚して欲しい。とそれだけは主張したかったんで…




さて、では少々長くなりましたがこれで講座は終了です。


長々と最後までお付き合いありがとう御座いました。


本気で頑張る皆さんがプロ声優になり、テレビやラジオ等のメディアで活動される日を心から期待してます。

さてこんどは「ケーブルの使い方と特性」についてです。


意外にこの項目は特に気にしてる人も少ないんではないでしょうか?


少なくとも僕は五年前位は気にしてませんでした




さて、一般的な録音機材用ケーブルなんですが、


今回は特にぜひ使って欲しいケーブルであるところの


キャノン-キャノンケーブルについてだけ書こうかと思います。


…だって全部かいてたらキリが無いんだもん。フォーンとかは割愛。


むしろあんまり使わないって方向でいった方が良いと思います。経験上ではですが



ちなみにキャノンケーブルというのは具体的には主にミキサーとマイクを繋ぐためのケーブルです


形状はこんな感じ (プロビデオステーション新宿 さんより引用)

キャノンケーブル

見たまんまちょっと特殊な形状です。よく見ると判るように、


ステレオケーブル(L・R二本の線)と違って、三本の線で機材とマイクを繋ぐ為のケーブルなんです。


詳しいしくみは割愛しますけど、要はステレオ用の二本のケーブル+補正用の逆信号を通すための


もう一本のケーブルが一緒になったものです。(バランス伝送方式)


この仕組みはフォーンケーブルといわれる

フォーンケーブル

こんなケーブルには無い物で、上記のようなケーブルだと


5mも離れてしまうとすぐに電磁ノイズを拾いやすくなるという欠点があります。


バランス伝送方式はこういった欠点を克服する仕組みで、事実ノイズはかなり軽減できます。


という事で出来ればキャノンケーブルを用意し、ついでにミキサーを繋いで録音用機材に入力する


というのが一番機器構成としては望ましいように思います。


ケーブルもミキサーも値段が安いものでもかまいません。


最低価格のものでもキャノンが使えれば十分です。それだけの構成でも十分に効果が見られると思います


…とはいっても少々値段はるんですけどね




あ、そうそう、最後にもう一つ、SPD/IFについてでだけ


これは光端子という奴です(いや、もう一つあるんだけど、現在は主流じゃないので)


パソコンにこの光端子の入力口があれば、MDなんかの光端子と繋いでしまうことで


ノイズが一気に減退できる可能性があります。


ただ問題がひとつありまして、MD機材側に出力端子がついていない場合があるという事です。


逆に言うと出力端子がついている物でならこれは試せますので、


もってらっしゃる方はやってみてはどうでしょうか?




ちなみにワタクシBLENDは機材の項目でもちらりと言っていた「MD Station」なる機材を使ってました。


これはMD録再ウォークマンをMDドックにガチャリとはめ込む事で機能する品物で


仰々しいくらいの大きさのボディにRCA・光SPDIF入出力が付いていたんで便利だったんですけどねぇ


価格が高かったのと(7万円相当)、SONYのMDウォークマン過渡期の品という事もあって


今じゃ先ず手に入りません。って言うか検索にすら引っかかんないでやんの


便利だったんだけどねぇ。故障したからこそほしいのにねぇ。いや、単なる愚痴ですが





と思って探してみたらこんなの見つけました。(MZ-RH1)


取り込み形式にもよるとは思いますが、こんなのもありかもしれませんね。


もちろんWAV変換できるならですが…

さて、今回からは大項目最終項目の「ちょっと詳しい知識と機材について」です。


ここまでお付き合いくださった方の中にも


「へっ、たったこれだけかよ!BLENDもそう大したこと知って無いな」


とお思いの方もおられるんじゃないでしょうか?


まぁ、事実これだけしか知らないんで勘弁してください



この項目はそういう人たちのためのもう出し惜しみ無しのコーナーです。


要するに素人の俺の知識の浅さを露呈するコーナーなんですが(^^;


まぁ、ただ理屈書きまくってるコーナーなんで、理屈は嫌いだって人はスルーしてくださいな





さて、今回は「ノイズ」についてです。


先ほどのコーナーの中にもちょくちょく出てきた用語についての解説に近いんですけど


ノイズには種類と特性があるので、それを解説しようってことです。



ノイズは大きく分けて二種類のノイズがあります。


前項の中にちょくちょく登場した「ホワイトノイズ」と「ピンクノイズ」がそれですね


では具体的にはどういう物かというと以下詳細です




・ホワイトノイズ

カセット音声や、マイク音声等に入る無音ノイズで「サーーー」と静かに入るノイズの事、別名「ヒスノイズ」


録音音声の無音部にはほぼ間違いなく混入していると考えて良いと思う。


特徴は無音ノイズなので非常に聞き取りづらい反面、気づくと無償に気になってしまう


音声部に重なる部分では気になりにくいのも特徴で、音声部の前後のこれを消すだけでも


全体的に入るホワイトノイズが無いように聞こえやすい。


ちなみにこれが入る原因は空気対流ノイズや電磁ノイズが多いようなので、


マイク録音時に入る物を録音時に消すのは先ず不可能


その代わりと言っては何だけど、録音音声に対する相対的なレベルの変動は無く、一定レベルで入る為


基本的にマイク・入力音声のボリュームを上げることで気にならない程度にしか入れない事は可能




・ピンクノイズ

一般的な「バチッ」「プチッ」「パツッ」などの破裂音がするノイズ。


全体的に万遍無くかかる物ではなく、突発的に入りやすい物で、レベルとしてはClipを振り切れる物が多い


特に入りやすい状況として、音声機器のオンオフによる電気的遮断ノイズ


ケーブルの接触不良・着脱におけるノイズ、突発的な何故か入る物がある


どれに対しても言える事は機材に良い影響が無く、出来れば立てない方が良いノイズという事で


音声に入ると音声部・無音部関係なく非常に目立ってしまうという事も言える



とこんな感じなんですが、これらは緩和するのに少々テクニックが必要です。


特にホワイトノイズは知識と録音機材の構成を、ピンクノイズは機器の接続方法とチェックが必要になります。




さて、まずはホワイトノイズの緩和方法ですね


ここで解説したいのは「ボリュームによる緩和」です。


ホワイトノイズの入る原因は上記の通り空気の対流ノイズもあり


マイクで録音をしているときにはまずこれを拾ってしまいます


そしてことさら厄介なのがマイクへの録音時にはマイク音声と一緒に推移してしまうという事です。


ホワイトノイズは一定量、低いレベルでマイクに入り続けてますので、録音音声をアンプでブーストすると


音声と一緒にホワイトノイズの音量も一緒に上がってしまうということなんです


という事はブーストしなくても十分聞こえる声で録音するというのが先ずは第一条件になってきます。


元より録音する音声が大きければブーストする必要も無く小さいノイズは気にもならないし、


必要に応じてノイズゲートで消してしまえば本当の意味で全く目立たなくなってしまいます


その為にはまずは発声量を大きくして録音量を大きくするという事が前提になって来るという事です。



そして第二に言えるのがアンプ機材の必要性です。


これは特にパソコンへの入力で言えることなんですけど、


パソコンで音声を録音する場合どうしてもノイズが入る場合があります。機材によってなんですけどね


これを緩和するためには同じ理由で音声を大きく入力しなくてはならないということです


ただし、ここで問題になってくるのがマイク単品での音声の薄さです。


当たり前ですけど、マイクにアンプ機能がついていて音声を増幅してくれるという物は


少なくとも僕は知りません。一般的には先ず無いはずです。


そして薄い、レベルの小さい音声はどう頑張ってもパソコン内の電磁ノイズと競合するぐらいの


小さい音声でしか録音できませんし、一方これをパソコン上でブーストをかけると


電磁ノイズまでブーストされてしまいますから、ノイズの効果が最大になっちゃいます


そこで緩和策として考えられるのがMDやパワーミキサーなどのアンプ内臓機器です。


一度マイクを機器に繋いで、繋いだ機器で音量を増幅して調節して、レベルをここで上げてしまって


これを録音するという方法です。最初のノーマライズの必要も無く、当に一石二鳥ですよ。


これをする事により一定量しか入らない電磁ノイズやホワイトノイズは小さくしか入りませんので


後にノイズゲートで殆ど目立たなくする事が出来ると思います。




さて、次にピンクノイズについてですが、こちらに関してはもうもはや緩和策はありません


というより、緩和も何もさいしょから入れんなよ!的なノイズなんです。


具体的に言うと、録音時だけに限らず、得にピンクノイズの中でも接触・着脱ノイズが顕著ですが


この手の「バリバリッ!ブチブチッ!バツッ!」というようなノイズはClipを悠に超えてしまうので


スピーカーやアンプなんかの機械に対して良い訳が無いです。むしろ故障の原因になってしまう程


出してもろくなことないノイズですので、最初から立てないようにしてください。


具体的には


・全ての機材の電源は機器接続終了後にマイク等・アンプなどの中間機材・スピーカーの順番で付ける

・マイクは常に電源をONに保つ

・スピーカー電源ON時には機器の着脱は絶対にしない


の三つを原則として守った方が良いでしょう。


あともう一つとして日ごろからケーブルの機材管理を徹底するのも重要です。


せっかくちゃんと録音構成作っても接触不良でバチバチ入りまくりだといみないですしね



とにかく、ピンクノイズは特にですが、一度音声に入ってしまった場合、これを緩和する事は出来ません


そこの音声を丸ごと消すか、あるいは残すしかないのです。


それを考えると特に気をつけて、入らないようにする必要性があるかと思います。

さて録音項目も最後になりました。今回は「ボリュームの調節」です。


項目的には何のことは無い、レベル調整をして今まで編集してきた音声を再調節してやるだけです。


で、ここでは二つ方法を紹介したいと思います。


ワンタッチで一発で音量調節できるに越した事は無いですもんね


・レベル調節

さて恒例、現在の波形はこんな感じ

ノイズサプレッサー後


で、こいつ、ボリュームは個人的には十分なんですが、調節だけしちゃいましょう


最後の総仕上げってところですしね



まずは上のメニューバーから「音量(D)」→「ボリューム(V)」を選択するとしたの様な画面が出てきます。


ボリューム調整


もうこれは説明の必要も無いとは思いますが、このツマミでボリュームを上げ下げ出来ます。


左下、プレビューを押して聞きながら丁度いい音量に調節してください。


バックに軽い音楽を流しながら、耳で聞いて同等レベルになる様に調節するといいかもしれません



・CDEX

えー、ここで紹介するCDEXは今まで紹介してなかったソフトで、主にMP3を生成するソフトです。


ダウンロードページ で手に入れて、解答して起動してください。こんな画面が出てきます。


CDEX


ちなみにこのソフト、機能としては


・ボタン一発でCDDBからCDのトラック情報を取得して下記MP3作成機能使用時に情報として書き込む

・CDから直接ボタン一発で各選択トラックのMP3を生成

・CDから直接ボタン一発で各選択トラックのWAVを作成

・手持ちのWAVファイルからボタン一発でMP3ファイルを作成

・手持ちのWAVファイルをノーマライズしてボリュームレベルを一定化

・MP3ファイルをボタン一発でWAV化


なんてことが出来るかなりスグレモノな一品です


で、今回はこれらの機能の中で何を使うかというと、五番目のノーマライズ機能ですね


というのも元々音楽をボリューム調節してパソコンにMP3として取り込むためのレベル調節機能なんで


かなり聞きやすいレベルに調節してくれるという訳なんです。



さて、では実践なんですが、これはもう簡単です。


まずはノーマライズしたいWAVファイルをこのソフトにドラッグしてくださいすると


タグ

こんなタグが出てきます。


では今回はノーマライズだけなんで、左上の「normalaize」を選択しちゃって下さい。


すると変換されたファイルが元のファイルに上書きされます。これで終了です。


面白味もなんにも無いんですが、これで音声レベルは一定になってると思われます。


これで音量が気に食わない場合は上の方法で気に入るまで手動で調整してください。







さて、これで簡単な音声の編集作業は終了です。


では実際に最初の時点の音声と、最後の音声を聞き比べて見てください


listen 最初 音声録音しただけのもの


listen 最後、編集をかけて調節した物



どうでしょうか、明らかに変わってると思います。


(個人的には今回はあんまりノイズサプレッサーかける必要は無かったと思いますが…)




簡単な録音の講座としては今回が最終回です。


ここまでお付き合い戴きありがとう御座いました。参考になれば幸いです。


さて、次からはちょっと先行くレコーディング技術&理屈のコーナー、初心者にはオススメデキナイ(古)です


具体的にはこれ以上にあればうれしい機材を紹介、何故必要か、どう使うかについて


少々詳しく説明して行こうと思います。

さて、次の工程では無音部に残ったノイズの削除と全体にかかるノイズの緩和をしようと思います



まず、無音部に残ったノイズの削除から始めましょう

先ほどの音声の波形を見ていくと

ノイズゲート 後


下段(R側波形)の全体の一番最初と一番終わりに微妙になんか残ってる物があります


もちろん台詞ではないので消してしまいましょう




まずは最初の部分をドラッグして反転させて右クリック→「無音(S)」→「無音化(S)」すると


ミュート


とこのようにあっさり無音になってくれます。


じゃあ長さも微妙で邪魔だし後ろは消してしまいましょうか


後ろもドラッグして反転した上で今度はDelキーを押してください。すると


ミュート2


上の波形と比べて若干短くなったのがお分かりでしょうか?


さてこんな感じで拡大して微妙なゴミも消していきましょう


画面上部ツールバー上にある虫眼鏡ツール(+-)で拡大して見ましょう


言わずもがな拡大時は+、縮小時は-を押します。今回は+ですね


アップ


これで細かいゴミを範囲指定→「無音(S)」→「無音化(S)」で取り去れば


こんな感じになります。


listen 録音テスト 無音化後




さらにもう一工夫、全体のパチパチ入ったノイズを低減するエフェクターをかけます。


まずは全指定をした後、上のメニューバーから「音質(Q)」→「ノイズサプレッサー(N)」を選択


すると今度は下の様なウインドウが出てきます。


ノイズサプレッサー


このノイズスプレッションはスムージングと言われるエフェクターと同じような効果があり、


コレをかけることによって全体的に低音を加え、パチパチと言う全体的にかかる様な


ノイズの低減効果が得られます。一方で今まで紹介したエフェクター以上にかけ過ぎると


本来の音声が失われ、別物になってしまう可能性も含んだ物なので、かけ過ぎには注意が必要です。



いずれにしてもノイズゲートの時と同じようにプレヴューしながら調節するのが良いでしょう。


・スレッショナルド

 かける音声の低弦値です。0が最大値で値が大きければ大きいほど強い音に反応するようになります。

 

・効果度

 効果の強さの値です。最大値が100で値が小さければ小さい程かかる効果が強くなります。


・ボリューム

 ボリュームの増幅量です。エフェクトをかけることによって小さくなってしまった音量を調節します。



こんな所でしょうか。必要に応じてかけてみてください。


さて、では調節して


スレッショナルド:0.00

効果度      :27.6

ボリューム    :4.5


でかけてみました。するとこんな感じになります


listen 録音テスト ノイズサプレッサー



どうでしょうか?


パチパチとした後ろのノイズも目立たなくなりました一方でこもった様な音になってます


ちなみに個人的にはここまでする必要は無いと思いますが、今回は少々強めにかけてます


さて、では次はいよいよ最低限構成での録音、最終項目である「ボリュームの調節 」です。

音声のずれをシフトし、ボリュームを一定化した後は


今度は無音部に入っているホワイトノイズの削除です。


人間の耳は面白いことに、前後の無音部に入る音声を認識して脳内で平均化します。


つまり前後の音声が無音であればそれだけでもかなりノイズの低減をかんじられるんです。




そこで使うのがノイズゲートで、これは音声を一定レベル以下の音声と以上の音声に分けて、


一定以上の音声と以下の音声の間に境界線を作り、そこを基準にフェードイン・アウトすることで


きわめて自然に不必要な無音部のノイズを消してしまう機能です。




で、実際にはどうするかですが


まず前回と同じように「すべて選択(A)」で全体指定をし

ノーマライズ 後


上のメニューバーから「音量(D)」→「ノイズゲート(O)」を選択、するとこんなウインドウが出てきます。

ノイズゲート


さて、ここで用語解説なんですが左から順番に説明させていただきます。


・スレッショナルド(アタック、トリガー等)

 音声を消すそのスタート点からどれくらい前までを残すかの値で、値が大きすぎるとちょっと小さめの

 自分の声まで消えてしまう上、同じ人の声でもレベルが一定しない為、プレヴューを聞きながら

 丁度良い値を探す必要があります。


・リリース

 音声を消すその終了地点からどれくらいはノイズを残すかの値で、あまりに小さすぎると声の終了部が

 立ち消えてしまうことがある為、適度な値を探す必要があります。スレッショナルドよりはある程度

 値の強制力が緩やかな様で、ある程度は固定値でも良いかも知れません。


・RMS

 ゲートのかかり方の強弱値で、値が大きければ大きいほど強くエフェクトをかけます。ある程度強め

 にかけて徐々に弱くしていって、丁度良いところを探すのが良いでしょう。


・ステレオリンク

 L=Rの音声の差を埋めます。録音音声は録音時にかなりの差が生まれる事が多いですので、

 出来る限り最大値をとりましょう。


・ボリューム

 ボリュームの増幅値です。ゲートでノイズを低減すると、全体的にレベルが下がりますので、大きさを整え

 る為にもうレベルを調節します。



こんな感じでしょうかね


ちなみに今回の音声は元の音声から

スレッショナルド:-20.5

リリース     :378.5

RMS       :354.4

ステレオリンク :50

ボリューム    :-5.0

でエフェクトしました。するとこんな感じになりました。


ノイズゲート 後


見た目にだいぶ変わりましたね。ここまで来ると一番最初からは全く変わってきています。



今回は使用前使用後を載せますね


listen 録音テスト 無調整


listen 録音テスト ノイズゲート前


listen 録音テスト ノイズゲート後



聞いてみてもだいぶ変わったんでは無いでしょうか?


でもまだ少々ノイズが入っているし、ノイズゲート前よりも音声が小さい様に感じませんか?


そこで次は全体に入っているノイズを低減するエフェクトをかけていく作業を行っていきます。

さて、前回の項目でDCオフセットかけて下処理をしたデータですが


このままでは若干音声として小さいかもしれません


そこで全体的に一定レベルまで引き上げて、わざわざスピーカーの音を大きくしなくても


ちゃんと聞く事の出来る音声に仕上げて行きましょう。ノーマライズの出番です


先ほどの状態から波形上で右クリック→「すべて選択(A)」


ノーマライズ 全選択


そして次にメニューバーから「音量(D)」→「ノーマライズ(N)」を選択

ノーマライズ


するとこうなります



ノーマライズ 後



全体的に大きくなってきましたね。それでは聞いてみましょう


listen テスト録音 ノーマライズ後


ここで殆ど聞こえなかった声が明らかに大きくなりましたね


ただ一点気になる事があるのは「ヴー」と言うノイズが後ろに入っている事ですねぇ…



そこで、次は全体の無音部のノイズを消していく 処理をします。

さて次はDCオフセットの項目です。


この辺から少しずつちょっと専門的な音声のいじり方を覚えていきましょう


ちなみにこの項目は用意した材料を下処理する工程に値しますので、


ここでちゃんと下処理をしておくと、後々音声を加工しやすくなります。


とは言ってもやること自体は本当に簡単な事一つだけですので、やってみてください。


さてコレこそ百聞は一見にしかず。まずは見ていきましょう


今度はSound Engine Freeを起動してください。

SEF_OPEN


上のメニューバーの下の左から二つ目をクリックして先ほど作ったファイルを開いてください


STF 録音テスト1番 無処理 波形

よくよーーく見て下さい。なんだか上下幅が下側に若干ずれてるのがわかりますか?


マイクで直接録音をした場合、場合によっては波形データが真ん中から若干ずれる事があります


コレを修正しないと、この後に行うノイズゲートが上手くかかりにくくなってしまいます。


そこで中心付近へ波形データをシフトする為にDCオフセット処理を行います。


メニューバーから「編集(E)」→「DC成分調節(E)」を選んでください


DCオフセット


すると波形データは下のようになります


DCオフセット 後


なんだかスッキリしましたね


これだけでDCオフセットは完了です。簡単でしょ?


さてここで出来た下処理後の音声はこんな感じ


listen 録音テスト 1番 DCオフセット処理後



正直あんまり変わって無いように聞こえますね、…若干ボリュームが上がったかな?


でもこの処理をするかしないかでノイズゲートのかかりが変わってきますのでちゃんとしておいてください。



では次の項目:ボリュームを一定化する へどうぞ

さて、これでようやく実際に録音をしてみる所まできました我ながら長かった…



この項目は料理で言う所の材料の用意みたいな物ですので



一番大切なところとも言えますので、しっかり覚えてください。


さぁ、では早速録音をします。


前の項目でマイク・ヘッドフォンの繋ぎ込みは終わっている筈ですね?そしたら準備はOKですね?


マイクスタンドを持ってる人はマイクを立てて、ポップガードを持ってる人はセットして


さぁいきますよ




ではまずはフリーソフトの項目で紹介したwavyを起動してみてください。

wavy2



次に下段にある二段のコントローラーから一段目の○を押してみてください、すると


wavy3


こんな画面が出てきます。


上図はマイクに声を出しながら撮った絵ですが、このウインドウはマイクから入力されている音を


波形データとしてモニタリングしてくれます。しかし、まだこの状態では録音はされていません


では次にいよいよ録音です。準備はいいですか?


準備が良い方はこのウインドウの一番右下の「START」を押してみてください。すると…


テスト録音1番、録音

と、この様に下のウインドウになにやら表示されました


これで録音が出来てます。では一度聞いてみましょう。


録音ボタンの上の真ん中にバーがあるアイコンをマウスで左にドラッグしてみてください


逆再生しながら先頭位置に戻ってきます。


まどろっこしいのが嫌いな人はその上のスライドバーの上にある△をドラッグして


任意の場所に持ってきてもOKです。


さて、先頭位置まで戻ったら○の段の一番右側の再生ボタンを押してみましょう


…聞こえましたか?満足の行く出来じゃないならもう一度録りなおして見ましょう


一度メニューバーから「ファイル(F)」→「閉じる」を選んでください


wavy close


これでスッキリ一番最初の何も録音していない状態に戻ります。


さて、録音をして満足が行く出来に仕上がったなら次はWAVファイルとして保存しましょう


先ほどと同じようにメニューバーから「ファイル(F)」→「WAVファイルの作成」を選んでください。


すると今度はこんなウインドウが出てきます。


wavy save


このウインドウの真ん中「ファイル」と書かれた文字の左に○があることを確認して、


文字の右側にファイル名を入れます。入れたら一番右下のOKを押せば、これでファイルの完成です。


ファイルは絶対パスを入れず、ファイル名だけを入れてOKをすると


wavyの本体があるフォルダに保存されます。ただ、確実に「ファイル名.wav」まで入れてください


拡張子まで入れないと拡張子の無いファイルを生成するようです。


さて出来立てほやほやのWAVファイルを聞いてみましょうか


listen 録音テスト1番


さて、これで素材は出来ました。


ですがコレで録音がそのまま終わりというわけではありません。


素材はちゃんときれいに下処理してこそちゃんと使えるという物ですからね


その為にはまずは一番にやって欲しいことがあります。それが次の項目、波形データを中心にをシフトする です。

さて、機材について勉強したらいよいよ録音ですね。お待ちどうさまでした


で、ここで重要になってくる最初の第一歩は機材の繋ぎ込みです。


別にオールマイティーになる為の講座じゃないですから、さくさくっと必要なとこだけ書いちゃいますね



さてでは最低構成ということで、絶対に必要な機材の項目で用意してもらった

・パソコンorMD


・マイク


・ヘッドフォン


を繋ぎこんで行きましょう。って言ってもそう大して難しいことじゃありませんよねw


パソコンの場合だと後ろにあるピンク黄緑の端子のピンクにマイクを直接挿しちゃいましょう


そして黄緑orスピーカーのヘッドフォン用出力端子にヘッドフォンを挿すだけ。コレでOKです。


MD、又は色分けされて無いパソコンなどの機材の場合は要はマイクって書いてある端子にマイクを


ヘッドフォン・出力・LineOut等にヘッドフォンを挿してください。


音楽でも流して、音が出たらヘッドフォンの設定はOKです。



次にマイクの設定です。


画面右下のスピーカーのマークをダブルクリックで開けるか、左下のスタートから


「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「エンターテイメント」→「ボリュームコントロール」


を開いてください。開けましたか?


そしたら次に上の「オプション」→「オプション」をクリックして

Volume Control2


次に開いたプロパティの「音量の調整」を「再生」から「録音」へチェックを移しましょう

record


下部「表示するコントロール」が切り替わりましたか?


そしたら次はその中から「Microphone」「Mic」「マイク」「マイクロフォン」等を探して


チェックボックスにチェックを入れてOKを押してください。すると下の様な画面になります


フェーダー


ここでマイクロフォンの下にある「選択」のチェックボックスにチェックを入れましょう


このフェーダーのレベルが直接入力レベルになりますので、必要に応じてフェーダーを上げ下げして下さい


ここで一つテクニック?です。この後録音をしていく訳ですが、どうも音声が小さいと思うときは


ここからまたプロパティ→トーン調整を選んでください。そうすると上記画面「Microphone」の下の


「トーン(A)」と言うボタンが出てきます。コレをクリックすると


トーン


こんな画面が出てきますので、下部「その他の調節」の「Mic Boost」と言う項目の


チェックボックスにチェックを入れると、若干マイクの入力音量レベルが上がります。



次に波形編集ソフトサウンドエンジンを起動して下さい


マイクを持って画面上部の赤いを押して下さい。こんな画面になりましたか?

se_record


上記ウインドウの一番上のリストの中からつないでいる音源の名前を指定して、


同じく真ん中のを押してマイクに向かって話した後、隣の□を押して、CLOSEを押してください


se_wave


こんな感じで波形データが出たら成功です。


一応の下の右の再生ボタンで聞いておいてください。


聞こえましたか?コレで接続は終了です。


ちなみに聞こえない時には上のメニューバーから「設定(O)」→「環境設定(M)」を開くと


環境設定


この画面の一番上段、「WaveOutデバイス」が二つ以上ある場合があるので、


その場合はそれを変更してみましょう。音がなるかもしれませんので…




さてこれで以後は好きな用に録音して取り込みが出来る様になりましたね



さて、録音が出来る様になったところで次回はその二、「実際に録音してみる 」の項目です。